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美瑛の「四季」

北海道フードマイスターの宿主が綴る「今日もない物ねだり」

旬の美味しさお裾分け、美瑛産アスパラを食べに来てください。

2012-04-27 03:53:14 | ニュース
【美味しい野菜に対する、ちょっとしたこだわり】
2つ前の記事で、筍のことを書きましたが、もうすぐ美瑛中で美味しい旬のアスパラが楽しめるシーズンです。美瑛に来て感じたのは、丘の景色が美しいことと、野菜が美味しいこと!
美味しい野菜はたーくさんあるわけですが、その代表選手がアスパラです。美瑛に移住した翌2008年、北海道洞爺湖で開催されたサミットにも供された美瑛産アスパラは、美味しい北海道のアスパラの、そのまた選りすぐりなのかもしれませんね。

そんなアスパラを、旅の皆さんにもぜひ召し上がっていただきたくて、ずっと1年近く美味しいアスパラ企画みたいなものを僕自身温めて来ました。それはこの時期のアスパラを皆さんにぜひご満喫いただきたいことと、農家さんまでちょっぴり出かけて行って、生産現場でアスパラを見ていただいたり、茹でたてを召し上がっていただいたりできたらいいなと考えたからなんです。7月に入っていらしたお客様から「ありゃ、もうアスパラないんですね?」とお話しされることもたまにありますが、美瑛ではがんばっても6月いっぱいがシーズン。季節感の薄れたこの頃では、都会のスーパーで世界各国から食材が集まりますから、いつが旬なのかはわかりにくくなっていると思います。でも、旬の野菜って、これぞ!という美味しさが詰まってます。ぜひ、食べていただきたいなー、6月の美瑛の旬のアスパラ。

【仲間を募って、企画しましたよ!】
懇意な宿の仲間の方にお声掛けすると、実は皆さん同じことを考えていたことがわかり、とんとん拍子に話は進みました。各宿の仲良し農家さんにお願いするつもりで小さな準備を進めていたら、参加宿泊施設は11軒にまで広がって、とても個人単位で農家さんにお願いするには無理があるよね、と相談の結果、美瑛農協(JA)さんの企画に連携する運びになりました。

題して「旬の美味しさ、お裾分け」企画。6月14日から、16日までにお泊りになった方にご参加いただけます。1泊2日完結篇で、当館では農家さんをお招きして夕食時に野菜作りトークも企画中。もちろんご一緒に美瑛産アスパラの美味しいお皿を囲みながらですよ!
翌日は、農家さんまで行ってアスパラとトマトの収穫体験、茹でたてアスパラをお召し上がりいただきます。その後にJAの選果ラインを見せていただき(今回はトマトの予定です)、最後にプロの方から美味しい野菜の見分け方を伝授いただきます。おおよそお昼前の11:40頃に解散になる予定です。およそ500gの朝採りアスパラのお土産もお忘れなく!

【その他のお願いです】
参加費は宿泊費のほかに3,000円。これをチェックアウトの際に、ご一緒にお支払いいただきます。移動はマイカー・レンタカーでお願いします。また、小雨は決行ですが、当日の朝までキャンセルが可能です(キャンセル料は必要ありません)。泥除け用の靴カバーや軍手も貸していただけますが、ヒールやサンダルでの参加はご遠慮くださいね。

興味あります方は、当館までお問い合わせください。


3・11で、僕自身に向けられていること。

2012-03-12 05:12:50 | ニュース
書きたいことが、たくさんあります・・・。

何と言っても3・11の震災1年のこの日、あれこれ感じたことを書こうと思います。いわゆるオフ・シーズンになると、とても懇意にして下さるご近所の川田さんからメールをいただいたのは、3月6日のことでした。その日、間もなく1年になる3・11の日に、札幌に行こうとお話がありました。

