詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

恋愛小説「途中下車」NO.78

2011年11月02日 | 恋愛小説「途中下車」
恋愛小説「途中下車」は、作者が初めて掲載する、大人の恋愛を描いた小説であり、
文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
また、この物語に関しては、長編小説初挑戦で現在作成途中のため、不定期に掲載される場合があります。
当小説は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。

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第三部第二十二章「内示祝い」NO.78

会場には、50人程度の男女が集まっていた。
研修以来、顔を合わせることもなかった研究所勤務の同期たちも何人も来ていた。
小泉さんや石川さんの姿もあった。

やがて、今回の会の主催者である同期の渡部君がマイクをとった。
彼は、係長昇進までは一緒だったのに、今回は課長昇進見送りになってしまった
人間だ。

「え~皆さん、本日は、お忙しいところ、同期の課長昇進内示祝い、そして同期会にお集まりくださいまして、誠にありがとうございます。
では、今回、課長に昇進される人事部の柴崎君、営業部第一課 高井君、営業部第二課 松井さん、営業部から技術部へ異動される松岡君、前にお願いします。」

私は、渡部君のいる、ひときわ明るい小さな舞台に向かった。
呼ばれた順番に、私たち4人は並んだ。
私の左隣に祐樹がいる。
それだけで私の心は張り裂けそうだった。
祐樹は、かなりやせたようだった。
もともと、ほっそりしていたほうだったが、今はやせたというよりはやつれたようだった。
(今回の技術部の異動が不本意だったのかしら。)
私は、祐樹のことが心配だったけど、声をかけることはできなかった。

「え~。4人から挨拶をいただく前に、もうひとつ同期としてうれしいビッグニュースがあります。ここにいる、高井君とそして、SAB株式会社 冴場社長の孫娘、松井百合菜嬢が、結婚することになりました。」

「うゎ~!!」「うそ~!!!」「え~!!」
会場は一瞬で騒然となった。
「高井!!松井!!おめでとう!!」
何人かの同期が、隠し持っていたクラッカーを鳴らした。
私は、茫然自失のまま、隣の祐樹の顔を見つめた。
祐樹の顔は、青ざめていた。

**第三部第二十三章「不意打ち」NO.79へつづく**
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