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美瑛の「四季」

北海道フードマイスターの宿主が綴る「今日もない物ねだり」

デジタルカメラのメディア事情に関する相変わらず気になる事。

2013-02-07 23:07:18 | 写真と機材
つい先日16GBのSDカードを購入しました。お値段は1,000円ちょうど。デジタルカメラの性能とか使いこなし方とか、さらには上手い写真を撮るにはどう使うか、みたいなことが本来写真を好きだと自称する人のあるべき姿なんだろうなぁと思いつつ、こういう余計なことにも目が向いてしまうのが僕の優柔不断な所・・・。

いっちばん最初に購入したデジタルカメラのメディアは、スマートメディアって言う規格の8MBのものでした。1997年だから、えーと、もう16年も前ってことになるんですね。うーん、隔世の感があります(と、自分で感心してみる)。この時の価格がだいたい3,200円くらいだったようですから、今の16GBで1,000円って何とも凄いな(時間差も凄いけど)と感じちゃうわけです。ちなみに
1GB=1,024MB
ですから、8MBからしますと16GBはおよそ2,048倍。で価格は3.2分の1(少数混在分数ですみません)。単位容量あたりのコスト差はおよそ65,000倍にもなります。なんともはや・・・、記憶媒体の進歩のすさまじさとこの世界で利益追求することの難しさにまで思いを馳せてしまうなぁ・・・。

と、少し感傷的なことを書いてみましたが、以前にも記載しました「電池とかUSBのインターフェイス形状は何とかならないものでしょうか?」という思いも再燃。どうしてかと言いますと、メディアはカメラ業界がそうしようと前向きに申し合わせたなんて考えませんが(根拠多数あります、後述で)、結局CFとSDに収れんされて行った結果、かように安価に高性能なモノが出回るようになったのではないでしょうか(仮説です、あくまでも)。途中xDピクチャー・カードとかメモリー・スティックとか変遷ありましたが、とにかく今は大雑把に2つ。
もともと購入する強い意志と共に家電量販店に出向いたわけではありませんが、このサイズの記憶媒体が千円なら一つ買っておこうと思いました。本当はメディアよりもカメラの電池の方が欲しかったのですが、思いのほか電池は高額です。
さらに言いたい放題言いますと(書きますと)、同メーカー内でもけっこうたくさんの種類の電池があるようです。もちろんコンパクト・デジタルカメラに始まって、ミラーレス1眼、そして1眼レフと、カメラの性能(電池からしたら、電気消費の度合いですかね)の差があるから仕方ないですが、よくもまぁカメラごとに専用電池を採用したものだと呆れてしまいます。メーカーによっては平気で15種類くらいが現役パーツとして扱われているんじゃないかな?この点単4とか単3とかはいいですよね。コンパクトは単4を1個。ミラーレス機は単4を2個、1眼レフの小ぶりな奴は単3を2個・・・とかにできたら、電池2種類。きっと電池も量産効果が効いて、かなり安くなるような気がしますし、さらにはどこでもいつでも手に入りやすくなると思う。

カメラ(と写真)の師匠Kazeさんが気にしている、もうひとつのUSBケーブルの口も、何とかならないのかなぁと思いますよね。だってカメラは問題なく稼働したって、USBケーブルが過去の専用形状で無くなって行き、電池も同じように無くなってしまったら、肝心のカメラも寿命尽きたってことになっちゃいます。
もし統一規格が出来る可能性があるなら、CanonとNikonの両雄が譲り合わないと無理でしょうけれども、メディアのように価格的にも入手の容易さからも、将来の型落ちによる不安からも解放されると思んだけどなぁ・・・。


EOS6Dというカメラ。

2013-02-03 02:02:08 | 写真と機材
普段このブログやFacebook、あるいはホームページに使う美瑛や当館「四季」の画像は、すべて自分の撮った画像を使っています。パソコンで(webで)画像を見る場合に、あんまり精細な写真が必要とは思いませんが、最近画像の拡大表示ができるようになって来ていて(Facebookではもちろん、比較的機能がシンプルなこちらのPlalaのブログでも)、ちょっと大きく表示させる機会が増えて来ていると思います。

写真は何と言っても「腕」の世界で(センスが最重要)、うまく撮ってうまく使う人は携帯で撮ってもイカした瞬間を切り取っています。けれども僕くらいの普通(普通以下かも)のセンスしか持っていない立場からすると、なかなか思い通りには行きません。
さらに一番良くない傾向として、カメラが良くないとかレンズが原因だとか現像ソフトに限界があるとか、自分以外の部分に目が行きがちです。
これはカメラメーカーやレンズメーカーやソフト屋さんが生き延びて行く源泉にもなるわけですが、現実には「腕」も含めて何が足らないのかを突き止めることは不可能なのかもしれません。「腕」はそれなりの向上心と、たゆまぬ経験の積み重ねと、良いものを見て良さを感じる目と、など等切磋琢磨して見につけて行くもののはずですが、どうも努力系の取り組みが苦手な僕は、心のどこかでモノに逃げてしまう気持ちがあるような気がします。

