ラブレア@ロサンゼルス

南カルフォルニア大学(USC)でのMBA生活や家族三人でのロスでの生活の様子をお伝えします。

交換留学

2005-08-30 21:26:38 | Weblog
コーポレートファイナンスのクラスを交換留学生が受講しています。彼らがチームメイトを探すのが難しいということで、ひとまず最初の課題は一緒に考えることになりました。夕方1時間くらいディスカッションをしたのだけれども、みんな知識が豊富で感心させられました。

課題を簡単に言うと”配当”を上げることが株価の上昇につながるのか?

ある前提条件の下では、配当に対するポリシーを変えるだけでは(いつ払うかは重要じゃない)、株価に影響をしないという理論があります。しかし実際の世界では、そんなに単純じゃない。上がることもあるし下がることもあるでしょう。でも、それを”理論”が使えないとするのではなくて、前提条件を吟味しながら、ロジカルに結論を出していくというプロセスにより、元の理論の理解が深まるとともに、現実の世界で何が起きているかを把握することにつながります。


自分が投資家になったときに(なっても小額だろうけど)そういった世の中に出てくるニュースを理論をつかいながらも、現実的な視点で判断できるようになったら、面白いだろうなと思う。

また、経営者としても市場がどのように動くかを考えながら、ファイナンス面をどうするかを意思決定していくのはとても重要。株主利益を確保するという意味だけでなく、経営を安定化するためにも。

セグメンテーション

2005-08-30 21:15:06 | Weblog
コアのマーケティングはあまりよくなかった気がするけれども、その中で最も学んだことは「セグメンテーション」の重要さ。顧客をセグメンテーションする際に、どうしても「プロダクト」の分類で考えてしまう。例えば、「セダン」「SUV」「3列シート」といった「プロダクト」による分類。そうではなくて、”誰が””何を望んでいるか”をつきつめていくことが重要になります。

そんなの簡単ジャン。と思うけれども意外とうまくいかないものです。今回のマーケティングのケースは、とあるマヨネーズを作っている会社。マヨネーズといっても、実はオイルの含有量によって「マヨネーズ」「ドレッシング」と分類されるらしい。実際にその会社が今後の市場予測を「高級マヨネーズ」「比較的安いマヨネーズ」「ドレッシング」と3つにマーケットを分けて考えているのを見ると「プロダクト中心のセグメンテーション」へとついつい誘引されてしまいそうになります。

実際に消費者は、マヨネーズとドレッシングを明確に区分しているわけではなくて、”高級品指向””低価格指向”の二つに分かれているだけなのです。低価格の分野に「マヨネーズ」と「ドレッシング」が入っているけれども、それによって購買行動が変わっているわけではないのです。

ケースでは、さらに高級と低価格の間に位置してしまっている製品の位置づけを今後どうしていくかというのが課題。”高級品(その中でも比較的安い)”と位置づけるか”低価格(値段を下げる)”か”もっと安い製品を投入して品質と価格のバランスを求める層を明確化するか”といういくつかの選択肢があり、それぞれの選択肢に応じて、価格戦略などを考えていきます。市場をどうみて、どう対応していくかという点を改めて考えさせられました。