春だよ

パパさんの桜島大根、覚えている？
とうとう、あのプランターの桜島大根に花が咲いたよ。



巨大な葉っぱからヒョロリと伸びた薄紫色の可憐な花。
今日も、訪ねてきた人から、

「珍しいですね、これは何の花ですか？」

って聞かれたんだ。
大きな葉っぱで存在感があるから、
訪ねてくる人たちの注目の的。

そして、これは庭のたんぽぽ。



こちらは、花で隠れちゃうくらい葉っぱが小さいんだけど、
堂々としていたなぁ…。

クウ、春がとうとうやってきたよ。

そして、明日はキミの8回目の誕生日。
おじいちゃんになっていくキミが見たかった。
今となっては、叶わぬ夢だけど…。

美しい思い出

キミがいなくなってから、最近、「生」や「死」について考えるようになったんだ。

この間、読んだ　ひろさちやさんの「人生の価値　それとも無価値」
という本の中に、ズシンッ！！と心に響いた言葉をみつけたよ。

	人生の価値 それとも無価値 (こころライブラリー)
	ひろ さちや
	講談社

「死ねばそれで終わりというものじゃありません。妻や子どもたちには、『思い出』が残ります。
その『思い出』が残っているあいだは、その人は生きているのです。」

40代で脳の癌になり、余命半年を宣告されたサラリーマンのエピソードに対する、
ひろさちやさんの言葉だよ。

妻や子どもたちの部分に「パパさんやリリィ」、その人の部分に「くう」を当てはめて、
その言葉を受け止めてみた。

私も心からそう思う。
だから、キミは私たちとずっと一緒に生きるんだよ。

ホットクロスバンで繋がった過去と未来

また今年も作っちゃった。



今年のイースターは4月8日。
まだちょっと早いけど、ホットクロスバンを作ったよ。

キリスト教徒ではないから、イースターは私にとって関係のないイベント。
でもね、この季節になると、どうしてもホットクロスバンが食べたくなるんだ。

ホットクロスバンは、思い出の味。
10年前、オーストラリアのスーパーで買った、
大袋に入ったホットクロスバン、美味しかったなぁ…。

あの頃は、自分でホットクロスバンを作って食べるようになるなんて、思いもしなかった。
そして、イースターについて、子どもたちに説明するようになるなんて、思いもしなかった。

でも、こうやって、過去の私と現在の私は、しっかりと繋がっている。
未来はどうなるかわからない。だけど、現在の私は未来の私に繋がるのだから、
今をきちんと生きようと思う。

元気なおばあさん

今朝、隣の畑のおばあさんから

「今から行くからね！」

って、電話がかかってきたんだ。
いつも野菜や漬物、おかずを持ってきてくれるおばあさん。
年齢は倍くらい違うけど、私たち良い友達なんだよ。

最近、見かけないな…って思っていたら、やっぱり…

「アサリ採りで忙しくって、忙しくって…。」

とのこと。
おばあさん、アサリを採るのがとっても上手だったけなぁ。

アサリを採ったり、野菜を作ったり、漬物したり…、
そんな元気なおばあさんなんだけど、
実は昔、息子さんを若くして亡くしているんだ。

辛かったと思う。でもね、今は毎日生き生き過ごしている。
おばあさんの明るさ、強さ、優しさが大好き。

今日のランチは、インスタントミゴレンにおばさんの煮物をのっけて…。



そういえば、このカリフラワーもいただきものだし、
私、いろんな人たちに支えられて生きているんだなぁ。

キミがいなくなってから初めて、縁側でランチをしたよ。
日差しが暖かくって、ようやく春がやってきたかな。

ありのまま

キミも知っているように、ブログの中の私はいつも前向きだったよね。
実際の生活は、山あり谷あり。
嘘や偽りは全くなかったけど、
でも、ブログの中にはいつもポジティブな面しか見せていなかった。

だけど、ポジティブな私、ネガティブな私、全部ひっくるめて私なんだから、
たまには後ろ向きなことも書いてしまおうかな…。

キミがいなくなって2週間が経ち、悲しみから後悔へと感情に変化が現れ始めたんだ。
もう少し私が賢くって、真実を見極めることができたなら、
キミをこんなに早く死なせることはなかったのにな…。
キミと通った病院の前を通ると、そんなふうにいつも胸が痛むんだ。

そんなふうに自分を責めたり、後悔したりすることをキミが望んでいるとは思わないし、
私の犯したどんな過ちも、キミは許してくれていると思う。
だって、キミは本当に優しいコだったから…。

だけど、私はこの自責の思いを一生背負って生きていこうと思う。
そして、真実を見極める力をつけていこうと思う。

この間、たねさんからもらったクリスマスローズの花が咲いたよ。



まるでキミが応援してくれているみたいだな。
うん、大丈夫。辛いけど、大丈夫だよ。

そして、ECOライダーさん、素敵な本をありがとう。
パパさんと一緒に読み進めています。
もう少し早く、この本に出会っていたらな…。

	知識ゼロからの般若心経入門
	ひろ さちや
	幻冬舎