「夕方にお邪魔してお話しした件です。HAIROニュースで検索して下さい。第二号に講演等についての詳細が最後に出ています。」

なに・・・?HAIROって、原発が灰色のイメージなのか???と検索してみると廃炉のことでした。川田さんがお誘いくださったのは、3月11日に札幌で廃炉の基調講演を聞きに行かないか、というものでした。ぜひ、ご一緒させてくださいとお願いして、この日僕たちは朝8時半に札幌に向かったのです。

市内の駐車場にクルマを停めて会場に向かう午前11時に、札幌市内では「反原発」を訴える市民が、長い列をなして行進していました。僕は、見知らぬ地(例えば今回の震災では、福島第一原発周辺)のことを知ったかぶりで「こうすべき」と叫ぶ行為には、いささか気後れする部分が無いでもありません。でも、これほど多くの市民が日曜日の時間を割いて「原発は、もういらなーい」と訴える様子を見ながら、どれほど多くの人が原子力発電に嫌気がさしているのかを目の当たりにする思いでした。

講演は札幌市民ホールで開催されました。福島県はじめ東北の被災地から北海道(主に札幌)に移住していらっしゃる方はおよそ3千人。その人たちにいろいろな形で関わるグループの責任者が、それぞれの立場でこの1年の流れについて語り、佐野真一氏(ジャーナリスト、作家)の講演は午後1時半からはじまりました。
講演内容は、2011年3月11日のその日の出来事から始まって、およそ1か月後に福島第一原発の10km付近まで接近した氏の見た被災地の様子。この国(国家、政府)の原発に対する対応の現状、そして1年たったこの日、1市民それぞれがこのこととどう向き合ったらいいのかを1時間にわたって語られました。
この講演の中で、佐野氏は「見てみないふりをするのが得意な我々日本国民だけれども、今この事実をしっかり凝視しないと待ったなしの状況だ」と訴えました。そしてさらに「自分自身も含めた市民ひとりひとりが、原発事故を冷静に見つめて、どうするのかの判断がつきつけられている」と結びました。

僕自身、さきほども書きましたように、自分の良く知らない地で起きている何かについて、講釈師のように語ったり主張することをあまり良しと思わない所があります。しかしそれも見ようによっては“知らないふりをする”延長線上にあるのかもしれません。あれほど原子力発電による電力の供給が無ければ、日本の電気需要を支えきれないといわば洗脳されてきた私たち日本人にとって、現在の状況はいささか説得力不足と言わざるを得ません。稼働中の原子炉55基。そのうち実際に今も発電を行っている原子炉は、北海道の泊原発3号機と新潟の柏崎刈羽原発6号機の2基しかありません。各原子炉の発電容量までは調べきれていませんが、単純に55基中2基しか動いていない今も、日本の電力事情はとりあえず滞りなく(細かいことを言えば、多くの問題はあるのでしょうけれども)供給され続けています。

さぁ、もう一度僕自身、この1年の出来事をどう考えるのか整理する必要があります。あんまり難しい事まで頭の回らない僕ですが、とにかく2つのことに関わって、そこで出来る何かをして行こうと思います。

1点目
北海道で稼働中の、泊原発の3号機を停止させることと、可能な限り早期の泊原発の廃止・廃炉に積極的に関わること。

2点目
美瑛の宿泊業を営む仲間と協力して、この夏も現地から美瑛で働いてもいいと考えている人たちの橋渡し役をすること。近々昨年当館を支えてくれた石巻のこっちゃんに連絡してみようと思います。どうしてるかな・・・?

追記:
ふとしたことで知った、偉人の残した名言がありました。
「出来ると決断しなさい。方法なんて後から見つければいいのだ」
電力需要がまかない切れないとか、その地で働く人の仕事がなくなってしまうとか、果てない課題が立ちはだかっているのは事実ですよね。でも、このまま原子力発電に頼り続けていては、どうやらダメのようです。原発がなくたって、不自由なく暮らして行ける日本でありたいと決断することが、まず私たちに(そして当然僕自身に)決断することを求められています。政治が多数決の論理で動くとすれば、そう決断する総数の多さが、政治を変えられる方法でもあるはずです。国に文句を並べている場合ではなさそうです!


