上海マスターのマリサポ日記

主に千葉ロッテ、ドラフト、高校野球、高校サッカー、ジェフ千葉、柏レイソル、女子フィギアを取り扱うブログ。

マリサポ日記2021.10.10(ロッテドラフト予想2021)

2021年10月10日 | ドラフト予想、総評
明日はいよいよドラフト会議。
ロッテの1位入札は明言せず。
指名人数も不明。
指名順はパの2位なのでウェーバー10巡目、逆ウェーバー3巡目。
2位指名が遅く、3位指名が早い、4位指名が遅く、5位指名が早いという所を活かした戦略を立てたい。

今年も希望を含めて予想してみる。

1位…佐藤隼輔/筑波大/投手/左投げ左打ち/182センチ/82キロ
MAX152キロ。
大学ナンバーワンサウスポーとの呼び声も高いが、ただ筑波大の左腕というと坪井(2008年ドラフト4位)が1軍に上がれないまま3年で引退してるからね。
京都大・田中も3年で退団なので、国立大出身者はちょっと怖いよね…。


1位…隅田知一郎/西日本工大/投手/左投げ左打ち/176センチ/76キロ
名前の読みは「ちひろ」。
MAX150キロ。
他球団に渡したくないという点では地元の山下だけど、パリーグの他球団に入られて敵に回したくないという点では隅田がナンバーワン。
西武が1位入札を表明。


1位…山下輝/法政大/投手/左投げ左打ち/188センチ/95キロ
名前の読みは「ひかる」。
MAX151キロ。
地元・木更津総合出身の大型左腕。
故障と1学年上にエース左腕・鈴木昭汰(現ロッテ)がいた事もあり、3年目までは登板機会もほとんどなかったが、4年になって本格化。
六大学通算4勝ながらドラフト上位候補に躍り出た。
去年は早川を楽天にさらわれたからね。
地元出身の大型左腕は欲しいところ。


1位…小園健太/市立和歌山高/投手/右投げ右打ち/184センチ/90キロ
MAX152キロ。
1位で競合あるともされるビッグ3の一角。
ただ高校卒の右のエース候補は今シーズン1軍で実績を残した佐々木朗、才能の片鱗を見せる中森、回復待ちの種市がいるから、そんなに高くないね。


1位…森木大智/高知高/投手/右投げ右打ち/184センチ/82キロ
MAX154キロ。
中学時代に軟式で150キロをマークしたスーパー中学生。
意外と球速は伸びなかったけど、堂々とした体格の本格派投手。


1位…風間球打/ノースアジア大明桜高/投手/右投げ右打ち/183センチ/81キロ
MAX157キロ。
ストレートは世代最速の157キロをマークし、高校ビッグ6に数えられた達・畔柳・松浦・関戸を置き去りにし、小園・森木とともに高校ビッグ3を形成。
バンクが1位指名を表明した。


1位…椋木蓮/東北福祉大/投手/右投げ左右打ち/178センチ/80キロ
苗字の読みは「むくのき」。
サイド気味のスリークォーターからMAX154キロ。
上背は無いが154キロは希少。
ハム・伊藤がそうだけど、力の落ちる左なら右の方が活躍するのは当然の話で。
永野育成・スカウト部長が「両サイドに速い球を投げる投手は魅力。短いイニングなら今のままでも(プロで)通用する」と評価。


2位…松浦慶斗/大阪桐蔭高/投手/左投げ左打ち/185センチ/80キロ
MAX150キロ。
チームメイトの関戸康介とともに高校ビッグ6に数えられたが、風間の台頭により高校ビッグ3に集約され、そこから落選。
ただ高校ナンバーワンサウスポーの評価は揺るがず。


2位…木村大成/北海高/投手/左投げ左打ち/180センチ/76キロ
MAX150キロ。
現時点の完成度では羽田より上。
2位だとハムの指名順が早いので、ロッテのウェーバー順まで残ってないか?


2位…達孝太/天理高/投手/右投げ右打ち/193センチ/86キロ
MAX148キロ。
高校ビッグ6からビッグ3へ集約される中で零れ落ちた様に未完の大器。
ただ上背があるので、将来性では小園・森木・風間を上回るか。
佐々木朗や河村、角度があるから打ち辛いしね。
佐々木朗との190センチタワーを見てみたい。
粗削りなピッチャーだけど、ロッテに吉井コーチがいる内なら育てられるんじゃないかと。
大嶺みたいにスピードを伸ばすのか、コントロールを磨くのか、どっち付かずで投手コーチが変わるたびにコロコロ変わるのが一番いかんので。


2位…羽田慎之介/八王子高/投手/左投げ左打ち/191センチ/85キロ
苗字の読みは「はだ」。
MAX149キロ。
現時点での完成度では松浦・木村に劣るが、将来性で勝る未完の大器。
191センチは190あった木村雄太よりでかいね。
達の所でも書いたけど、粗削りなピッチャーも、ロッテに吉井コーチがいる内なら育てられるんじゃないかという期待があるよね。
松浦・木村との兼ね合いになるけど、佐々木朗とともに幕張の左右のツインタワーになって欲しい。


