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定年後の人生に花咲かせよう!

明日を生きるために きょう1日を大切にする 青春を忘れない

日本人好み「生」でなくっちゃ

2025年05月31日 | 日記

  この時期は半袖になったり長袖になったり、日焼け止めを塗ったり雨傘を差したり、毎日が変化の日々です。そして1日、1週間、1月、1年が川の流れのように通り過ぎていきます。歳を重ねるごとに速く感じて時間の大切さが身に染みます。

 今年の夏も平年より暑い夏になると気象庁、仕事が終わるとチョット1パイ生ビールを飲みたいものです。何で「生ビール」でしょうか。言葉の頭に「生がつくから」でしょう。

 「生」は、「新鮮でソフトな舌ざわりに加えて美味しい」と言うイメージがあるからで、他にも、生クリーム、生ハム、生玉子、生ジュース、生ワカメ、生めんなどがあります。

                                                                 

 生で食べる物と言えば、刺身を好む日本人は、魚以外でも生で食べたりすることが好きな人は、新鮮だからといって食べるのは危険が伴うことを自覚すべきで、この時期は特に注意が必要です。

 法律で、牛レバー、豚肉(内臓を含む)を生食用として販売・提供することは禁止されています。そして鶏肉を生や半生で食べると食中毒になる可能性があり、十分熱を加えて食べましょう。

 魚など「刺身で食べる文化」を持つ日本人は、これからの時季は菌の繁殖で「危険」との隣り合わせです。魚や肉は「生煮え」や「生焼け」ではなく、十分熱を加えて安心して食べたいものです。

 5月も最終日となりました。このgoo blogもきょうで最後となりました。長い間お読み下さって、ありがとうございました。     6月からは「アメーバ ブログ」に投稿の予定です。「志賀孝一ホームページ」のブログボタンで・・・。

 

 他にも「生」が頭に付く言葉では・・・、テレビの「生放送」を見ていても「生あくび」が出て、これなら「生演奏」が聞きたいと、「生意気」な自分を反省もせず、「生ぬるい」また「生半可」な暮らしを続けています。


政府が関与して良いか?「市販価格5キロ2,160円で・・・」

2025年05月29日 | 政治

 江戸時代、大人1人が1年間に食べるコメの量を「1石(こく)」と言い、約150Kg(2俵半)のコメを生産できる土地(面積に対する生産性)を現していました。大名や藩の経済力を測る目安とされ、農民に対する年貢米も「石」を元にして徴収していたようです。

 農民からの税については、田で収穫したコメを銭に換えて税を納めるのではなく、コメそのままという方法で徴収し、戦時中は「配給制度」があり、政府がコメを統制し、政府がコメを国民に配給していました。

 驚くことに、「食糧管理法」は平成7年(1995年)まで存在していました。平成16年(2004年)の食糧法の改正により、ようやくコメの流通は量や価格が完全に自由となり、民間にゆだねられることになり、現在のコメの価格決定は、原則として今まで直接的な政府の関与はありません。

 農業の根幹として手厚く保護してきた日本の稲作でしたが、1993年(平成5年)政府は外国の圧力を受けてコメの輸入を年間77万トンと決定しました。外国産の安いコメを大量に輸入すれば、生産性が低くても100%安定供給ができる国産のコメ農家が崩壊するからです。

 小泉農相はマスコミを通じて、政府備蓄の古古米を30万トン放出と言っていますが、キログラムに換算すれば3億キロで、日本の人口で割ると1人約3キロ、年間の消費量を7~800万トンとすれば、わずか3~4%程度の量で、政府がコメの流通価格を調整できるとは考えられません。完全に自由(生産量と価格)となったコメが、民間にゆだねられていることを忘れてはいないでしょうか。

 さらに、備蓄米の放出方法として、一般競争入札から随意契約に変えるということは、「特定の企業に対する補助(金)」であり、今後、政府はコメに対する生産から販売・消費までの根本的な食糧政策の検討を行うべきだと思うのです。

                                                               

                                                           写真:令和6年産・愛知県岡崎産のコメ「あいちのかおり」精米後の27キログラム入り袋


出身地はどこですか?

