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詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

第四十四話「現実」青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

2012年06月13日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
恋愛小説「恋花」は、
作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
高校3年生の淡くてせつない恋物語を描いていきたいと思っています♪
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。

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第四十四話「現実」

庄司君とは、その後夏休みに2回程デートをした。
でも、親に庄司君と付き合っていることを、なかなか言い出せないので、いつもの通り、健人と紫苑と一緒に、勉強会に行くフリをして家を出てくる。

庄司君も、バスケ部の夏練や合宿もあるし、私は私で、ほぼ毎日塾があるから
なかなか会えない。
会えない苦しみがまた、心に切なさを引き起こす。

家で一人になると結局、庄司君に電話をしてしまったり、メールをしたりしてしまう。
メールをすれば、声が聞きたくなり、声を聞けば会いたくなる。
片思いのときとは、切なさが比にならないほど、私の心はどんどん庄司君色に染まっていく。

>それやばいんじゃん?ホッシーも受験なんだし、せめて会わないときは、勉強に専念しないと。
テンコちゃんが言うことももっともだと思う。

夏休みが明け、学校が始まると、健人が言っていた意味が
現実となって私の前に姿を現した。

「あの人でしょう・・・・庄司君の・・・」
「かわいくないじゃん・・・」
「ってか、あれ3年生の元バスケ部キャプテンの彼女じゃなかったの?」
「まさか二股~」

昇降口で上履きに履き替えていると、明らかに悪意のこもったまなざしを感じる。
「本当につきあってるの~?」
「早く別れればいいのに・・・・」

以前のバスケ部マネージャーの松田さんと香川さんのことがあるからか、直接的に
私に嫌がらせをしてくる人間はいないみたいだ。
でも、私を見ながら話をしている2年生たちは明らかに私に、その話の内容が聞こえる
程度の声の大きさで話をしている。

「星波・・・・おはよう!」
「あ・・庄司君」
噂していた2年生女子が、ぱっとその場を離れる。
「今日、塾何時まで?」
「え・・・今日は、21時までだけど」
「そっか、じゃあ、今日、塾終わったら迎えに行くよ。家まで送るから。」

さっき噂をしていた女子達に聞こえる程度の声で、それでも庄司君独特の爽やかな口調で言う。
「うん。ありがとう♪」
さっきまでのイヤな気持ちが、彼の笑顔を見たことで吹き飛んでしまう。

「庄司・・・星波は、俺達と同じ受験生なんだから、あまり遅くまで、連れまわすなよ・・・」
ポンと私より少し遅れて昇降口に入ってきた健人が、私の頭に手を乗せて庄司君に向かって言う。

「はい。大丈夫です。ちょっと遠回りして帰るだけですから。
なかなか会えないし、メールだけじゃ寂しいからwww」
照れたように庄司君が、健人に向かって言う。

一瞬、私の頭に置かれた健人の手に力がこもったように感じる。



第四十五話「幸せ」へつづく~




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第四十三話「気持ち」青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

2012年06月12日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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第四十三話「気持ち」



「大丈夫だよ。庄司は、きちんとしているヤツだから。
あいつはあいつなりに考えて、お前に・・・・
告白したんだろう。」
というと俺は、星波の頭をポンと叩いた。

これが限界だ。
俺が、今、星波にかけてやれる言葉。
これ以上、話をしたら
俺の感情が噴出して、とどまらなくなってしまう。

「健人、いつもありがとう。
私の気持ち、わかってくれて・・・・」
星波が、少し涙ぐんで俺を見つめる。

「そっか・・・星波に初カレか・・・・」
紫苑は、まだ親友の恋の成就に酔いしれている。

俺は、手を伸ばして星波を抱きしめたい衝動に駆られる。
だめだ!お前を庄司になんてわたしたくない!!
言えない言葉が、全身を駆け巡り、出口を探してさまよっている。

俺は、星波の右手をつかむ
「いいか・・・もし、なんかあったら、俺達に必ず相談しろよ。」
あまりにも真剣な表情の俺に、一瞬星波が、おびえた表情をする。

「俺は、お前の保護者みたいなもんだし、庄司は俺の部長の後任だからな。」
「う・・・うん。ありがとう♪」
星波の瞳が、涙で輝く。
この純粋な瞳が、見つめる先にはこれからは
庄司がいるんだ。
その思いが俺の心を引き裂いた。



第四十四話「現実」へつづく~



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第四十二話「ご報告」青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

2012年05月31日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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第四十二話 ご報告


