少年とアサリ

ふと窓の外に目をやると、カーっと、自転車が勢いよくやってきた。

誰かしら...？

と思って外に出ると、A少年だった。彼は、我が英語教室、第一号の生徒（当時は、旦那様が教えていた）。
もう、英語をやめてから1年くらい経つんだけど、見違えるくらい大人になっていた。リリィの記憶には、アズキバーの大好きだった小学校の頃の彼しか残っていないから、驚いた。

「これ、ボクが今日とってきたんです。」

と袋にぎっしり詰まったアサリを持ってきてくれたのだ。しかも、砂出し用の海水まで一緒に。
そういえば、彼のおじいさんが船を持っているから、この時期になると毎年、アサリをとって持ってきてくれていた。沖の方でとるアサリは、潮干狩りでとれるアサリと違って、粒がとても大きい。ハマグリサイズかな。

それがコレ。


早速バケツにアサリと海水を入れると、ピューピューと元気よく潮をふき始めた。
その様子が可愛くて、ジーっと見つめてしまう。
でも、ゴメン、アサリさん。キミたちは、明日になったら酒蒸しされちゃうんだよ...。

一晩しっかり、砂出しし、予定通り、今夜のメニューはアサリの酒蒸し！

江比間のアサリは世界一！本当、美味しい！

A少年、ありがとう。素敵な高校生活送ってね！
そしてリリィは、アサリを見るたび、キミのことを思い出すんだろうなぁ。


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今が旬のアサリ！ボクの町、江比間でも、潮干狩りやっているよ。みんな来てね！by
くう
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