もっとも多くのコンシューマーは僕のようなタイプなのかもしれません。ですから腕を磨く努力の足りない人が手に入れても、オッなんか違うぞ!と感じさせる写真が提供できないと、カメラメーカー以下のものづくりをする企業の行く末も安泰とは言えないですよね。
つまり、まったく腕に進歩のない僕が新しいカメラを購入しても、違いが分かるほどの何かが撮った写真に表現されていなくてはなりません。
ところがここ何年か、デジタルカメラも猛烈な進化を遂げて、そうそう新しいからと言って驚くほどの違いが写真に表現できなくなってきているように感じていました。なーんて書いている僕が多くの新製品を使って比較しているわけでは全くないので、僕の先入観と言ってもいいかもしれません。また現在のカメラにある程度満足するとともに、カメラ(やレンズや画像ソフト)のポテンシャルを最大限引き出せていない(まだ使いようによってはいくらでも素晴らしい画像を撮ることができる)と感じる部分もありました。

と、まぁ前置きみたいな文面を今日もまた長々と読んでいただいて恐縮ですが、僕が持っている3台のカメラで好きな風景を撮り比べてみました。1枚目はパナソニックのGF2というマイクロ4/3規格のカメラで撮ったものです。レンズは14mm(換算28mm)の単焦点を付けています。
2枚目はKissX2で撮りました。こちらはデジタル1眼レフとしてはメジャーな、APS-Cサイズのセンサーを持つカメラで、レンズは17_40Lの20mm(換算約32mm)。
3枚目は2週間前にやって来た6D、レンズはKissと同じ17_40Lの40mmです。この3枚を単純に比べるのは、少々乱暴かもしれません。撮った日にちが違いますし(GF2とKissは12月下旬、6Dは1月下旬)、レンズもGF2とEOSの2台は同じと言うわけには行きません。
その前提で写真を眺めてみるも、それぞれに味があって個性があるなぁと思います。GF2のコンパクトさとそのサイズがもたらす気分的な軽快感はEOSでは望むべくもありません。残念ながらGF2にはファインダーが無いので、背面液晶を頼りに(とても高精細な液晶だと思います)構図を決めるも、後で傾きを直したりトリミングをすることも少なくありません(この3枚はいずれもトリミング、傾き修正なしです)。
そしてもちろん、画質的には6Dの濃密な絵が1歩も2歩もほかを凌駕していると言えそうです。Kissが一番中庸で中途半端かな、と思っていましたが、意外にも持ち出す機会は全然減らなくて、6Dに対するフットワークの良さとファインダーがある恩恵は手放しにくい存在です。
もう少し3台を使い込んでみて、今年から来年にかけて(と、少し気が長いお話しですが)少しずつレンズをそろえて行きたいと思います。どうしてもズームレンズの使い勝手の良さが優先されがちですが、今僕の気持ちにあるのは、単焦点のレンズです。もちろん固定焦点ですから、ズームを使い続ける中で、どの焦点距離が使いやすいか、よーく考えてみるつもりです。
6Dは、2週間しか使っていないのに、もうずっと前からウチにあるような錯覚をしてしまうカメラです。Kissとは操作系が少し違うものの、同じCANONのインターフェイスは直感で使いこなせてしまう親近感があります。でもってハードとしてもすごく手にフィットしてくれる形状で、違和感(あるいは新鮮味)がないのだと思います。

ここ数日お天気には空振りばかり・・・、晴れ渡った寒い朝が待ち遠しいです♪

禁断のカメラ・・・!