「星波・・・お前なんかあったろう。
今日、授業中、完全に気持ち上の空だったぞ。」

ドキ!
そういえば、今日の塾の授業は最悪だった。
設問をやろうと、集中しようとしても出来ないし、あげくのはてに授業中はでに
ペンケースを机から落とし、みんなの注目を集めてしまったのだ。
昨日の庄司君からの告白のことを、どう健人と紫苑に切り出したらいいか
悩んでいた。

「確かに、星波、さっきからため息ばかりついているよね。」
紫苑が心配そうに私の顔を覗き込む。
思わず、またため息をつきそうになり、両手で口をふさぐ。

「あれ?昨日だっけ、庄司君と一緒に映画行ったの?」
「うん。」
「もしかして、喧嘩でもした?」
ううん。
横に首をふる。
じゃなくて・・・・・

「告白されたんだろう。」
何か苦いものでも吐き出すように健人が言う。

え・・
顔が急に赤くなるのを感じる。
「え・・・!そうなの星波!?」

一瞬言葉につまる。

「で、それを俺達にどういう風に切り出せばいいかって悩んでいた。そんなとこだろう・・」
図星・・・思わず赤くなったまま下をうつむく。

「健人の言うとおり。ごめん。なんて言ったらいいかわからなくて」
「ううん。謝ることないよ。よかったね!星波・・・・
それで星波から告白したの?それとも・・・・」
「し・・庄司君から。」
「そっか、そっか、おめでとう!!」
紫苑が、私の両手を包み込みながら喜んでくれる。

塾のあと、また3人で健人の部屋で勉強をしていた。
でも私は切り出すタイミングがわからずにため息ばかりついていた・・・らしい。

「まぁ・・よかったな。庄司は悪いヤツじゃないし。」
健人が、いつものように星波の頭に手を置く。
その手が微妙に震えているのに、星波は気づかなかった。

よかった健人も紫苑も祝福してくれて。
「ありがとう。二人とも・・・・」

「だけど、星波・・・俺達受験生なんだから、あんまり恋愛成就で浮かれていると
やばいからな。」
健人が、神妙な顔で諭す。

「わ・・わかってるよ。庄司君だって、今は、夏練真っ最中だし、私の状況もわかってくれているから・・・」
「あとは、2年の女達にまた、ねたまれるようなことにならないようにな。
お前が思っている以上に、庄司はもてるから。」
「うん。」
そうだよね。あんなにかっこよくて、爽やかで、背が高くて、優しくて
バスケ部のキャプテンなんだもん。
でも、本当に庄司君は私でいいのかな?


第四十三話「気持ち」へつづく~




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第四十一話「告白」 青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

2012年05月30日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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第四十一話「告白」



その後、私達は、今日見た映画の感想をお互いに話した。
いつものことながら、感動したシーンもハラハラしたシーンも一緒。
これだけ感性が合う人がこの世の中に存在するんだって
不思議に思ってしまうほど。

帰り道、まだ、暑さが残っているアスファルトの上を手をつなぎながら
帰ってきた。
お互いにそこに相手の存在が、きちんとあることを確かめるように
しっかりと握りながら・・・・・・

家に帰り、ベッドに身を投げ出しても、まだ、ドキドキ感が収まらなかった。
「神様、仏様・・・・」
もう誰にどうやって感謝していいかわからなかった。
ただ見つめているだけで幸せだった存在の庄司君が
自分と同じ思いを持っていてくれる
それだけで、この世の中のすべてのものに感謝したい気持ちでいっぱいだった。

その時、「哀の街」の着うたが流れる。
メールだ。

携帯を開くとSNSからのメッセの着信のようだ。
差出人は、テンコ
私は、メッセの内容を確認するためにSNSへ接続する。

Subject:映画どうだった?
本文:おかえり~かな?
映画どうだった?憧れの王子様とは盛り上がった?
主演の松木潤かっこよかった?
かわいい絵文字に飾られたテンコちゃんのメッセが目に飛び込んでくる。

>テンコちゃんへ
ただいま。
楽しかった。
今日、S君の告られた。
ハートマークをつけてしまうと軽く感じてしまいそうで
わたしはそのまま文字ベタ打ちでテンコちゃんへのレスをする。

>JK ホッシーへ
マジ?え?S君に?あの憧れの王子様に?

>テンコちゃんへ
うん。今日、映画の後で・・・
文字を打ちながらまた、あのときのドキドキ感を胸に広がる幸せを感じる

>JK ホッシーへ
よかったね!おめでとう!
で付き合うことにしたの?

