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美瑛の「四季」

北海道フードマイスターの宿主が綴る「今日もない物ねだり」

雪の朝のリスは・・・。

2011-12-25 13:40:58 | 美瑛の生き物たち
北海道は暴風雪の注意報が出されたこの週末、幸い美瑛は比較的穏やかで、時折晴れ間も出るお天気でした。今朝だけは5時頃からでしょうかしっかり降って、僕がパンを焼いている間の3時間ほどで、みるみる30cm位積もりました。これで除雪していないところは50cmになろうかという真っ白い美瑛です。
お客様のクルマも雪が積もって真っ白!いつもはのんびりやる除雪作業も、こういう場合は急ピッチで片付けなくちゃね・・・。

お客様をお送りして例によって薪ストーヴの前でぐにゃりと暖をとっていると、あ、大雪でちょっぴり寝坊のリス君が出動開始のようです。よーく見ると、リスも雪の中ではこぶしを握りしめているんですね。やっぱり掌が冷たいからかなぁ?

なんだか動きを追っていると、すごく人間臭い。きょろきょろしたり、耳をかじったり、手を握ったり・・・。それにしてもふかふかの新雪をかきわけて走るのは、すばしっこいリス君にとっても大変みたいです。木の上り下りはいつも通りの素早さですが、雪の上では普段の半分くらいしかスピードが出ないんだね。カメラで追うにはちょっぴり助かっちゃうよ。


今日の訪問者は可憐なシマエナガでした。

2011-12-24 02:57:48 | 美瑛の生き物たち
受話器でおしゃべりしているカミさんが、しきりに窓の外にサインを出す。こっちはこっちで忙しいのだ、今は相手をしている余裕はない。ところが執拗に窓の外を見ろとサインが出る。あー、もう仕方ないなぁ、いったいどちら様がいらしていると言うのだろう?

庭を見ても何もいない。何のことやら・・・?戻ってやりかけの薪ストーヴのお守をしようと思った瞬間、栗の木で何かが揺れた。あ、小鳥だな・・・。この小鳥と言うのがいっぱいいて、この頃たまーにスズメも見かけますが、コガラにシジュウカラあたりがよく来るかなぁ。ヒワもやって来ます。ヒタキの仲間も季節によってはよく来てくれるし、コゲラも時折見かけます。そんな中でも特に可憐な小鳥は、このシマエナガではないでしょうか(ウチで見かける範囲で、ですけれども・・・)。
目を凝らすと、珍しくシマエナガだけの小さな群れで、5~6羽がせわしなく動いています。シマエナガはとても神経質な小鳥で、いつも首をすくめながらきょろきょろと周囲を見回して、足早に(羽早に?)去って行っちゃう小鳥。おーい、ちょっと待ってよ、と念じつつ、一番長い70-200mmのレンズに取り換えてっと。

どうにか間に合ったものの、やっぱりちょっと距離があります。ダイニングのガラス越しに、何枚かシャッターを切りました。今夜からしばらく低気圧の通過で崩れる予報です。その前にお腹を満たしておかないといけないぞ。
厳寒のこの時期、キツネもリスもシカも、そして小鳥たちもたくましく生きている北海道です。クマはお休み中ですけどね。

イヌワシ!と思ったんだけどな。

2011-12-18 18:21:59 | 美瑛の生き物たち
旭川の郊外型のスーパー兼DIYの店舗に出かけた折に、とても大きな鳥(鷲に間違いありません)を見かけました。ひじり野にあるそのお店を後にして、およそ20分後に来た道を行くと、帰りにも落葉松の樹の上の方に留まっています。
クルマをそっと止めて降り、写真を撮りました。こんな時に限って17-40mmなんて広角系のレンズしか持っていません。でも、カメラ持ってきただけまだマシか・・・。

羽毛の色からイヌワシと思われました。レンズを向けるとそれまでじっとしていたワシは、何だか足踏みでもするようにもじもじし始めて、結局飛び去ってしまいました。家に戻って調べてみると、羽毛の色&柄はイヌワシに違いないのですが、嘴の色がちょっと気になってしまいました。イヌワシは、トンビなどのように濃いグレーの嘴をしているようなのですが、今日見た(そしてどうにか写真にも撮った)ワシの嘴はもっとイエローの色をしていたのです。これってオオワシ(これは非常に希少な鷲なので、めったにお目にかかれないと思うのですが)とかオジロワシのもののようです。
残念ながらワシに限らず、鳥全般に言えるようですが、雌雄の体色が違ったり、幼鳥の体色が成鳥とは全然似ても似つかないこともあるようで、よくわかりません。いずれにしても1mにならんとする巨体が梢の先に留まっていると、けっこう目立ちますね。これに狙われたら、成獣になったキタキツネでさえ餌食になってしまうことでしょう。

