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美瑛の「四季」

北海道フードマイスターの宿主が綴る「今日もない物ねだり」

悩ましい、子リスたち・・・。

2012-10-10 18:36:10 | 美瑛の生き物たち
何ともはや悩ましい、くりくりっとしたつぶらな瞳が、1m先からこっちを向いています。天心爛漫で好奇心旺盛なその小動物は、持ち前の愛嬌のある可愛い仕種で、ここ憩が丘の人気者。

ここのところ庭の栗の木の実がいい感じで実っていて、連日リスやカケスでにぎわっています。僕もケロ君ももちろん領有権(???)を主張すべく、参戦していますが、劣勢は否めません。5年前にここに来たときは3mちょっとしかなかった栗の木が、今や5mを越えんとする勢いで、庭の木々たちの中でも存在感が際立っているのです。栗の実も、小さいけれどもたくさんできるようになって、原則鳥や小動物に餌付けをしないウチにも、この時期にはリスが連日やって来ます。

そんな10月9日の午前10時頃、テラスに出る扉の外で、ふさふさと大きな尻尾を振りながら、中をのぞく子リスが現れました。そっとカメラをもって近づくも、逃げ出す気配はなし。でもって小さな体にしては大きな瞳のその子リスは、いかにも「お腹すいちゃったよ、栗の木は先輩たちが占領してるし、カケスも怖いんだ」と言っているように見えないこともない(と極めて個人的な妄想です)。
やれやれ・・・、僕らが取っておいた栗の実を投げてやると、喜び勇んで食べ始めました。栗の実を頬張る子リスの満足げな表情が、何とも愛くるしいのでした。

随分日が高くなって来たので、ドアを網戸にして洗い終わったお皿を片付けていると、すぐ横で何かが動く物音・・・。変だな・・・。と振り向くと、さっきの子リスが家の中まで入って来ているじゃないですか!ウチのテラスの扉の網戸は、ちょっと簡易な折り畳み式なので、強い力で押すとしなって隙間ができてしまいます。きっと子リスはそこから侵入したに違いないのでしょう。ソファーの上を、まるで人間の子供さながらに飛び跳ねています。仕方がないので網戸を開け放って、追い出しました。
家を出る際に振り向いた子リスは「もう1つだけ、栗欲しい」と罪深げな瞳でまたもや催促。やれやれ、本当にこれが最後なんだぞ、と子リスではなく自分に言い聞かせながら栗を取って来ると、今度は子リスは投げてもらう距離を縮めて、直に手のひらから栗を持っていったのでした。

この日は子リスの表情にあえなく方針変更してしまったけれども、これは紛れもない野生動物への餌付けです。餌付けをすると、ほとんどの場合その動物にとっていいことはないと言われているようです。そもそも野生の動物や昆虫は、厳しい生存競争や餌の確保・取り合いの中で、たくましく生き延びています。餌付けは野生で生き続けて行くためのたくましさやしたたかさを削ぐだけではなくて、優秀な(生存競争に優位な)個体が子孫を残して行くべきところを崩してもしまいます。
そう頭の中ではわかっているものの、ちょっとあちこちを見渡すと小鳥のための餌台がある家がほとんどで、毎日穀類やちょっとした果物までが庭先に供されているありさま。これをノーと叫んでみたところで、「四季さん、変わった方ね」で済まされてしまうのも現実でしょう。そう言えば何度か訪れたカナダでも、小鳥の餌と小洒落た餌台は、ものすごい品ぞろえでびっくりしたことを思い出しました。

人様のやっていることにまで意見具申する立場にないのは明白ではあるけれども、やっぱり小鳥やリスへの餌の提供は、しないことにしよう。庭の栗泥棒は大目に見る(しかも、そっと見ていることにします)として、あんまり至近距離に現れて、おねだりは慎んでいただきたいものです。


リスのいる風景。

2012-06-04 07:49:34 | 美瑛の生き物たち
コテージの裏、白樺が数本伸びる当館「四季」の庭の端に、小さな洗濯物を干すスペースがあります。ここ数日けろ君が「今日も子リスがずっといた」って言うので、ご愛用のカメラ(Panasonic GF2)を洗濯物と一緒に持って行ってもらいました。

よし、撮れたよって言うことで見てみると、まぁサービス精神旺盛な被写体となってくれたリス君、ずっと白樺にいてあれこれポーズをとりながらカメラ目線をくれたんだそうです。
もうちょっと用心していないと、ウチの周辺だって猫もいればキツネも出没するんだから危ないぞー!と言いたい。

そもそもエゾリスっていつごろ子どもが生まれるのでしょう・・・?今時分から、晩秋まで、かなり幅はあるみたいですが、今目にする子リスたちは、何となく昨秋生まれてこの春巣から独り立ちしてきた感じの個体がほとんどのような気がします。成体のいかにも機敏な動きは、野生のリスらしくて素敵ですが、子リスのちょっとのろまな動きがまた可愛いんですよね。
当館の周囲にはけっこうたくさんのエゾリスがいますので、ちょっと気にしていると目に留まると思います。


美瑛で釣りを・・・、あ、釣れたよ!