>テンコちゃん
うん。お付き合いすることにした。
実は、恥ずかしい話、今まで、恋が成就したことないので
(片思い専門だったので)
この先どうなるかめちゃ不安なんだけど・・・・

>JK ホッシーへ
そっか・・・・
大丈夫だよ。ホッシーなら。
よかったね!明日は大変じゃないの?
親友やら幼馴染くんやらへの報告がwww

そうだよね・・・・・
紫苑や健人にも言わなきゃ・・・・

>テンコちゃん
タイミング的にテンコちゃんに一番最初に報告することになったけど♪
明日、塾だし、二人にはその後、話するよ。

>JKホッシーへ
本当におめでとう!じゃ今日は、ゆっくり休んでね。おやすみ~

>テンコちゃんへ
おやすみなさい。




第四十二話「ご報告」へつづく~






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第四十話「好きな人」青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

2012年05月24日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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第四十話「好きな人」



食後のアイスティーが運ばれてくると、庄司君が私の顔を見据えた。

「ねぇ、美咲さんは今、好きな人いる?」
まっすぐに見つめる庄司君の真っ黒な瞳に思わず吸い込まれそうになる。
「・・・・、し・・・庄司君は?」
庄司君の質問に答える前に、勝手に唇が動いてしまった。
「いるよ。」
そうだよね。庄司君くらい素敵な人だもん。好きな人がいても当たり前・・・・
心に翳りが生じるほど、胸の痛みを覚えかけたとき・・・

「いるよ。今、俺の目の前に。」
庄司君の大きな瞳に捕らえられる。

一瞬、スクリーンの中の主人公、松木潤の顔とだぶる。
ヒロインの美緒の
「好きな人いるの?」
の問いかけに、潤が答える
「いるよ。いま俺の目の前に・・・」と

「俺は、星波が好きだよ。」
何を言われているか理解するのに、たっぷり30秒はかかったと思う。
「星波は、俺のことどう思っているの?」

あの時ヒロインの美緒は、なんて潤に答えたっけ・・・・
そんなとりとめのない思いがかけめぐる。

「好き・・・・」
口をついてすんなりと本心がでる。
そのあと、心臓が爆発するくらいドキドキして
体中が熱くなり、うつむいてしまう。

「よかった。」
庄司君が、おおきな安堵のため息をつく。
「俺、星波よりひとつ年下だし、女心とかよくわかんない不器用なヤツだけど
よければ俺と付き合ってほしい。」
いきなり、テーブルの上に所在なげにおいてあった両手を大きな手で包まれて
また、心臓が跳ね上がる。

「で・・・でも、私でいいの?」
私ったら何を言っているんだろう・・・・

「俺は、星波がいい。星波じゃなきゃダメなんだ。」
いまさらながら、美咲さん呼びが星波に変わっていることに気がつく。

「俺、自分の気持ちに気づいてから、でも自分のほうが年下だし、星波は受験生だし、
何度もあきらめようと思った。
でも、今日、アメジストの夜明けの中で、2歳年下の潤が、美緒に告白するシーンを見ていて、俺もあきらめちゃいけないって。背中を押された感じで・・・・・・」

都会の喧騒も店内のBGMもすべての音が消えた
私の耳に届くのは、庄司君の声だけ・・・・
まるで映画のワンシーンをみているような空間で
私もまっすぐに、庄司君を見つめた。



第四十一話「告白」へつづく~







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第三十九話「アメジストの夜明け」青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

2012年05月23日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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第三十九話「アメジストの夜明け」

スクリーンいっぱいに、今人気絶頂のアイドル松木潤の顔が映しだされる。
こんな綺麗な顔立ちをした男の人っているんだ。
私が、一番最初に松木潤を見たときのイメージだった。

アイドル歌手と年上の平凡なOLとの切ない恋。
原作者が原作者なだけに、そこら辺に転がっている単なるアイドル映画とは違い
見ているものの感情の奥底を揺さぶる内容に
いつしか劇場のあちらこちらですすり泣きが聞こえた。
私もまた、隣に憧れの庄司君がいることもすっかり忘れ、ハンカチ片手に
涙が流れるままにしていた。

やがて劇場の明かりがともり、私は我に返った。

「美咲さんって、本当にこの間のライブもそうだし、今日の映画もそうだけど、
始まったらもう、自分の世界に入っちゃうよね~」
庄司君が、ランチをとるために入ったカフェでショートパスタをつつきながら言う。
「ご・・・ごめん。」
「いいよ。その代わり、俺は、その無防備な横顔眺めていられるしね・・・」
「へ?」
一瞬何を言われているかわからず、きょとんとしてしまう。
「そう・・・そういう表情が好きなんだよね。俺。」
直球ど真ん中の言葉を投げられて思わず顔を赤くしてうつむいてしまう。