2025年05月27日 | 日記

 25日、大相撲5月場所の千秋楽を終えて、大関・大の里が14勝1敗で優勝、どうやら横綱への昇進が決まりそうです。出身地は石川県だそうで、地元の人が喜んだ様子をテレビで報じていました。

 今から10年前の5月場所は、横綱白鵬の攻めの速さ、鋭さ、柔軟に相手を受ける相撲は、大相撲を語る時、モンゴルの出身地を意識していたでしょうか、強さと美しさは日本が誇る「大相撲の大横綱」でした。日本の大相撲が盛り返した大恩人ともいうべきでしょう。

 当時も今も、外国出身(モンゴル・ロシア・ウクライナ)の関取がいて、活躍が目覚ましく、必ずしも出身地が人気上昇の絶対的な条件ではないと思います。

 外国出身のアスリートとは逆に、アメリカなど諸外国へ行って活躍する野球やサッカー、バスケットボール、バレーボールなどがあり、ファンにとって人気の本質は競技者の活躍する姿や結果でしょう。

 日本で言う「出身地」とは、法的根拠はないそうですが、15歳まで育った中で、最も長く住んだ場所(幼少期から中学卒業までの人格形成に強い影響を与える時期に、最も長く住んでいた場所)を言うらしいのです。

 私の場合は豊橋市の生れで、人に聞かれるとその様に答えてきましたが、今後、聞かれた場合は「岡崎市出身です」と・・・。

 一般的に、生まれ育った場所に愛着を感じるものですが、移り住んだ土地に強い愛着を持つ人が「第二の故郷(ふるさと)」と呼ぶ場合があります。

                                                                             

 


衣替えの季節となって

2025年05月25日 | 日記

 日本では多くの地域で、季節の推移に応じて衣服を替える「衣替え」が毎年6月1日と10月1日に行われ、一定の組織や集団に所属する人の場合は一斉に衣替えをします。しかし、地域によって気候風土が違うので、2週間から1カ月の移行期間で、衣替えの日程を調整する、あるいは春・秋用の合服を採用するところもあります。

 制服を定めている場合を除けば、気になるのが「おしゃれ」です。「おしゃれ」は、料理と同じで、基本は「清潔感」「サイズ感」「色使い」だそうです。やらなくてもよいことはせず、必要なことのみすれば良いといいます。

 とは言え、衣替えの時期を迎え、本当に必要なもので、質の良い物、気にいった物を選択する良い機会だと思います。服装だけでなく、持ち物や、生活必需品など見直して、快適に過ごす知恵を出す機会だとも思っています。

 「おしゃれ」には、流行とスタイルがあり、流行は一定の期間を楽しみ、やがて消え去りますが、スタイルは生き方の表現で、一目だけで自分を理解してもらうことは、なかなか難しいと思います。

 それでも、成功する人は自分のスタイルを持っていて、人に強い印象を与え、一瞬で自分を売り込むと言います。スタイルは自分流の生き方を表現し、仕事や生活でチャンスをつかむこととなり、カギは「人は見かけによる?」とも・・・。

 衣替えは、パジャマから外出着、仕事着、散歩や運動着、家庭着と、今一度「おしゃれ」を見直す季節がやって来ました。

                                                                                                     


まさか(思いかけず)の転機

2025年05月23日 | 日記

 昨夜は久しぶりに名鉄電車に乗って名古屋へ出掛け、笹島交差点近くの豊田通商ビル地下、居酒屋で飲み仲間と7名と一緒でした。ふとしたことで知り合った仲間で、懐かしい昔話しから日本の政治・経済の話まで、毎回(毎月1回)話題に事欠きません。

 “ふとしたこと”は、思いもかけない機会にあうなど、人生が変わると思えることを「人生の転機」と言いますが、健康や仕事、人間関係などで、仲間に救われることがあります。

 年齢を重ねると、病気や体調の管理などで不安になることもあります。ピンチに陥るとき、負う心の痛みや悩む部分は、経験した当事者にしかわかりません。経験していなくても、内容を理解することはできるかもしれませんが、深いところで共感し、的確な悩みの対処方法などは同じ経験をしている人からです。

 「人生の転機」は、目の前に巡ってきた「運」に気づいて行動する瞬間のことだと思っています。誰でも明日はどうなるのかなど分りませんから、何かを感じたら行動することだと思っています。

 建設会社へ入社して、生コン=ready-mixed concrete(工場で練り混ぜをしてから打設現場に運送するコンクリート)から、高強度コンクリートやブロック製品など、毎日のようにコンクリートと向きある日々が続いていました。ある日突然、人に関わるしごと(人事や労務)へ転換を余儀なくし、未経験から大いに悩みました。

 ピンチと向き合い突破していくことは、自分の経験値になるだけでなく、誰かに対して寄り添えるという“力が持てる”のではないか、人生の転機ではないか、これはチャンスだと信じました。

                                

 それ以後、私が人と会う機会が多くなり、お酒の席が増えたことも印象に残っています。

 


コメは本当に高いのか?

