東北地方太平洋沖地震が激甚災害に指定されました。また最初に地震規模がM7.9と報じられましたが、その後8.4、さらに8.8へと変更され、本日13日に9.0へと変更されました。この被災の模様が次々とテレビのニュースで流れるたびに、まるでSF映画のような、あるいはCGで作成された人工的な映像であるような錯覚をしてしまいますが、これは悲しいことに現実です。
被災にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。

ここ北海道の片隅にいて、ただ悲しみに打ちひしがれているだけではいけないなぁと思いつつ、当面できることにも限りがあります。それで、情報を集めていたら見つけた、海外の報道を紹介したいと思います。いずれの記事も日本のいろいろな面を評価する内容です。
・耐震に配慮された建造物の、素晴らしい強度が証明された。
・被災地では多くの人が素早く行動し、被害を最小限に食い止めた。
・混乱きわまりない被災現場でも、被害者が秩序を守って行動している。
などの内容です。私自身は現在被災者でも何でもありませんが、こうして海外の記者から日本人のことをポジティヴに見てもらえることは、誇らしい気持ちです(記事内容にある「道徳の心」が私にも備わっているかどうかは怪しいところですが)。
もちろんいくら「素晴らしい」と言われても被災されたことが元通りになるわけではありません。これからどうやって復興するか、それしかないと思います。でも、その時に少しでも元気が出る記事のような気がして、以下に2つの記事を引用させていただきます。最初の記事はウォールストリート・ジャーナルから「不屈の日本」を、次はAsahi.comから「『日本人には道徳の血』中国紙、市民の冷静さを称賛」です。
あ、画像は昨日も当館の庭に来ていたコガラです。
【The wall street journal 3/13の記事より引用】
11日に日本を直撃したような規模の地震からは、どの国も無傷ではいられない。地震では少なくとも1000人が死亡した。その被害にもかかわらず、
1億2600万人の人口を抱えるこの島国が、1900年以降で5番目の規模の大地震にいかに適切に対応しているかは、注目すべきことである。三陸沖を震源
地とするマグニチュード(M)8.9の地震では高さ約10メートルの津波が発生し、津波は53カ国にも押し寄せた。
この巨大地震にもかかわらず、日本人が母なる大地からのこの猛威を切り抜けるために比較的よく準備ができていたことについては言及せざるを得ない。日本は文字通り、立ち上がっている。いかにすれば、人間の計画と産業社会が自然災害に対処できるかの証として。
年間数百回の地下振動を経験する国である日本は、1891年のM8.4の地震以来、耐震に配慮した建物を作ってきた。1965年まで建物の高さは30
メートル程度までに制限された。しかし都市人口の増加に伴い、この建物の高さ制限は撤廃された。日本の木造住宅は沿岸地域では津波に脆弱だったが、高いビ
ルは今回の地震では持ちこたえたようだ。
1993年に完成した横浜ランドマークタワーの高さは約300メートル。地震国日本では驚異的な高さだ。最先端の建築工学を駆使できる技術と富を投入できて初めて、このような高層ビルの建設が可能になった。
07年10月には緊急地震速報が導入された。この世界最先端の地震早期警戒システムは11日の地震の際にも、テレビ、ラジオ、携帯電話などで都民に警報
を出したことで評価を高めた。この警報により、地震が起きる前に工場やエネルギー施設、輸送機関などには操業を停止する余裕が生まれる。最大の懸念事は、
今回の地震で自動停止した原発の炉心を冷却する能力だ。米国は冷却剤を送っている。
日本は現在、大規模な復旧に直面している。しかし、それは過去300年で最大の地震の後に必要になるかもしれなかった程度よりも、軽度なものだ。われわれは、日本に似たような警戒システムが他の地震国でも開発、導入されることを期待する。
日本の準備態勢は昨年のハイチ地震や、7万人が死亡した08年の中国四川大地震などとは対照的だ。ハイチは何十年も続いた失政による貧困のせいだとして
いる。中国は富はあるが、その政府は誰からも責任を問われない。95年の阪神大地震以来、日本は度重なる改革を行ってきた。
日本は最近、マスコミなどでは評判が悪い。経済成長は低迷し、政治家の失政に、大部分が生産的な国民は当惑している。しかし、間違いなく日本は依然とし
て産業大国だ。11日の地震の壊滅的な影響にもかかわらず、近代国家としての日本の業績がもたらす自国を守るという恩恵は指摘せずにはいられない。
【Asahi.com 3/13の記事より引用】
【北京=古谷浩一】東日本大震災について、中国メディアが「日本の民衆の『落ち着き』が強い印象を与えている」(第一財経日報)「日本人はなぜこんなに冷静なのか」(新京報)といった記事を相次いで報じている。2008年の四川大地震では一部で混乱も伝えられており、市民も驚きを持って報道に注目しているようだ。
国際情報紙の環球時報は12日、「日本人の冷静さが世界に感慨を与えている」。普段は日本に厳しい論調の多い同紙だが、「(東京では)数百人が広場に避難したが、男性は女性を助け、ゴミ一つ落ちていなかった」と紹介した。
中国中央テレビは被災地に中国語の案内があることを指摘。アナウンサーは「外国人にも配慮をする日本に、とても感動します」と語った。
報道を見た北京市の女性(57)は「すごい。日本人の中には『道徳』という血が流れているのだと思う」と朝日新聞に語った。