「受験勉強進んでる?」
「あ・・あぁ」
話をそらされて、うれしいやら、ちょっと残念やら。
「うん。紫苑や健人に苦手なトコとか教えてもらいながらなんとかね~」

待ちに待った、庄司君との二度目のデートの日は、夏の暑さを十分に感じる快晴の日だった。
庄司君って太陽に似ている。
その輝くほどのまぶしさを近くに感じ、私は胸の中に熱さを感じた。

第四十話「好きな人」へつづく~


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第三十八話「はぁ?」青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

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第三十八話「はぁ?」


「星波・・・お前・・・・・・」
私は、健人が何を言い出すのかわからずに次の言葉を待つ

「プリうつりいいな。」
「はぁ?」
「いや~ちょっと紫苑もう一回見せろよ。
かわいいよ。へ~これなんか、なんかアイドル顔じゃん。
かなりかわいく写ってない?」
「ち・・・・ちょっと!!どういう意味よ。それじゃ私がいつもはかわいくないみたいじゃん!」
プリは、自然に修正されるから、どんな女の子だって「デカ目」「色白」「小顔」
になれるんだよ~
横で紫苑が説明しながら、この間、紫苑と私の二人で撮ったプリを見せる。

「すっげ~紫苑、この写真なんてモデル真っ青・・・・うわ・・・これ二人ともめちゃかわいい!!これは小悪魔的だな~」
健人が、いろいろな感想を言いながら、たくさん撮った私達二人のプリを見る。
だから~紫苑は、元が美人だから、プリじゃなくてもかわいいんだけど・・・
と心の中で突っ込みを入れてみる。

「へ~、機械によっても微妙に写りが違うんだな。」
マジで感動したようにいろいろなプリを見比べている。

「よし、じゃ、今度3人で撮ろう♪俺、真ん中な、ファンキーガールズカモン♪
って感じでww」

「はいはい。
「じゃ。今度ね!とりあえず、勉強戻るよ~。」
「う~・・・・」
なんか、まだちょっとふくれっつらでいる私の頭をポンと健人が叩く。
「プリ映りがいいっていうのも、いいじゃん。一緒に撮る男は、鼻高々だよ~」
とフォローにならないような慰めにもう一度ガクっとするorz



第三十九話「アメジストの夜明け」につづく~


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第三十七話「夏休み」青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

2012年05月18日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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第三十七話「夏休み」

小さいときから、夏休みが大好きだった。
宿題がたくさんでるのは、イヤだったけど。
でも、カキ氷を食べたり、学校のプールへ健人と一緒に遊びに行ったり・・・・
中学に入ってからは、夏休みの宿題をやるという名目で
ほぼ毎日紫苑とどちらかの家に行き来していたり・・・・

でも
受験生にとっての夏休みはそんなハッピーなお気楽なものではない。

とりあえず、私と健人、紫苑は3人とも文系志望ということで
予備校の授業も一緒
予備校が早く終わる日は、3人の家を順番に回ってお互いに勉強を教えあっていた。
人に教えると自分の復習にもあるし、質問をされることによって
また深く設問が理解できたりするのであった。

今の私にとっての楽しみは
8月第一週に庄司君と一緒に行く約束をしている映画「アメジストの夜明け」だ・・・

大切に大切に
いつも使っている手帳にはさんでいたのがよくなかったのかも知れない。
いつものようにフローリングの床においたテーブルから立ち上がった瞬間
健人がテーブルの足に躓いて、勉強机のほうへ倒れた。
その瞬間、勉強机の横にかけていたかばんが床に落ちて中味が散乱した。
「あ・・・ごめん。」
「大丈夫健人?」
紫苑も散らかったものを集めようと机のほうへ近づく。
「だ・・・大丈夫だから・・・・」
私は、テーブルを回りながら、かばんのほうへ行こうとすると
紫苑と健人が二人とも一緒に固まった。

「あ・・・・・」
紫苑は、手帳にはさんであった映画の前売り券を持っていた。
「アメジストの夜明けの前売り・・・・行くの?」
「あ・・・うん。庄司君に誘われて。」
ビクン
健人の肩が大きく動いたような気がした。