2位…森翔平/三菱重工West/投手/左投げ左打ち/177センチ/80キロ
MAX149キロ。
現時点での完成度では山田龍聖を上回る社会人ナンバーワンサウスポー。
来年即使える左なら森、将来性なら山田か。


2位…山田龍聖/JR東日本/投手/左投げ左打ち/182センチ/82キロ
MAX153キロ。
高岡商業高時代から注目された左腕。
高校当時もプロ志望届を出せば3位か4位で指名されただろうけど、3年間できっちり成長して揺るぎない上位候補に上り詰めた。
永野育成・スカウト部長も「2回からは力が抜けていた。大事な試合で修正できたのは成長したところ」と評価。
左で150出るピッチャーは貴重だからね。


2位…赤星優志/日本大/投手/右投げ右打ち/176センチ/80キロ
MAX152キロ。
3年時までは目立つ存在ではなかったが、最終学年となり、加藤康介コーチ(元ロッテ他)の下でメキメキと頭角を現した。
力の劣る左であれば、右の方が良いってのはハム・伊藤みたいに例は数多あるけどね。
加藤コーチとは縁があるので、めぼしい左投手と野手が残っていなければ、右投手だけど狙ってみたい。


3位…有薗直輝/千葉学芸高/投手・内野手(三塁手)・外野手/右投げ右打ち/183センチ/89キロ
高校通算70発。
今春、ついに千葉を制した新鋭校・千葉学芸のスラッガー。
シニア時代から有名で強豪私立校から誘いを受けたが、無名校で甲子園に出たいという考えから千葉学芸を選んだ。
投手として148キロを記録した強肩に加え、大型選手ながら俊足も兼ね備える。
同校初のドラフト指名なるか。
ロッテは地元だし欲しいけどね。
サードは安田がいるのと、右打ちの長距離砲タイプの高校生外野手は西川がいるからね…。
外野手で左打ちなら良かったんだけど、サードで右打ちだとニーズが下がってしまったわ。
3年後に安田をファーストかDHに追い遣るだけの、打撃力を発揮するなら全然問題無いんだけど。


3位…正木智也/慶應大/内野手(一塁手)・外野手/右投げ右打ち/182センチ/87キロ
高校通算50発、六大学通算10発のスラッガー。
一塁以外に外野を守れる右の長距離砲は、井上・山口との差別化が図れるものの、如何せん、高橋由伸以来、慶應卒野手の伸び悩みがマジで深刻…。
パの他球団が指名して、高橋由クラスの活躍をされたら目も当てられないけど、喜多・伊藤隼ラインに乗って鳴かず飛ばずでは上位枠が無駄だしね…。
外野も守れるとはいえ、守備・走塁面に際立ったものが無いのも痛い。
実績ドライチ級、実力ドライチ級、なのに期待ドラサン級とはこれいかに…?
同じ六大学でも早稲田卒のロッテ・中村奨や楽天・茂木が活躍してるし、ピッチャーでも広島・森下、楽天・早川、ロッテ・鈴木がプロの1軍レベルで通じてる訳だから、六大学のレベルが下がってるって訳でも無いしね。
なぜ学生時代は鎬を削って来たのに、プロの世界で慶應卒だけ伸びないのかが謎だわ。
リーグ戦通算20発以上の怪物スラッガーみたいな別格なのが出現したのならともかく、10発前後の選手は無理に狙わなくて良いかな。
1位・2位で指名して、やっぱり大成しませんでしたでは済まないので、3位で獲れたら良いな…ぐらいに考えておこう。


3位…畔柳亨丞/中京大中京高/投手/右投げ右打ち/177センチ/87キロ
苗字・名前の読みは「くろやなぎ・きょうすけ」。
MAX152キロ。
榎アマチーフスカウトは「馬力がある。中日の高橋投手に似ているタイプ。全力で腕を振っている。回転数が約2500で、プロでも上の方の数字」と評価。
選抜の時はドライチ確実と言われたけど、その後思う様な結果を残せず、達同様、高校ビッグ6からビッグ3へ集約される中、評価を落とした。
3位なら欲しいわ。


3位…ブライト健太/上武大/外野手/右投げ右打ち/184センチ/84キロ
ガーナ人の父を持つハーフ。
高い身体能力に裏打ちされた、好走守三拍子揃ったプレーが魅力のアスリートタイプ外野手。
野手が豊作の年なら4位・5位の評価だろうけど、今年は不作の年なので上位指名も噂される。
一発長打も秘めた右のリードオフマンはポスト・荻野貴にピッタリ。
だけどロッテは上二人は投手か?
3位は逆ウェーバーだから指名順が早いけど、3位まで残るかね?
中日が高評価してるらしいし、無理か。