美瑛雪遊び広場へ行こう♪

2012-02-03 12:32:05 | ニュース
明日から、美瑛駅横のホテル・ラブニール前の広場で「真冬の美瑛、雪遊び広場」が開催されます。すでに毎度おなじみの広場の顔、大型のすべり台は完成済みです。

いわゆる東海地方(僕は愛知県)からやってきた立場からしますと、こんな雪(と氷)のすべり台が真冬の期間に楽しめるなんて、とってもゼイタクなことだと思います。小さな公園にあるすべり台よりもはるかに巨大なんですよね♪
ともするとゲームの世界で知る「雪遊び」かもしれませんが、それは身近に雪がないから仮想世界を作って代用している部分はあるんじゃないでしょうか。ここではリアルワールドに雪がいっぱい。わざわざゲーム機のスイッチを入れなくたって、一歩外に出たらもう雪だらけなんです。

雪の軽さ、氷の冷たさ、そしてそんな雪と氷の中で遊んでいると全然寒くなんかないってことを、美瑛のちびっこが満喫してくれるといいですね。
もともとこの「美瑛雪遊び広場」は、2008年初開催。美瑛の地元の子供たちが楽しめる、冬の集いの場所があったら嬉しい・・・、そんな想いがカタチのなったものでした。そして同時に、地元の子供たちが楽しいことは、旅行でいらした子供たちにももちろん楽しい♪・・・わけですよね。
札幌雪祭りに代表される、大きな街の冬のイベントは、言ってみれば「見る楽しみ」。美瑛ではそれは触れる、参加する、地元民になる楽しみ、そんな身近さがあるのではないでしょうか?例年「もう少しPRをちゃんとしなくちゃねー」と、開催間際になってから関係者同士で顔を見合わせるところも、まぁ何と言いますか、僕も含めて美瑛らしいと言えば美瑛らしい出来事。

外で遊び疲れたら、もちろんちょっとした食べ物も、軽音楽のお楽しみも開催日の明日にはスタンバイOKです。ディープな冬のお楽しみを知る人になる前の、入り口。美瑛雪遊び広場・・・、僕も行ってみようっと。

今日でブログ開始して、2年がたちました。

2012-01-05 23:58:44 | ニュース
今日は、相棒のケロ君が運転免許の更新に行くそうな。2か月遅れで同じ季節に更新日が来ました。旭川市近文の運転免許試験場は美瑛からはけっこう遠くにあります。先般(昨年11月)僕が更新に行った時もそうでしたが、講習時間は決められてますし、その前に証紙購入など、手続きにも15分くらいはかかります。長い距離を雪道で行くのはイヤだなぁという彼女。旭川まで富良野線で行き、そこから函館本線かバスかで・・・って時間を逆算すると、なかなかいいタイミングになりません。そんなら僕も旭川までは用事があるので、旭川のバス乗り場まで送ることにしました(するとまぁまぁ良い時間のバスに乗れそうです)。

旭川で用事を済ませて、ついでにhomac(ホーマック、こちらでは大型のDIYショップのチェーン店)神楽岡店に寄り、少し文具を買いました。お目当てはクリアファイル類。地下のパソコン周辺がごちゃごちゃして来たので、さすがに身動きとりにくいなぁーと思い、整理整頓という最も苦手科目に着手することに決めたのです。

よく、ちょっとしたパソコンのパーツを購入すると(例えばフラッシュ・メモリーですとか)、漏れなくついてくる取説&保証書。1年保証の証書が、開いてみると3年前だったりと、僕らしい出来事が積もっています。
時折思い立って家のあちこちを片付けますが、その意思に強力に立ちはだかるお邪魔虫が、そこかしこから出てくる「思い出の品」。さすがに古いスナップ写真のミニファイルなんてのはなくなりましたが、ちょっとした葉書なんかは整理する気持ちを萎えさせてしまいます。うーん、今日もこのパターンかなぁ・・・。

