Dead Can Danceの待ちに待った新譜、『Dionysus』を聴く。デュオニュソスといえばギリシャ神話。酒、演劇、多産などを連想しながら、音のシャワーに耳と心を委ねる。ミディアムテンポの美しく仄暗い楽曲群は、これまでの世界観を踏襲しつつも、宗教性、祭儀性、民族性、自然性がさらに際立ち、豊饒なコスモスを形作っている。要所要所で、最高傑作『Aion』を連想させてくれるのも嬉しい。/音楽を聴いているには違いないのだが、それ以上に音に触れているという感覚が研ぎ澄まされる。そして、楽器や声がもつ根源的な魔性へと意識が向かい、自分はなぜ音楽を聴き続けるのかという原点にも立ち帰らせてくれる。/聴きすぎて、いずれ聴き飽きてしまうのが惜しい音楽。
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