2013-01-19 19:41:30 | 写真と機材
しばらく以前から、いわゆるフルサイズの撮像センサーを持つデジタル1眼レフカメラについて記載したことがありました。フィルム時代から写真を撮ることが好きだった僕にとって、35mm版のユニット(一般的なフィルムのサイズで、デジタルだとフルサイズになります)は、いつしか身についてしまった標準画角でもあります。
と同時に、一番普及しているAPS_Cサイズ版のデジタルカメラの素子に比して、面積比で2.5倍となる大型のセンサーは、とても緻密な「絵」を吐き出すと言われています。

以前書いたこのブログの記事でも触れましたが、あしかけ半年間の紆余曲折の末、やっと手元にフルサイズのカメラがやってきました!腕もないのにどうするつもりやら?というご指摘は全然耳に入らないことにして、さっそくバッテリーの充電をしています。
残念なことに・・・、あ、間違えました!大変ありがたいことに、けっこう身近に写真をなりわいとされる方が何人かいらっしゃいます。最近美瑛に移り住んで精力的に活動を開始された中西さん。1年前のナショナル・ジオ・グラフィックの風景部門で見事栄冠に輝き、Macのノートパソコンの壁紙にも写真が採用された白石さん等など。
中でも白石さんには写真の撮り方や現像の仕方、レンズの選定の重要さと共にカメラ性能のこともあれこれ吹き込まれて、すぐに洗脳されてしまう私・・・。

バッテリーは予想に反してフル充電に6時間もかかったので1夜明けてしまいましたが、無事にセッティング完了です。さて、何を撮ろうかなぁ・・・♪ときょろきょろするも、こんな日に限ってお天気はどんより雪模様。写真撮る前に敷地内の除雪でもやるかぁーってなことに。
除雪終わってご褒美のコーヒーを淹れて、赤々と燃える薪ストーヴの前で寛ぎながら、今回手に入れたカメラ、6Dのマニュアル本を見ているとまったくもって写真が趣味なのか、それともカメラ所有が趣味なのか、実に怪しい気持ちになって来ます。

今日は仕方がないので家の中で何枚か写真を撮ってみました。
・クリアで、すごく広々としたファインダーの眺めにびっくり。
・35mmの画角に、ほっとして。
・出て来る絵の繊細で緻密な描写に、おー、さすが!
と言った感じです。ぜひ、美しい雪景色を切り取りに行かなくっちゃ!と気持ちは前に出ているのですが、生憎お天気はしばらく雪模様。どんよりと厚い雲が垂れ込めて、除雪作業に追われそうです。

その間にもどうでもいものをあれこれ撮って、カメラ操作には慣れておこうと思います。今は同じCanon機と言っても、設定一つ変更するのにマニュアル片手に迷いながらです・・・。

追記:
1枚目はKiss X2にて。6Dの後ろにいるカメラはすでに引退状態のD60(60Dじゃないですよ、もっとずーっと古いカメラ)。
2枚目と3枚目は6Dにて。ピクチャースタイルはニュートラル。
3枚ともRawで撮って、Lightroom4で現像です。現像の際、コントラストやトリミング等は一切いじっていません。多少の露出補正はしています。


マイクロ4/3機を使いながらフルサイズを想うと・・・。

2012-11-17 06:13:45 | 写真と機材
ここのところ、サブ・マシンのパナソニックGF2というカメラを持ち出すケースが多いです。たった2本しかレンズを持っていませんが、14mmの単焦点がコンパクトで写りも悪くありません(画像は14-42のズームレンズですが)。
購入して(2011年2月に買いました)しばらくは、室内のちょっとしたケース(特に料理を撮る時)に重宝して使っていましたが、本来この種のカメラの本領は、携行性の良さです。1眼レフですと「さて、どのバッグに入れて行こう?」と考えを巡らせるわけですが、ミラーレスのこのパナソニック機は、そんなことで悩む必要はありません。冬の上着でしたら、どこかのポケットだって居場所は見つかります。

残念ながら、写真を撮る時のフレーミングとピントの確認には満足にできません。僕の場合マニュアルでピントを合わせることはほとんどありませんから(ピントはオートを信じることにしています。マクロでもない限り)良いのですが、問題は構図の確認です。これも室内とかはOKなので、晴れた日に丘を撮ろうとなると、夕方でさえ少々問題です。結果、傾きなんかも含めてトリミングをする場合が多いですね・・・。
僕からしたらかなりの写りをするだけに、ファインダーのないカメラって何だかどうしても歯がゆい気分です。ちなみにもうすぐ初雪ですので、この秋お気に入りの丘で撮ったGF2の写真を1枚掲載してみます。写真にはそれぞれに判断基準があるのだと思いますが、僕にしてみたら、ここまで写ってくれたら全然文句はありません(あとは僕のセンスの問題ですよね)。

GFシリーズは、パナソニックの1眼(レフなし)カメラの中で、最軽量&最小サイズがウリのカメラだと思いますからファインダーを期待するべくもありませんが、別売の電子ビュー・ファインダーが欲しいなぁと思わないでもありません(これ、かなり見え方に問題あるらしい(画像が荒い)のに、カメラ本体と同じくらいも値段がするようです)。
残念なのは、2010年末(実際には2011年初頭)から売り出されたこのカメラが、GF3→GF5と、1年半の内に2世代も更新されてしまった点です。一番性能に影響するセンサーは同じものを使っているようですが、前述の電子ビュー・ファインダー等の付属品は、共通ではなくなってしまいました。