2025年05月21日 | 日記

 5月19日、全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)は、4,268円だったと農林水産省が発表したようです。この価格は、前年同期比で2,160円高く、前週比では54円高かったとのこと。

 前年同期や前週と比べれば高くなったことは事実です。はたしてコメの価格の現状は適正なのか疑問でなりません。単に高くなったことだけが報道されても、今後はどの様になるのか心配です。

 

                         

 食料自給率がカロリーベースで約40%と言われる日本で、60%は肉や魚を食べるための飼料代などとして輸入されるとしても、コメだけは特別枠を除いて全て国内産で賄えると聞いていました。

 マスコミでは、現在のコメの価格の40%はJAなどの流通費だと報じていて、確かだとすれば、価格で得た収益の一部分を、収益の低いコメ生産農家へ振り向けるべきだと思いますがいかがでしょうか。

 コメ農家の84%は所得ベースで赤字と言い、採算は耕作面積に比例し、当然のことながら大規模ほど生産性は高く、零細な規模ほど生産性が低い中山間地域の農家があるということです。

 現在では、コメの生産に取り組む大規模経営の農家が、零細農家が所有する農地を集め耕作を引き継いできたため、農家数が激減した割には、農地面積が維持されてきました。

 しかし、山あいの田んぼは生産性が低く、赤字が続いて次々に耕作放棄が進み、零細農家が自ら耕作しようにも、高齢では大型機械の購入に際し、借入金の返済期限を思うと進まなく、一方で後継者の不足もあって、耕作放棄がますます進むことになっています。

 生産農家の現状を考えると、コメ5キロ当たりの平均価格4,268円(税込み)は、高くなったのではなく、今まで低い価格で購入できたコメが、適正な価格に近づいたと考えるべきではないでしょうか。

 


健康志向の暮らし

2025年05月19日 | 暮らし

 情報社会の発展で、TVやSNS(X、Instagram、Facebook、Blog、LINE、YouTube、TikTokなど)を通じて、健康に関する情報が簡単に手に入る現代は、健康に対する意識が高まり、過剰な健康志向が健康に悪影響を及ぼさないよう、バランスを取る必要さえ感じるこの頃です。

 また、医療技術の進歩により、病気の予防や早期発見が重要視されるようになり、病気を未然に防ぐために日々の生活習慣を見直す人々が増えてきました。

 高血圧症や糖尿病などの生活習慣病と診断されている人や、健康でも肥満の人を含めて、日本人は約2割いるそうですから、健康に気を使わざるを得ないのでしょう。

 また、このような背景から、極端に健康にこだわる人々が現れるのは自然な流れとも言えるでしょう。「脂肪の吸収を抑える」「糖類ゼロ」「カロリーオフ」など、体にやさしいことを宣伝する飲料が、やたらと増えたように思います。

 歩くことが健康に良いといって、足の疲労骨折、呼吸器疾患、循環器系の疾患を悪化させる事例は後を絶たないと言われます。日中は暑く熱中症になったとか、また暑いからと、夕方から深夜に歩く人も増えたようですが、犯罪や交通の安全で問題が生じることもあり、注意して行動したいものです。

 健康的な生活をすることは素晴らしいことですが、過度に追求することではなく、自分自身の心と体を大切に行動することが肝要です。

                            


コメの高騰、輸入の可否、関税、食の安全、農業政策は・・・

2025年05月17日 | 政治

 コメの価格が高騰して食卓がピンチとなり、全国のスーパーの平均価格は最高値を更新するという中で“輸入してはどうか”と注目が集まっています。

 コメの輸入は、価格面だけでなく、食べ物の安全や農業政策、さらには外交にまで影響する複雑な課題で、生産者として、また消費者としても注目しています。

 令和6年のコメ1キロの価格は、国産で約400円でした。コメ価格は令和6年の後半から急激な上昇で約2倍の金額となりました。アメリカ産では約132円、中国産約140円、タイ産約88円と、生産性の高い諸外国のコメは格段に安いことは知られています。

