
BGB:『測りすぎ~なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?』(ジェリー・Z・ミュラー著、みすず書房、2019年)「すべての問題が解決可能なわけではなく、まして測定基準で解決できる問題はさらに少ない。すべてが測定で改善できるというのは真実ではないし、測定できるものがすべて改善可能だというのも事実とは異なる。」(我が意を得たりの一節。)/日本では、無駄なアンケートが多すぎる。また、自分がアンケートに答えるときは、その時の気分次第で適当に答えているはずが、いざ「客観的データ」が示された時には、有難がり、信じすぎる傾向が強い。/世の中には、ハウツーや解決方法が存在しない問題が多くあるわけだが、それらは統計データをいくら取り揃えても解決に結びつかない。/誰もがスマホで何でも気楽に検索できるようになったいまだからこそ、地頭で粘り強く考える力が問われている。/一日の中でスマホを触らない時間がどのくらいあるかってことも、結構、重要なのではないか。非スマホな自分はどこでなにをしているのか、にもう少し自覚的でありたい。