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A whiSper Of memOrieS

☬Murmure de mémoire☬

Shinjuku-14

2022-07-12 | Tokyo
新宿さもう一枚。||多くの人々が健忘症って気持ち悪い。数年前に目にしたニュースはもう忘れてしまったのか。「いや忘れたわけではないが、あんなこと大したことない」のか?一体なにが起こったのか覚えていないのか。善悪を曖昧にしたまま、疑問を短期間のうちに記憶や感情から消し去り、自分を幻惑したうえで、「いまの純粋な気持ち」を抱く。人々のこういう「純粋な気持ち」が、過去において戦争を強く後押ししたことなど、忘却の彼方か。歴史を忘れる、あるいは歴史に興味を持たないから、また歴史が繰り返される。「過去を考慮に入れない、いまの自分の純粋な気持ち」など糸の切れた凧と同じである。||BGB:『日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか』(永濱利廣著、講談社現代新書、2022年)☞ 著者のご経歴と関係があるのだろうが、経済情勢に関するデータ分析は細かくなされていても、政府の経済政策への批判的評価やアベノミクスへの言及は少ない。結果への分析ばかりで、原因分析、政策分析がなさすぎる。要は、本書においても為政者や政府のとった政策への批判は暗黙のタブーとなっており、隣国と変わらない。ただ、読むべき内容もなくはない。たとえば、国民間で格差が広がっているわけではなく、みなが等しく貧しくなっていることをデータで示している。一億層貧困化である。そして今後、政府は減税どころか、よりによって増税する可能性さえあるかもしれないとのこと。はー?と思うが、少なからぬ国民がそれを望み、頑張れ!と応援しているのだから仕方がない。ということは国民全体が貧困化しているわけでなく、よほど生活に余裕がある人々がいるのかもしれない。さもなくば、政治のズブの素人である元芸能人候補者に投票し、私たちの税金使っていきなり高給もらっていいんだよ、国政ですぐに使いものになんなくてもこれから勉強して頑張ってねぇ、とはならない。それともあろうことか、「日本の経済情勢や賃金問題は、経済政策ではどうにもならない自然現象だ」みたいに思っているのではないか。経済問題って自然災害みたいなもの?…おいおいおい。|テレビやネットニュースと同じ時間を生きないこと。感情を乗っ取られないこと。バイアスがかかりまくっているのだから、ちょっと触れたらスッと離れること。そもそもテレビ見ません、もいい。
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