先日触れた、Nikonの最新フルサイズ1眼レフの使用レポートを見かけるようになりました(D600)。そしてついに昨日(一昨日かな)Canonの6Dも販売日を11月30日に決定したアナウンスがありました。パナソニックのGF2で綺麗な秋景色を手に入れながら、どうしてもフルサイズを気にしている自分がいます。
問題は、A3サイズのプリンターしか持たない僕にとって、果たして違いの分かる写真を撮ることができるかどうかです。そりゃやってみないとわからないだろう・・・?と言うには、あまりにも高額なカメラではあります。たぶん、ほとんど差のない写真を量産した結果、やっぱり使いこなすだけのセンスが無かったんだ・・・と思うのも癪ですよね。


カメラのある暮らし。

2012-10-30 02:59:45 | 写真と機材
写真付きのダイヤリーみたいなブログやFacebook記事を記載することが、ある面ライワークみたいになってきている僕にとって、カメラは大事な暮らしのパートナーです。

残念ながら(いえ、楽しいことに!に書き換えます)、まだデジタルカメラは進化の途上。つまり年年歳歳新しい魅力的な性能のカメラが出て来て、非常に悩ましい日々が、もう10年以上も続いています。ホント、嬉しい限りだなぁ???
1週間ほど前にこちらで最近リリースなったカメラに関する記事を書いたところ「カメラもいいけどレンズでしょ?」と含蓄あるアドバイスをいただきました。このことは痛いほど思い知らされていて、レンズによる写真の幅の広がりはカメラを変える以上のインパクトがあります。望遠レンズや超広角レンズ、マクロやあおりレンズが見せてくれる世界は、本当に独特のものです。
そうとは思いつつも、やっぱりここのところの35mmフルサイズ1眼レフのことが、どうしても気になってしまう僕です。というのも2年前にいらした私の現役時代(あ、今も現役ですよ!)最後の上司が当館に来てくださった際に、フルサイズで撮らせてくれた1枚の写真が記憶から離れないからです。マシンは5DMark2でした。

長い間憧れ続けて来たフルサイズのデジタルカメラは現実的な価格ではなかったので、単なる憧れであり続けた面もあります。が、ここに来てそのハードルがほんの少し下がって来ています。このクラスのカメラの適正価格はどのくらいなのか、まだ発展途上ですから一概に言い切れませんが、それゆえ時間と共にまだ廉価に推移すると予想できるのではないでしょうか?

ということを前提に、もっとうーんと値段が下がったら、どのマシンを手に入れようか・・・?と妄想を巡らせるのは僕の得意科目です。現実的な3機種は添付画像の通りですが、それぞれに一長一短あって悩ましいところです。
5DMark2:4年前のマシンで、AFが弱い。秒間シャッター連続枚数が少ない。重い。メディアがCF。あれ、名機も今となっては欠点が目立つ・・・。
6D:ストロボなし、ファインダー97%、AFがしょぼい。
600D:僕にはレンズが50mmマニュアルフォーカスしかない。
ってところがそれぞれの欠点(僕にとって)です。この中でマシンとしてがんばっているなぁと思うのがNikonのD600です。視野率100%のファインダーと39点のAFポイント、秒間5.5枚のシャッタースピード、ストロボも内蔵しています。完全なライバル関係にあるCanonの6Dは、ファインダーはコストダウンを感じさせる97%、AFは11点、秒間4.5枚のスピードで、ストロボも付きません。アドバンテージは軽量(これは大きな強みですね、フルサイズでは驚異的な軽さです)、GPS内臓の2点かな・・・。
そうしてみるとセンサーを外製(ソニー製)するとは言え、NikonD600のバランスは素晴らしいと思えます。

ではNikonが最有力候補かと言うと、レンズの縛りが僕にはあります。僕がこれからNikonのレンズをCanon並みに集めようとすると、カメラの比ではないコストになっちゃいます。ですから相当な覚悟がないとレンズ変更込みのNikon引っ越しはできません(現実的には無理とあきらめた方がいいかなぁ)。
そんなわけで、Canon機(6D)が、相応に値下がりしてくれることが最有力候補(何と都合のいい!でも、このブログのサブテーマが「今日もない物ねだり」ですからね)。せめてNikon機の10%ダウンくらいにはなってもいい性能差だと勝手に思っています。もっとも現時点で6Dはリリースなったものの、発売は2か月近く先。販売前にもっと値下げしろ!もないよね。