「せ・・星波・・・これは何だ?」
今まで聞いたことの無いような低い声で健人が私に差し出したのは、庄司君と一緒に撮ったプリの写真だった。

「だめ・・・返して・・・・」
私は、あわてて取り替えそうとすると写真は、その前に健人からとった紫苑の手に渡っていた。

「せ・・・星波・・・・もしかして庄司君とつきあってるの?」
紫苑も同じく固まった表情のまま私に訊く。

「ま・・・まさか!だったら二人に黙っているわけないでしょ?
その写真は、庄司君が、プリを一度も撮ったことがないから一緒に撮りたいって・・・
で・・・紫苑も知ってのとおり、いろんなポーズを機械に言われたまま撮ったんだよ。
初めてだからわからなかったんでしょ・・・だからそんなんじゃないって!」
いつの間にか私の声も大きくなる。
なんでなんで・・・こんな言い訳をしなきゃならないの?

「ごめん。星波。つきあってるんなら何で、隠しているんだろうって一瞬思っちゃって。
やだね。こういう感情。友達だからって何でも知ってなきゃならないってわけじゃないのに。」
「ううん。こっちこそごめん。大きな声を出して。」

「せ・・星波」
健人が、私のほうを向いてまっすぐに私を見る。
「な・・何?」

第三十八話「はぁ?」へつづく~





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第三十六話「朝」青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

2012年05月14日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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高校3年生の淡くてせつない恋物語を描いていきたいと思っています♪
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第三十六話「朝」



いつからだろう。
星波を友達ではなく、女として見始めたのは・・・・
もしかすると中学生のときからかも知れない。
思春期に入ったばかりの俺には、今まで一緒に遊んでいた星波が、やけにまぶしく見え始めた。
ふっとしたしぐさに今までとは違う、何かを感じて
ドキドキした。
ちょうど、星波が、違う小学校だった紫苑と仲良くし始めた頃からか
なんとなく一緒に遊ぶことはなくなった。

元来、あまり女子に興味がない俺にとってきっと初恋は星波だったんだろう・・・・

遠い遠い昔の約束
きっともう星波は忘れている・・・・
そう、もしかしたら中学ではなく
あのときから俺は・・・・・

でもこんなに息苦しい思いをしたのは今回が初めてだ。
俺は、自分の気持ちに気づいていながらも、星波に拒絶されるほうが怖くて
いい幼馴染を演じているし、今まで自分の気持ちに気づかないふりをしていた。

昨日は、星波の部屋に明かりが灯るまで心配で、何度コンビにまで往復したことだろう。
星波と庄司の姿が見えたとき、俺の心は・・・・・
「嫉妬、ジェラシー」なんて自分には縁遠い感情だと思っていたのに。
思わず、不機嫌な声が出てしまった。

俺は、俺はどうすれば・・・・
このままでは、自分の燃え盛るジェラシーの炎に包まれて
わが身が焼かれてしまいそうだ・・・・・

今朝は、明るく、いつもの星波の頼れる幼馴染をきちんと演じなくては。
あいつが手の届かないところへ行ってしまわないように・・・・

いつもは、星波が俺のことを迎えにくるが、今朝は、ほんのちょっぴりだけ早く家を出て
星波の家のチャイムを鳴らす。

「あ・・・健人君。ちょっと待ってて。」
星波の母親の声がインターホンから聞こえる。

ガチャリ
扉が開いて、星波のお母さんが出てくる。
「健人君。おはよう。昨日は、ありがとうね。星波をなんとかって歌手のコンサートに連れて行ってくれたみたいで・・・・・」
「え・・・あぁ・・・」
「あら?健人君じゃなかったの?じゃあ、紫苑ちゃんと一緒だったのかしら。
全く、誰と行くって言わないんだから。」

言えるわけないか。
星波の父親は、かなり厳しい人だし。
もちろん俺は、家族ぐるみで小さいときから付き合っているから、「男」のうちには
カウントされていないようだが・・・・

「ご・・・ごめん。健人!!おはよう♪」
星波があたふたと玄関を飛び出してくる。
「ちょ・・・っと寝坊しちゃってwww」
星波が、ペロリと舌を出す。

かわいいな・・・
純粋に、その顔を見て、心の中がほっこりする。

「ほら、行くぞ!!おばさん行ってきます!」
「はい。いってらっしゃい。」
星波と連れ立って歩き出す。

やっぱり
誰にもこの笑顔
渡したくない・・・・・



第三十七話「夏休み」へつづく~



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第三十五話「声」青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

2012年05月09日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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第三十五話「声」



