太田市長とれたて日記

清水まさよしが太田の元気をお届けします

太田に発電所ができた

2006年11月06日 | Weblog

今日は秋晴れ。発電所の竣工式にはもってこいのお日和である。
新潟原動機の東側の敷地を使って3基の発電機がはいった。これが動き出したのだ。神事が終わって中を見させてもらった。「工場を見てください」工場長が工場の扉を開いてくれた。ゴーゴーとした音が耳を開けていられないほどだった。

 

(株)フェスコパワーステーション群馬の話は昨年の今頃だったか。親会社である(株)ファーストエスコ(資本金54億円)の常務さんがやってきた。
「木材チップを使って発電する会社です。全国に3つの発電所をもっています」
バイオマス発電である。それほどの出力があるとは思えないが、間伐材や不要な木材を使うことそのものが地球環境にやさしい。
世界でバイオマスエネルギーを最も活用しているのはスウエーデンである。利用率で16%。日本はというと、わずかに0.9%である。
地球温暖化を防止するために、こういう企業が立ち上がってくれればありがたい話ではないか。巨大企業の東京電力がある。ほんのわずかのシェアしか獲得できないベンチャーは大変だと思うが、発電出力いっぱい供給できるよう願っている。
ちなみに、能力は147,600kwとのこと。そのうちフェスコパワーステーション群馬では9,200kwを発電する。
「いい話です。応援できることはなんでも」という気持ちであった。

 

太田の産業は自動車関連が主力である。車が売れなくなると、働く人たちの所得が落ちて税収に響く。もちろん、法人市民税も落ちる。
市役所的な考えからすれば、いろいろな業種が集中することが望まれる。そして、すそ野がある業種がいい。今年は全体的に上向きの気配。12月補正予算でも7億円くらいは見込めて、市民満足度を高めることができそうだ。ほっとしている。
裾野はないけど、発電機はなかなかと見た。
「これって償却資産いくらになるかな」
貧乏しているとついついそんなものの見方しかできない。税金の源ができれば子どもたちにも、障害者にも・・。
「発電機がフル活用されれば、法人市民税が増える」
自分でも考えがコセッぽくなっているのが悲しい。
でも、今の日本の財政状況を考えればみみっちくなるのも仕方がない。国からのお金の流れ(交付税)は必ず大幅に減ってくる。自分で稼ぎ出す外はないのだ。

 

直感的に思った。太田の発電所を機に群馬の山間地にもバイオマスを使った発電所をつくればいいんじゃないか、と。
白河、岩国そして日田にウッドパワー(木質バイオマス)がある。森林の多い群馬県北西部につくって、発電すればいい。働く場所をつくることになるし、林業の育成にもつながる。
供給量にばらつきがあれば太田発電所が平準化に寄与することができる。
「また、お前の思いつきか」なんて言われそうだが、フェスコパワーステーションに補助金を出してでもおもしろい事業になるような気がする。


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