 では“輸入してはどうか”と思いますが、コメを主食にしているアジア諸国では、自国の食べ物として生産されているコメで、いつも余っているとは言い切れなく、令和4年のようにアジア諸国で冷害が発生すると輸入に頼れない場合もあります。

 1993年「平成のコメ騒動」がありました。記録的な冷夏でタイからコメを輸入することになって、現在でも1キロ当たり341円の関税を掛けているといいます。

 諸外国に比べ、生産性の低い小規模農家の保護のために、当時、細川政権の「コメは一粒たりとも入れない」との方針でしたが、必ず輸入しなければならない年間77万トンのうち、10万トンを主食用に、67万トンを加工用や飼料用として利用して、小規模農家を守ろうとしてきました。

 外国のコメを輸入しても国内で消費されるかどうか疑問で、とりあえず備蓄米の放出の結果を待ちですが、コメを輸入することは、海外への投資であり、本来なら日本の水田(大規模農家)へ投資すべきではないかと思います。

                                                                     


「定年制度」 年齢による雇用の終了が必要かどうか疑問

2025年05月15日 | 政治

 2024年5月21日、WHO(世界保健機関)が発表した統計によると、平均寿命が最も長い国は日本で84.5歳、UNFPA(国連人口基金)が発表した平均寿命の世界平均は、男性が71歳、女性が76歳だったといいます。

 織田信長の名言「人間50年 下天のうちを 比らぶれば 夢幻のごとくなり 一度生を受け滅せぬもののあるべきか・・・・」と、人の一生は、精神的なものから、支障がなく日常生活ができる健康寿命や、WHOの世界保健統計が示す平均寿命まであります。

 明治35年(1902年)の平均寿命は男性が43歳前後、女性が44歳前後だったといわれ、この頃から定年は55歳が始まったようです。平均寿命よりも定年が長く、まさに「終身雇用」という名にふさわしいものでした。

 55歳の定年は戦後の高度経済成長期まで続き、定年年齢は少しずつ60歳へと移行して、平成10年(1998年)の法改正によって60歳となり、やがて平成12年(2021年)には希望者全員を65歳まで継続雇用することが義務となりました。また、2021年には「70歳までの定年引上げ」や「70歳までの継続雇用制度」など、措置の努力義務が新設されました。

 令和六年の「高年齢者雇用状況等報告(237,052社を対象)」では、70歳までの措置を実施済みの企業は31.9%(大企業では25.5%、中小企業では32.4%)と低い状態ですが、定年年齢を引き上げることで、労働人口の確保が数字上は可能になります。しかし、視力や聴力の衰えなど、健康状態などから高年齢者の雇用が難しいケースもあり、「努力義務」という状態です。

 ここまでの流れから、定年制度は雇用する側にとっては人員整理の意味合いをもつ制度で、働く側にとっては雇用を保障する意味合いをもつ日本独特の制度ですが、長い期間存在しており、一般的な制度としていますが、年齢による雇用の終了が本当に必要かどうか疑問です。

                                           


空からの贈り物「雨水」で受ける恩恵

2025年05月13日 | 日記

 私たちがほぼ毎日のように食べているコメは、水がなしでは育ちません。水田を利用しない「陸稲(おかぼ)」という種類でさえ、全く雨水の恵みがなければ枯れてしまいます。山野に降った雨は、やがて川やため池に入り、この時期水田に引かれ、これから田植えが始まります。

 雨水は川から取水し、各家庭へ水道水として配られたり、水力発電に用いられたりして、人が生きていくための原動力となっています。降り始めて30分も経過すれば蒸留水に近いといいますから、暮らしに役立っていますが、大量に降れば災害を引き起こすこともあります。

                                                   

 体の中で水分が不足し脱水症状となれば、汗が出なくなり、体温がどんどん上がって、水を一滴も飲まないと4~5日程度で死んでしまうといいます。しかし、水と睡眠さえとっていれば、たとえ食べなくても2~3週間は生きられるそうです。

 体内の水分が20パーセントも失われると生きていけないそうで、体重50キロの人なら10キロ分(10リットル)の水を失うと老廃物がたまり、血液の流れが悪くなって、全身の機能が障害を起こして死んでしまうとのこと。

 人は水がなしでは生きることができない大切なものですが、発展途上の貧しい地域では、上水道も下水道もなく、生命の危機にさらされながら、何とか水を確保しようと生活用水を近くの池に頼るところもあるといいます。