そうは行くかー!とバサバサといらないものを捨てて、あれこれの書類を系統だてて(ま、そんな難しい書類なんてありませんけどね)1つずつ山にしていたところに出てきたのが見覚えのあるハーフサイズのCD-R数枚。何々・・・?
見れば2000年ごろから愛知県で始めた当時のサイトのバックアップでした。先日(昨年10月でした)、愛知県岡崎市の実家で、勘違いですべてのネット関係を解約されてしまい、以降古いサイトも消されてしまって見ることができない状況でした。それでそのCD-Rを見てみると・・・、あー、あった、あった!当時はダイレクトに日記のようなものを書いていて、後に出始めたブログに乗り換えたのでした。その日記や、ブログの中身を読んでいるうちに、2時間なんて瞬く間に消えてしまいました。

と、そんなことで気が付くと午後4時半。「美瑛駅まで5時にお迎え希望」のけろ君を、そろそろ迎えに行く時間でした。そして、ちょうど2年前の午後4時過ぎに、このブログを始めたのでした。
また何年かしたら、自分で書いた記事を眺めて「あー、そうそう、この時は・・・」と、なるのでしょうか?きっとなるんですよね・・・。

こういう行動(思い出にただ浸るようなこと)って、はっきり言ってしまうと非生産的なことなんだと思います。でも、それだけでは説明できない、後ろ髪を引くものがあります。そのことばかりに集中するわけには行きませんが、今日の整理整頓は、10年前の自分のあれこれに出会う日で、ちょっと良かったかなぁ。整理の進み具合ですか・・・?それはご想像の通りです。

こうしてこのブログも2年の歳月が流れて3年目に突入です。今後とも(あんまり傾向は変わらないと思いますが)、どうぞよろしく!


北海道は北欧より・・・。

2011-12-29 01:17:28 | ニュース
テレビのニュースを見ていたら、フィンランドを取材していました。フィンランドと言えば北欧の、ちょっぴり北海道にも似たようなイメージがありませんか(ない、と言いたい方もいらっしゃると思いますが、却下して話を進めます)。
突然フィンランドの北部の小さな町で、オーロラが見えました!なーんて言っています。そう言えば、北海道ではオーロラは見えません(過去に、日本でも観測の記録はあるそうです)。

そもそもオーロラはどのあたりで良く見られるかをちょっとググってみると、“緯度が大体65度から80度の、地球の磁極を取り巻くドーナツ状の領域に高頻度で発生する”と記載がありました。それでさっそく地図を見てみると、おや?思いのほか北海道って南にあるんですね。大雑把ですが、フランスの中・南部、イタリア北部くらいが同緯度でしょうか?最北端の宗谷岬が北緯45度31分だそうですから、これはミュンヘンはおろか、パリよりも南になるんですね。
これじゃ白夜にだってならないわけです。どうもドイツとかデンマークよりも北海道が北にあって、北欧と似たような緯度かなぁと思っていましたが、全然違うことに気づきました。

それでも何となく腑に落ちないので、ミュンヘンの気候を見てみると、やっぱり北海道(札幌&旭川)の方が、真冬は随分寒いこともわかりました(やっぱりなー、と妙に納得)。さらにストックホルムやヘルシンキと言った北欧の都市よりも、北海道の都市(札幌&旭川)の方がまだ冬の寒さは厳しいようです。
そこへ行くと、北米の(特にカナダの)都市は北海道と似た気候で、モントリオールは緯度的にも近く(モントリオールの方がちょっと南)、あんまり違和感がないんですよね。地球では気流と海流が複雑に影響していて、一概に緯度が高いから・低いからと言ったって、それだけで気候が決まるわけではないんだなぁと思いました。
そして北欧の冬の雪と氷に閉ざされたイメージが、北海道よりも少し暖かいと知って、ちょっと崩れるなぁ・・・!と思わないでもない僕です。逆に言うと、北海道ってやっぱり寒いんだーと言う気もします。