普段、図鑑やネットの中でしかお目にかかれない動物にめぐり合うことのできる自然を、何とか後々の世代へと受け継いでいけたらいいですね。何でもいいと思うので、僕もできることをしなくっちゃ!ネットで調べていると、他の猛禽が絶滅危惧種の該当になっている場合もあり、少し複雑な気持ちになりました。


駆けまわる子リスたち。

2011-11-20 08:52:43 | 美瑛の生き物たち
歯磨きをしていると、窓の外でにぎやかに動き回る物体を察知したカミさん。さっそくカメラを取りに行って、撮ったのがこの子リス。あんまり警戒心が無いのでいつも心配になってしまうけれども、猫や狐においそれと捕まるようなことは無さそう・・・。その気になるとすばしっこさは半端じゃない。
それにしても逆光線で、いまいちわかんないよなー・・・。すると違うもう1匹が、今度は2階のデッキにやって来た。あちこち動き回った挙句、ドアの手前までやって来て、ついにガラスに飛び込んできた!コツン、と跳ね返されて、ご機嫌悪そうだ。おいおい、もうちょっと下がってくれよ、カメラに収まらないよ。

ここのところリスたちが至近距離まで来たシーンに出会わなかったけれども、今朝はサービス精神旺盛な子リスたちに満足。ここ1~2年、増えてきているように思うんですよね。ふと気がつけばリスや小鳥が近くにいる・・・、憩が丘の朝は、曇り空でもにこにこ気分です♪

野鳥の遊ぶ・・・(カラとケラ)。

2011-11-19 11:07:35 | 美瑛の生き物たち
雨降りに、文句をこぼしていた朝食の窓。大きなガラス窓越しに白樺の木。その小枝が微かに揺れました。

あっ!今目の前を小さなこぶしくらいの塊が横切って行きました。これは小鳥たちのお散歩の予感。あっ!またいくつかの小さな黒い影が一瞬見えてなくなりました。ほどなく慣れた目に見えてきたのはカラたちの小さな群れです。どうもシジュウカラが多いみたい。コガラが多い群れと、シジュウカラが多い群れとがあるようで、時折ヤマガラやエナガ(シマエナガ)も数羽仲間入りしています。

あっ!今度はちょっと珍しい白い斑点をいっぱい着飾った小鳥です。一生懸命に小枝をつついている姿は、コゲラに違いありません。アカゲラと違って、家に穴をあけるほどのパワフルぶりではありませんから、何となく歓迎ムードいっぱいのキツツキです。

この頃、餌台を置こうかなぁと思い始めています。今まで餌台みたいなものは、野生動物たちの餌付けに繋がってイヤだなぁと思っていました。ところが先月末に行った地球の裏側のカナダでは、多くの小鳥たちが多くの(ほとんどの)ご家庭の庭先にある餌台にやってきている様子を見かけました。さらにカナダガンとも触れ合う機会がある話を聞き、完全にペット化してしまうわけではないけれども、目の前の貴重な小動物たちをストレートに慈しむ姿勢を見て、これもありかも!と感じました。
餌台に、決まった時間に餌を置くようにしたら、きっと小鳥たちはまるで腕時計でもはめているかのような正確無比なタイミングでやって来てくれることでしょう。しかし残念ながら僕には毎日必ず!が守れる可能性はないわけですから、小鳥たちの「あれ、今日はどうしちゃったの?」を思わせちゃうことになるはず・・・。それもできれば避けたい(小鳥たちから、約束破りの烙印押されたくないんです)しね。
餌台を置いて、そこに小鳥たちがやって来て賑わうようになると、今度はイタチ(オコジョ)がやって来て、人知れず小鳥たちを狙って姿をひそめ、狩りをすることもあります(美瑛の知り合いのお宅で、本当にあったんです)。

そんなわけで、餌台ひとつ置くかどうかであれこれ果て無い妄想に取りつかれてしまう僕です。何しろ至近距離で見る小鳥や、リス(ほとんどはエゾリス)たちの仕種は実に愛らしく、小雨降る朝が、一転して楽しい朝になるくらい・・・。どうしよう・・・?今しばらくは、野生動物の餌付けについてもうちょっと考えてみるつもりです。与える餌にしたって、小鳥たちにとって本当に良いのかどうか自信ないですしね・・・。

【補足】
写真1枚目:シジュウカラ。スズメよりひとまわり小さいくらい。
写真2枚目:コゲラ(エゾコゲラ)。スズメとほぼ同じ大きさです。

野鳥(とか野生の小動物)の写真を撮るのって、本当に難しいですね!運動神経や、勘がモノを言う世界なんじゃないかなぁーと思い知らされます。でも、物欲たっぷりの僕は「いや、さらにカメラが…、そしてレンズが!」などと今朝も少なからず考えが巡りました。