 その大切な水も、大量に集中して降れば水害を引き起こします。東京は使う水量より降水量の方が多いといい、東京スカイツリーや両国国技館、江戸東京博物館の地下など、墨田区内には巨大な雨水タンクが370基も設置されていて、設置された貯水タンクは水害を防ぎ、野菜を育てる東京都内のダムだとも言われます。

                                                                                              


孫達へ・・・ 「新しい環境には、頑張りすぎないで」

2025年05月11日 | 日記

 令和7年度を迎え早くも一カ月が過ぎました。大型連休が明けて年度初めは張り切っていたのに、なんとなく体調がすぐれず、やる気が出ない、集中できない、仕事や授業から避けたい、行きたくない、そんな気持ちになることがあります。

 5月病は、誰にでも起こりうる心身の不調で、民間の調査によると、半数以上(53%)の人が5月病を感じたことがあると回答しています。新しい環境に適応しようと張り切れば、ストレスで疲れがたまるのは自然なことです。

 年齢を重ね高齢になると、季節による昼夜の気温差、生活環境、人間関係など、長い経験から対応方法を心得てきて、5月病にはなり難いと思います。日本では、進学や進級、就職、配置転換や転勤などの区切りが4月1日付で行われ、この時季は環境が激変することが多く、変化はそのままストレスです。

 外部から適度のプレッシャーは必要です。しかし、ストレスとなったら上手に付き合うのも五月病予防には大切です。

 ストレスの対処方法は、睡眠を十分とる、入浴する、栄養バランスの食事を日々3食とる、体を動かすなどが有効で、ストレスを一人で考え込まず周囲に相談することも大切です。

                              


収益が上がらない 小規模稲作農家とコメの値上り

2025年05月09日 | 政治

 昨年末から急激に値段が上がったコメ、生活費に工夫が必要になった家庭も増え、ご飯を減らして麺類やパン食の回数を増やしたことでしょう。

 日本の年間コメ消費量は、1960年頃(昭和35年頃)の、およそ半分まで減り続けて約800万トンといい、政府が備蓄米を20万トン出していると言いますが、なかなか値段が下がるまでには至らないようです。

 ところで、日本の田畑の耕地面積は耕地の荒廃、転用などによる減少などで年々減り続け、令和4年の調査で約432万ヘクタールでした。その内、稲作の耕地面積は約235万ヘクタールで、年々耕作放棄地が増え、面積が減少傾向にあるようです。

 耕作放棄される一般的な要因は水不足や自然災害ですが、日本の場合は減反政策と農業後継者の不足が大きな要因となっています。

 コメの消費が減少したことから始まった減反政策は、自由競争の原理から逸脱し廃止されました。しかし政府は、戦後に行われた農地解放政策によって農地を小作人へ売り渡した結果、生産性の低い土地を所有する小規模農家が膨大な数となっても、維持する政策ばかり行ってきました。

 市街地に近い田畑では、耕作もしないのに宅地や工業用地への転用、高値での転売期待から農地を抱え込んでいる農家が少なくありません。政府は、こうした現実にも目を向け、農地対策を行うべきです。

 現状では、いくらコメの値段が上がろうが、生産性の低い小規模稲作農家では収益が上がらないのは当然で、この際、政府は耕作放棄地を除いて、一定面積以下の農地を全て買い取り、大規模農業を経営する農家に払い下げてはいかがでしょうか。つまり、戦後の農地解放の逆を行ってはどうでしょうか。

                                         

 

            


値上りしたコメと、小さくなった握りめし(おむすび)

2025年05月07日 | グルメ

 2024年度後半のNHK「連続テレビ小説」に放送された『おむすび』は、青春時代をおう歌した自然が豊かな糸島と阪神・淡路大震災で被災した神戸で過ごした経験を通じ、食と栄養に関心を持った主人公「結(ゆい)」は、「人は食で作られる。 食で未来を変えてゆく」と、“人のために役立つ喜び”に目覚めるドラマでした。

 連続テレビ小説『おむすび』が始まる2カ月前の頃から、「おむすび」に使われるコメの値段は急上昇し、5キログラム入り1袋の値段は長い間2,000円~2,300円で推移していましたが、今年3月、平均価格は4,378円でした。

