2月27日でした。もうおとといの話題でごめんなさい。この日にゃんごろは富良野方面へ出かけていました。この日はどちらかと言うとオフィシャルなお出かけだったので、久しぶりに上着を引っ張り出し、ネクタイを探しました。そう・・・2007年の4月下旬に美瑛に移って来てからというもの、にゃんごろはスーツともネクタイともお別れした生活をしていました。
それはある面「覚悟」のような気持ちもありました。ビジネスマンとしてスーツを着てネクタイを締めると、気持ちがちょっぴり引き締まるとともに、よしやるぞ、という心意気になって安心もします。でも、にゃんごろはそういう暮らしとは違う世界に移ってきたのです。美瑛の宿屋の親父なりに、ふさわしい生活スタイルをしようと考えました。思えばあれから3年と10か月も過ぎてしまったんだ・・・。
今回何となくネクタイして行こうと思ったのは、先方に対する気持ちと、それまでのこだわりが吹っ切れた部分もありました。今までは「もう絶対ネクタイしない」という強制的な意思が働いていたのですが、今はそんな意地みたいなものを考えなくてもそれなりに宿屋の親父に少しはなった自分がいるってことでしょうか・・・。出発前にあれこれ上着を探し、いくらなんでもスーツは硬すぎるということで、スーツなんだけれども上着だけで着られるものを選びました。そのスーツは、ビジネスマン時代に作った、一番最後のもので、プレ・オーダーのものでした。にゃんごろの体型を採寸してもらって、合う型紙を選び、選んだ生地で作ってもらいました。4年ぶりくらいに袖を通すと、まるで長年慣れ親しんだデニムのパンツのように肩にフィットしました。さて、ネクタイは、黄色かブルーの基調のものかなぁと探しましたが、どこを探してもネクタイ1本出てきません・・・。どうやら「覚悟」とともにネクタイは全部愛知県に置き去りにしてきちゃったみたいです。間の抜けたお話ですね。スーツは3着も持ってきているのに

!仕方なくノー・ネクタイででかけました。

用事はいちおう無事に完了し(なんだか居心地よくって長居してしまいましたが)、夕方の帰り道、上富良野から美瑛に入る頃に子ギツネ(といっても1歳にはなっているかな)が2匹でえさを探しながらのろのろお散歩しているのをクルマから見つけました。止まって眺めていても、5~10mの距離で逃げる様子もありません。冬毛に覆われてふかふかのからだとふっくら大きな尻尾。見ていると愛くるしいしぐさがなんともいえません。こんな時に限ってカメラを持っていなくって・・・。でも家は近いし、取って返せばまだこの子ギツネたちに会えるかもしれません。
慌てて家に戻ってけろぴと一番長いレンズをつけたカメラをもって出かけました。でも、もう子ギツネたちに再会することはできませんでした。残念!
帰り道、もうすっかり日が落ちて暗くなって来ています。もし子ギツネに会えたとしても、ちょっと写真に収めるのは難しかったかもなぁ。そんなことを思いながらのんびり帰り道の運転をしていたら、目の前を巨大な鳥が横切っていきました。あ、なんだ、この鳥は?カラスよりふたまわりくらい大きな鳥です。もしかすると羽を広げたその幅は2mを超えようかというくらいです。クルマをさらにゆっくりにして暗い中で鳥を追いました。真っ白い尾がはっきりと確認できます。間違いありません、オジロワシ・・・。どちらかと言うと、海辺に多く飛来する(渡り鳥です)と思いますが、海のない美瑛町にもやって来ているんだ。鳥は畑を抜けて向かいの林に抜けたような気もしますが、林の一番手前の木に止まったような気もします。もう暗くてそれ以上は判別できませんでした。今日はかわいい子ギツネとオジロワシに出会えましたが、写真に撮ることはできないまま・・・、いや待ってください。あてずっぽうに写真とって、後で明るくして拡大したら何か写っているかも(それはないか?)。いちおう200mm目いっぱいで、一番明るくして撮ってみました。手持ちで1/4秒ですから、写真としてはあんまり意味なさそうですが・・・。
家に帰ってもあれこれやることいろいろで、やっとさきほど見てみたら、あ、写っています、いちおう・・・。このブログ史上(ってまだ1年ですが)一番見にくい写真で大変申し訳ないのですが、真ん中にオジロワシの雄姿が見ていただけますか?ちょっと無理かな・・・?
あ、たぶん皆さんご存知のことと思いますが、写真をクリックしていただくと少し大きな写真が別ウィンドウで開きます。