2012-05-22 20:32:09 | 美瑛の生き物たち
今日は懇意にしている宿の仲間の会合日。何をするのかと言うと、「自分たちが楽しむ」ってのが基本なんです。今回幹事さんが提案してくださったのは、山菜&渓流釣りの美瑛内ミニツアーです。

釣りは小学生から中学生にかけて少しやっていましたから、山菜よりは渓流釣りにトライしちゃおう!でも、渓流釣りって手強いものですよね・・・。この10年くらい、釣竿と言うものから遠ざかっておりましたが、そんな僕でも釣れるのかなぁ?

でも、釣れたんです!オショロコマかイワナかだと思うんですが、どっちも似たような魚なので判然とはしません。かなりシロウトの僕が2時間やって、3匹+バラし3匹(一度は針にかかったんだけれども、釣りあげる前に逃がしたヤツ。釣り人の間では、このバラした魚は時には実際の倍くらいの大きさで語られることが多い)。2時間のうち、草や木の枝に針をひっかけて、それを外すのに格闘している時間が半分近くあったので、実質1時間(移動ももちろんありますから、糸を垂れていたのは30~40分)でした。

とにかく魚影が濃くって、ちょっとした深み付近を狙うと、たいていはヒットするんですよ。ほんの小さな川なので、お借りした3.6mの竿が長くて、ちょっと振り辛かったです(まぁ、このへんは僕のテクがほとんど初心者ってことが一番の問題なんですけどね!)。
さて、一緒に釣をしたほかの3人はどうでしょう・・・。ほう、さすが皆さん4~5匹は釣り上げていらっしゃいましたよ。

久しぶりに小川のせせらぎで釣りを堪能しました!

もうちょっとの辛抱だね、リス君。

2012-04-13 22:53:38 | 美瑛の生き物たち
毎日のようにテラスの上をエゾリスが鬼ごっこをやっています。どう見ても小ぶりで、まだ遊び盛りって感じですから、1歳にならない子リスなんでしょう。たいていは2匹で、テラスの縁を駆け回っているんです。

なんで縁かって言いますと、縁だけ雪が融けているから。写真は恨めしそうに残雪を眺めるリス君です。まぁ、そう慌てるなって。時間の問題で、もう1週間もしないうちに、ちゃんと全部無くなるよ。

それにしても・・・、雪の下から出てきた木部はけっこう荒れていますね。また、今年も補修作業に追われそうです。ゴールデンウィークの終わった頃、うーん、朝晩も絶対氷点下にならないタイミングでやりたいですね。そうそう、そろそろタイヤも交換したいなー。でも、まだ早いですね・・・。毎春いつタイヤ交換しようか、頭を悩ませる美瑛の残雪事情です。


エゾリス君、ひさしぶり!

2012-02-24 22:51:33 | 美瑛の生き物たち
出たな・・・。朝、2階のダイニングから庭を見下ろすと、さんざんエゾリスが走り回った様子が、雪の上に足跡として残っています。うーん。どうやら1匹じゃないみたいですよ。

気温はそれほど下がりませんでしたが、ここしばらく風が強くて吹雪のような日が続いたせいで、エゾリス君との遭遇はとんと無かったんです。でも、こうして少し穏やかな日になると、あー、やっぱり出てきているんですね。

この日は宿の仲間数軒と、白金のもうちょっと奥の「大雪青年の家」にて、クロスカントリーをやる予定でしたから、9時過ぎには出かけようと外に出ました。クルマを乗ろうとしていると、車庫の周りを我が物顔で走り回る元気なエゾリス君が、お見送りをしてくれました。

うーん、しばらく前まで良く見かけたリスと比べると、明らかに小さいですね。弟分なのでしょうか、それとも2代目かな?当館「四季」のある憩が丘は、パノラマロードの入り口。街から離れて、丘へと続くちょうど境目あたりです。リスは、憩が丘にはたくさんいて、たぶん当館に住み着いている連中もいるような気がします。巣があるとしたら・・・、そうですね、そっと見て見ないふりをしておきましょうか。