「せ・・・星波?」
暗闇に誰か、立っている。
袋を提げているところを見ると、コンビニ帰りだろうか・・・・

男性の声だ・・・
お父さん?
一瞬、体が硬くなる。
今日は、友達とコンサートに行くとしかいっていない。

「星波?」
「あ・・・・」

ゆっくり影が近づいてくる。
どうしよう。受験生が、こんな遅くまで、それも男の子と遊んでなんて父親にわかったら、
絶対に怒られる・・・・・

「あ・・・先輩。こんばんは・・・」
私の、隣で庄司君が、頭を下げる。
「あぁ。」

「け・・・健人!」
影の正体に気がついて、ほっとしたやら、バツが悪いやら。

「じゃ・・・美咲先輩!さっきの約束よろしくね♪
じゃ、海藤先輩、美咲先輩、おやすみなさい!!」
と庄司君は、大きく片手を上げると颯爽と駅のほうへ走り出した。

「あぁ。庄司も気をつけて帰れよ!」
健人も私の前で手を振る。
「あ・・庄司君、送ってくれてありがとう!今日、ありがとう!」
私も一瞬遅れて、庄司君の後ろ姿に手を振る・・・・・


「星波・・・ずいぶん遅かったな。」
「あ・・・うん。」
健人の声に少し苛立ちを感じる。
なんで、親兄弟でも無い、健人に帰りが遅くなったからってむっとされなきゃならないのよ!と思いながらも、なぜか、反抗する気にはならない。

「お袋さんも心配しているんじゃないか?」
「うん。でもさっきメール入れたから。」
「そっか。あんまりお袋さんとオヤジさんに心配かけるなよ。」
というと健人は私の頭を軽く3回ポンポンと叩いた。

「なんか。こういうとき健人って私のお兄ちゃんみたいだね?」
「まぁな。俺は、小さいときからお前の保護者みたいなもんだからな・・・・」
というとふっと一瞬寂しそうな表情が横切ったような気がした。

「庄司もきちんと家まで送ってくれたしな。こんな遅くに、お前を一人で帰したら、
明日、大変なことになっていたけどな・・・」
と健人が軽く笑う。
さっきの表情は、明かりの加減か、私の思い過ごしか・・・・
そういえば、さっき健人に会った瞬間、庄司君の私への呼び方がまた、先輩に戻っていた。
庄司君、もしかして健人に気を遣ったのかな?
などとちょっと思う。

「じゃな・・・また明日の朝な・・・」
というと健人は、軽く手を上げる。
「うん。おやすみなさい。」
私も小さく手を上げる。


第三十六話「朝」へつづく~





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第三十四話「約束」青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

2012年05月08日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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第三十四話「約束」



あまりにも話が、はずみすぎ、最寄り駅に着いたときはすでに、23時をすぎていた。
「家の前まで送っていく」
という庄司君の言葉に素直に甘えることにした。
本音を言えば、少しでも長い間一緒にいたかった。
今日のことは、神様からのプレゼント。
もう二度とこうやって、二人きりの時間を過ごせるチャンスなんてないんだから・・・・

「美咲さん。桐ヶ谷夢音も好きなんだね。俺も大好きだよ。アメジストの夜明け」
そういえば、この間、私が一生懸命背伸びしていたとき、庄司君が図書棚からとってくれたっけ。

「うん。大好き。文庫は全部持っているんだけどね。ハードカバーは、とりあえず、借りて読んで・・・文庫になったら買うって感じかな。でも、アメジストの夜明けは、さすがに最新刊だし、人気あるからいつも図書室貸し出し中だったんだよね・・・・」
うんうん。
と庄司君もうなづく。

「じゃ、映画化されるの知ってるよね?美咲さんは、原作が映画化されるのって嫌い?」
「え・・・?今回、監督が荻葉監督でしょ♪主演の松木潤も好きだし、映画化されるの楽しみだよ・・・・」
だけど受験生だから、観にいく時間が・・・・と続けようとしたとき
「じゃ。決まり!!俺も、荻葉監督は、初期作品からずっとファンだし、映画公開されたら、二人で観にいこう・・・・いい?」
「え・・・・」

神様・・・・神様は、なんて優しいんですか?もう一度、大好きな庄司君と二人きりになれるチャンスをプレゼントしてくれるなんて・・・・・
と私が、心の中でウルウルしていると、庄司君は、右手の小指を差し出した。
「ゆびきりげんまん♪」
そんなかわしいしぐさに、キュンとしながら私も、小指を差し出した。

