goo blog サービス終了のお知らせ 

定年後の人生に花咲かせよう!

明日を生きるために きょう1日を大切にする 青春を忘れない

食料の危機

2022年08月23日 | 日記

 ロシアのウクライナ侵攻が世界の食料の危機を深刻化させているという新聞記事を見て、終戦直後、食料の少ない時代を経験している高齢者は、その苦しみを思い出していることでしょう。

 世界の食料消費量3割を占めるロシア・ウクライナの小麦が、輸出が滞るとなると、もともと気候変動で食料が不足している地域にとっては餓死の状態になることは必然で、危機を乗りこえるためには、日本も輸入依存から自給の対策を講じる必要があると思います。

 ところが、現状の日本は天然資源に乏しく、燃料や食料を始め多くは輸入に頼り、そのため、長いあいだ 若い労働力は工業の生産に向けられ、食料の生産を行う農業・漁業に携わるのは高齢者ばかりとなり、今さら自給の対策と言っても絵空事では・・・・。

 戦後、豊橋の空襲で焼け出されて、母親の生れ故郷へ戻って農業を始めた両親は、慣れない農作業で苦労したようですが、何とか自分たちが食べる物を確保できることに安心感を得ていたようです。

 近所の農家がコメの収穫を終えて、倉庫に収めたら数日間に倉庫の土壁が破られて、「モミガラが付いた状態で、大量に盗まれた」と言う話をよく耳にしたものです。食料が不足すれば、犯罪が横行することは必然です。現在の、戦争当事国はもちろん、食べ物が不足する地域は無法地帯となりかねません。

 歴史が示す「兵糧攻め」では、城を包囲し城内へ食料を持ち込ませないことで,城内にいる兵士や馬などを飢えさせる戦法で,直接武器を使わないのですが、最も残酷な方法です。城内では植物はすべて 食べつくされ,肉食ではないこの時代の人々が,牛や馬,さらには人肉までを食べたと伝えられています.

 戦後、原子爆弾による恐ろしさは、諸国へ徐々に伝えられて来ました。コロナ禍の回復の兆しが見え始めた今、ロシア、ウクライナによる食べ物の不足が今後どこまで続くのか、底が見えない状況から早く脱しなければなりません。