12月1日、豊橋での中高年者再就職支援セミナーを終えました。面接試験のシミュレーションを行ったところ、受講者の中には退職の理由が「親の介護」という人がいて、中高年が介護をする必要になった場合、何が問題なのか気がかりです。
「たら・れば」といった過去の事を取り上げると、「もう一度人生を、やり直すことができたならば・・・」と、思った人は多いのではないでしょうか。どこかで間違った人生を選択したと思い、やり直しができたとしても、結果は満足いくとは限りません。人生のやり直しなど、頭の中で行うものでしょう。
例えば、家庭の事情で実の両親に育てられなかった人、戦争や災害で家族を失った人のことなど、複雑な思いをする人がいるかもしれません。
私の場合、戦争がなかったら、豊橋空襲がなかったら、違う人生があったとしたら、父の後を継いで豊橋市花田町稲場で、和菓子「廣田屋」の店を継いで、子供や孫に後を継がせていたと思うのです。
姉たちも異なる人生を歩んでいたかもしれません。価値観を比較することは難しいのですが、姉の生活を見る限り、子供や孫、ひ孫まで恵まれ、今も元気に暮らしていて、「たら・れば」など、考えもしないことでしょう。
人生には極端な分かれ道があるかもしれません。例えば、出生、進学、就職、結婚、出産、昇進・昇格、定年・再就職、事故・災害、病気、介護など、なかには避けて通れないこともあります。いったん選んで進んだ道は変えられないことや、次々と変化しなければならないことなど、死ぬまで影響することもあります。
今までの生き方を捨てて大きくリセットすることなど、私にはできません。幸せを求めて再びやり直しの人生を送るには遅すぎます。とはいえ、人生はいくつになっても新しいことに挑戦する気構えは必要と思っています。今からの人生、日々は大切に生きようとしています。