「じゃ。約束だよ。俺、前売り券買っておくから♪」
庄司君が、うれしそうに微笑む。

もうすぐ、家の前に着く・・・・・
ずっとこのまま、庄司君と歩いていたいのに・・・・
このまま、時間が止まってしまえばいいのに・・・・・

「美咲さん。今日、めちゃくちゃ楽しかった♪好きなものも感性もこんなに合っている女子に出会ったの初めてだよ。」
庄司君が、歩みを止めて私のことをじっと見つめる。
「うん。私も。ものすごく楽しくて、時間がたつのがあっという間だった。ありがとう。」
顔が、赤くならないように気をつけながら、微笑む。
その時・・・・・


第三十五話「声」につづく~





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第三十三話「感性」青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

2012年04月26日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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第三十三話「感性」



「俺も実は、カルボナーラセットか、チキントマトステーキセットか悩んだんだよね~」
オーダーが終わった瞬間、庄司君がつぶやく。

「本当?私も・・・実は・・・パスタではカルボナーラが好きで、お肉ではチキンが一番好きだから♪」
「俺も・・・同じ~なんか、美咲さんとは、気が合いそうだよね・・・」
と庄司君が、うれしいことを言ってくれる・・・・・

そんな言葉に後押しをされたのか、すんなりと前から訊きたかった言葉が口からすべりでる。

「庄司君は、瑠の曲で何が好き?」

庄司君は、考える間も無く、即答をした。
「ファーストアルバムでは、勿忘草。これが一番好き。セカンドでは、哀の街だな。
この間買ったサードアルバムは、まだ聞き込み中だから・・・・・」

全身に熱い思いが駆け巡ってきて思わず少し大きな声になってしまう。
「本当?本当?私も、勿忘草と哀の街が好きで・・・・・
携帯の着うたにもしてるんだ。」
「俺も一緒wwwメールが、勿忘草で電話が、哀の街。」
「私も一緒!」
思わず少し声が大きくなってしまう

「でも、一般的には、ファーストの『愛』やセカンドの『蒼の時間』が代表曲的に言われていない?シングルカットもされているし・・・・健人もその二曲の方が好きだって言っているし。」
「まぁ確かに、歌詞も曲調も万人受けはするかも・・・・でも、勿忘草にこめられた思いのほうが切ないし、哀の街・・・あれが、瑠の音楽の原点だと思うな。」
「うん。なんかうれしいな♪同じ感性を持っている人に出会えて。」
「俺も。でも、本当に美咲さんと海藤先輩って仲いいよね~。俺たち2年はみんなつきあっているんだと思っていた。美咲さんは今、彼氏とかいないの?」
「え・・・うん。」


なんか恥ずかしくて、うつむいてしまう。

「そっか。よかった。俺も、瑠の音楽で、こういった話できる人周りにいなかったし。」
一瞬、よかったの意味を違うほうに捉えてしまい、心臓がドキっと跳ね上がる。


違う・・違う。へんな期待するな私の心。同じ、感性の人にあえてうれしいってことだよ。
と思ったとき、お互いにオーダーをしていた料理が運ばれてきた。

結局、私たちは、取り皿をもらい、仲良く半分づつ食べ、その後も瑠の音楽談義はつきることはなかった。




第三十四話「約束」へつづく~





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第三十一話「思い出」青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

2012年04月24日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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第三十一話「思い出」



男子のまつげが不自然に長くならないように、カップルコースを選んだのが
間違いだった。

初めてプリクラを撮る庄司君、「はいピースして!」とか「じゃ、今度は、顔を寄せて」
とか
機械にいわれるままにポーズをとる。
カップルでもないのに、距離は完全にプライベートスペースにはいってくる。
「じゃ、最後は、全身、背中合わせで」
なんていわれて、私も最初は、恥ずかしかったけど、赤い顔が残るのもイヤなので
開き直って同じくポーズをとる。

ヒヤヒヤの時間は終わり落書きコーナーへ・・・・
「うわ!!先輩かわいい!!!」
イヤイヤだから、プリは誰でもかわいく写るもんなんだって・・・・
と冷や汗をかきながら説明をする。

いつもは、小さめできらいな目もプリでは、自然な大きさになって、確かに自分で見てもかわいく撮れていると思う。

顔をよせあったり、背中をぴったりくっつけたり、プリの写真だけみたら、どこから見ても完璧な恋人同士だった。

プリントされた写真の一セットを私にくれる。

「え・・・と庄司君、この写真・・・」
「大丈夫だよ。人目がつくところには貼らないから。
海藤先輩とか、藤崎先輩とかに見られたら大変でしょ・・・・」
とちょっといたずらっこの目になって庄司君が言う。