 「おむすび」は、古くは戦場における携行食として、コメとムギのご飯一合(約320グラム)を球形に握り、1食当たり2個が標準だったようです。江戸時代からは、「握り飯」「おにぎり」という呼び名でも呼ぶ様になり、この言葉はいずれも「飯を握り固めた状態」を言います。

 コンビニエンスストアなどの「おにぎり」は、1個 約100~110グラムで、家庭で握るものは、もっと大きな握り飯(160~170グラム)です。私の若い頃、遠足や試合で母が握ってくれた、梅 干し入りの「大きなおにぎり」も、そうでした。

                                                 

 母の「おにぎり」は、ご飯が炊きあがれば直ぐバットに広げ、うちわであおいで、余分な水分を飛ばし、半乾きにすれば、コメの粘着性を押さえることで空気の入ったおいしい「おにぎり」でした。

 もうすぐ「梅雨入り」が始まるこの季節、抗菌作用を持ち、食が進む「梅 干し入りのおにぎり」がお勧めです。

 災害の都度に炊き出される「おにぎり」のニュースを見て、戦後の食糧難を過ごしてきた時代を思い出します。日本人のコメを大切にする気持ちが理解できます。


格差社会は何をもたらすか

2025年05月05日 | 政治

 「節約・無駄を省く」「もったいない」など、突き詰め考え、実行に移せば生産性が上がるわけで、日本の自動車会社も「この手」で業績を伸ばしてきました。高度経済成長時代を過ごした「団塊の世代」は、第一線を去りましたが、未だその影響を残しています。

 「ゆとり」を失うと豊かさも失っていく様な気がしてなりません。「いや、豊かさとはそんなものではないのだ!」と言う人もいますが、正社員を減らし、パートや派遣を増やしてでも稼がなければ、豊かさは維持できない今のご時世です。

 振り込め詐欺、なりすまし詐欺、闇バイト、不正証券取引、政治献金、談合、悪徳リホーム、手抜き監査、タレントの性暴力、ストーカーなど、一般に知らない世界が暴かれ、ゆとり社会は悪の汚名を着せられる様になりました。

 そして若者の事故や被害について、性的暴行やストーカー殺人などが報じられ、経済的な「ゆとり」を持つ者の仕業、理性を失った者の結果ではないかと思うのです。

 交通事故や詐欺被害が出る都度、高齢者の年齢がニュースとして報じられます。世の中の約3割が65歳以上の高齢となったのですから、高年齢が原因かどうかは不明でも、注意を喚起するという意味で報道しているようです。

 年齢や所得の格差社会は必然的に起きる状態にあり、年金、少子、高齢、孤独死・・・など、今からの社会をどうするのか、ビジョンを示す強力なリーダーが必要です。


メタンハイドレート(天然ガスと水が結び付いてシャーベット状になった 天然資源)

2025年05月03日 | 政治

 最近では、話題にもならなくなった“気になること”を、このblogで取上げたいと思います。

 2013年3月に日本の政府は、愛知県沖で天然ガス成分を多く含み「燃える氷」とも呼ばれるメタンハイドレートからガスの取り出しに成功したと発表しました。

 天然ガスの成分を取り出す試験(メタンハイドレートを分解)は、深度約1000メートル海底面からさらに270─330メートル下にある層まで掘削装置を貫通させ、生産実験を行い確認したというものでした。

 その後、2017年に2回目の海洋産出試験を行ったところ、生産設備に砂が流れ込み、深海での採掘技術が未成熟で、長期安定生産の難しさを示して課題を残したとのことでした。

 メタンはCO2の約25倍の温室効果を持つ強力な温暖化ガスで、環境へのリスク、海底掘削による生態系への直接的なダメージ、地層の安定を支える役割も果たしていて、地震の誘発、津波リスクの増大など、採掘には技術的な問題など数多く解決しなければならないようです。

 明治時代から昭和時代にかけて長崎県長崎市・端島(はしま)で、海底から石炭を採掘し栄えた時代を思い起こします。メタンハイドレートの採掘は、日本海側でも行っているようで、技術的課題、経済的ハードル、環境リスクを解決し、2030年を目標にエネルギーを商業として成り立つ努力をしているとか、大いに期待したいと思います。

 石炭から石油へ、そして天然ガスへ、時代とともにエネルギーの革命が起こり、また、長崎・端島のように愛知県沖に「第二の軍艦島」ができるかもしれないのです。