すもーる・すたっふ
”愚直に”Th!nk Different for Serendipity
 



本書で、トップダウン型(意図的)とボトムアップ型(創発的)プロセスの融合の必要性を言及している。これはクリステンセンをはじめ、多くのイノベーション本でも強調されている点だが、本書の場合は成功見込みに対しては少し懐疑的である。

トップダウン型戦略策定プロセス(本社レベル)
この戦略検討においては、現在のビジネスモデルと現在の製品市場セグメントだけではなく、隣接するビジネスモデルと新しい破壊的な競合他社の分析もしっかりと行わなければならない。この検討を行うことで、すべての経営陣が、新規事業に対するトップダウン型のアイデア開発に必要な洞察を得ることができる。しかし、検討の結果、既存事業やその周辺に、多くの経営課題と十分な成長機会があるとの結論に至ることも多い。

ボトムアップ型プロセス
同時に、研究開発、マーケティング、営業の各部門によらず、社内のどこかに芽生えたボトムアップ型のアイデアを捕捉する体系的な方法が経営陣には必要となる。そのようなアイデアを取り上げるプロセスが存在していること、そしてそれがタイムリーかつ合理的な方法で扱われることを従業員が知っていることは重要である。ベンチャー審議会のような委員会にその役割を負わせている企業もある。または、単純に経営陣がそのような意思決定を行っている企業もある。


正しい新規事業プロセスを確立するための原則
1)新規事業のアイデアの流れを管理すること
2)トラフィック・ライトを十分に活用すること
3)新規事業のペアレンティングを効果的に行うこと
新規事業のアイデアがトラフィック・ライトを通過したら、マネジャーはそれを適切にペアレンティングできるよう十分な注意を払う必要がある。


成長への賭け(下)

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