「あ・・・うん。」
それよりも庄司君のファンの子に見られたら殺されそうだと思いつつも口に出さずにいる。

「じゃ、会場に行こうか・・・・」
というと自然に庄司君が、私の手をとる。
庄司君の手。
大きくて温かい手・・・・

この手をずっと握っていたい・・・
そんな途方も無い夢が私の心に去来する。

でも、いい・・・・
今日の思い出に
こんなに素敵な宝物が出来たのだから。



第三十二話「ライブの後」へつづく~




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第二十九話「待ち合わせ」青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

2012年04月19日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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第二十九話「待ち合わせ」

同じ轍は二度と踏まない。
私は、ライブ当日遅刻をしないように、土曜日中に天気予報とにらめっこをしながら
洋服を選んでいた。

時間の5分前に噴水広場に行くとすでに庄司君は来ていた。
Gパンに開襟のシャツを来た庄司君は、制服姿とは違って大人っぽく見えた。
「ごめんなさい。待たせちゃって・・・・」
私が、軽く頭を下げると、庄司君はいつもの春風のようなさわやかな笑顔で
「大丈夫。俺も今来たところだし、それに、先輩遅れてないから・・・」
と言った。
「やっぱ女子は、制服姿と私服ってだいぶ感じが変わるね。この間の試合のときみたいな
カジュアルな格好もいいけど、俺は、今日のフェミニン的な格好のほうが好きだな。」
とストレートにほめ言葉を口にした。

レースをあしらったキャミにうすでのカーデ
下は、小さな花柄のフレアースカートを合わせていた。

「あ・・・ありがとう・・・・」
赤くなるな赤くなるな・・・と心の中で思いつつも、顔がほてるのを感じた。

「じゃ行こうか・・・・というと」
というと庄司君はゆっくり歩き出した。
彼よりも背の低い、私の歩幅に合わせて、いつもよりゆっくりと。

そんな気遣いがうれしすぎて、私の心臓は早鐘をならしっぱなしだった。


第三十話「プリ」へつづく~




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二十八話「空間」青春恋愛小説 恋花~KOIBANA~

2012年04月18日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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第二十八話「空間」


星波の人生において、家族以外で一番長い時間を共有している男は俺だろう。
中学代、一時期は疎遠になったけれど、それでもお隣さんということで
星波とは女子の中で一番に話をしていた。

俺が、わからない英語の問題を星波が隣で丁寧に解説をしてくれる。
ふっと鼻腔をシャンプーの香りだろうか、いい香りがくすぐりドキリとする。
白い肌に長いまつげ。
いまどきの顔立ちではないと本人は気にしているが、そんな古風な日本的な
顔が大好きだった。

「ち・・・ちょっと?健人聞いてる?」
思わず、顔と顔の距離が縮まり、心臓が飛び出そうになる。

「い・・・うん。」
ちょっと怪訝そうな表情を浮かべたあと、何かを思い出したように申し訳なさそうな表情になる。

「そうだ・・・ごめん。もしかすると紫苑からすでに聞いているかも知れないけど、
今度の日曜日、庄司君と小松崎瑠のコンサートに行くことになったんだ。
この間の・・・・お詫びだって。
別に庄司君がお詫びをする必要もないのにね・・・」
なんとなく感じる後ろめたさのせいか、星波の口調は少し言い訳がましい。

「あぁ・・・そうだってな。紫苑が苦笑していたよ。どうしようどうしようっていいながらたっぷりノロケを聞かされたってな・・・」
急に庄司の名前が、星波の口から漏れて、俺は、自分でも気づかないうちにちょっと不機嫌になった。

「ごめん。紫苑からの又聞きじゃなくって、ちゃんと先に健人に話してなくて」
といいながら、両手を軽く顔の前で合わせている。

「いいよ。別に、俺は星波のマネージャーでもないんだし。」
マネージャーという言葉を聞き、いやなことを思い出させてしまったんだろう、星波が
眉をひそめる。

「あ・・・いや・・・その、俺の場合、保護者みたいなもんだからな。
だったら、無駄口叩いてないで、勉強しようぜ!日曜日に気持ちよくコンサートへ行けるようにな・・・・」
とその場をどうにか取り繕う。
「うん。」
と元気に頷いて、星波は、次の設問へうつった。

こんなにそばにいるのに・・・・
手を伸ばせばふれるほどそばにいるのに・・・・
この空間がうらめしい・・・・



第二十九話 待ち合わせへつづく





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