3位…古賀悠斗/中央大/捕手/右投げ右打ち/182センチ/82キロ
二塁送球1.8秒を切る強肩捕手。
ロッテでは加藤匠が自慢の強肩が唸りを上げるが、打撃がプロの2軍レベルでも覚束ないのでは打線に大穴が。
リードは覚えてもらうしかないけど、打率.240、盗塁阻止率.350なら十分レギュラーだからね。


3位…石森大誠/火の国サラマンダーズ/投手/左投げ左打ち/178センチ/80キロ
MAX155キロ。
火の国サラマンダーズの監督が細川なので売り込みあるかも…と思ったけど、細川は退団。
左で155キロはロメロ並みだけど、独立リーグのレベルを考えると、2位以上はちょっと怖いね。
本人は「独立リーグ初のドライチでのプロ入り」を狙っているそうだけど…。
1位・左腕、2位・野手もしくは右腕で、3位で残ってれば…みたいな感じかな?


3位…松川虎生/市立和歌山高/捕手/右投げ右打ち/178センチ/98キロ
高校通算43発。
佐藤都が左打ちなので、強打の右打ちの捕手は補強ポイントに合致。
5歳差だしね。


4位…粟飯原龍之介/東京学館高/内野手(遊撃手)/右投げ左打ち/182センチ/85キロ
苗字の読みは「あいばら」。
高校通算33発。
高校生野手ではピカ一の俊足と、投手として140キロ近いスピードをマークした強肩が魅力。
小林敦スカウトが「力強く思い切りもいい。プレーにもスピードがあるし躍動感がある。伸びしろがありそうですね」と評価。
左打ちのショートで小川と5歳差、藤岡裕と10歳差は補強ポイントに合致。
1年目に体力強化、2年目にイースタン、3年目に1軍経験、4年目に1軍定着となればチームとしては万々歳だけどね。
地元だけに積極的に狙いたい。


4位…池田来翔/国士館大/内野手(二塁手)/右投げ右打ち/180センチ/95キロ
高校が習志野。
右打ちのセカンドは中村奨の後釜、そしてバックアップ要員としても必要。


4位…前川右京/智弁学園高/外野手/左投げ左打ち/177センチ/90キロ
守備・走塁に目立った部分は無いものの、優れたバットコントロールにパワーも兼ね備えたバッティングが魅力。
夏の甲子園でも準優勝に貢献し、評価を高めた。
左打ちの長距離砲タイプの外野手は、ロッテ的には吉野(昌平)以上のニーズだからね。
今年は4位まで残らないだろうけど、指名出来るとしたらこの順位か。


4位…黒木優/九州文化学園高/投手/右投げ右打ち/184センチ/84キロ
MAX147キロ。
九州の高校生では屈指の右腕。
永野育成・スカウト部長が「フィジカルが整備できればコントロールに苦労する投手ではないので楽しみ」と評価。
何より黒木という苗字が良いね。
レアードの番号変更で54を貰おう。


4位…深沢鳳介/専大松戸高/投手/右投げ右打ち/177センチ/75キロ
名前の読みは「おうすけ」。
サイドハンドからMAX144キロ。
高い制球力を持ち、甲子園でも春は中京大中京相手に2失点、夏は明豊を完封するなど快投を披露、3年時に一気に評価を高めた。
ただロッテは上一色中&専松の先輩である横山が戦力になりそうなので、サイド右腕は優先順位高くないか?
パワータイプの横山とコントロールタイプの深沢だとタイプが違うから、獲って欲しいけどね。
スピードが5キロアップすればプロの第一線で活躍出来る…って考えれば、育成方針は分かり易いし。
まあ、順位との兼ね合いか。


5位…吉野創士/昌平高/外野手/右投げ右打ち/185センチ/79キロ
高校通算56発。
高校は昌平だが出身が浦安。
野手不作の今年なら、もちろん5位の評価じゃないんだけど、右打ちの長距離砲タイプの外野手は、去年西川を獲ったので優先順位は下がったね。
なので5位で残ってたら指名しよう。


5位…高木翔斗/県立岐阜商業高/捕手/右投げ右打ち/186センチ/88キロ
高校通算20発。
強打の大型捕手だが、プロのレベルで強肩とは言えないのがネックか…。
今年の序盤に西武に走られまくったしね…。
たたで先の塁をあげちゃう盗塁は、3割は阻止してもらわんとね。


5位…峯村貴希/日大/内野手(遊撃手)/右投げ左打ち/187センチ/86キロ
高校が木更津総合。
高校時代から注目された大型遊撃手。
日大がずっと東都二部だったので、一部のエース級と対戦してないのが不安。
またロッテのニーズ的に、エチェバリアの守備がスペシャルなのと、藤岡裕の打力アップ、同じ左打ちのショートで去年小川を獲ったので、大学生のショートは喫緊の課題でなくなったのも苦しい。


5位…池田陵真/大阪桐蔭高/外野手/右投げ右打ち/172センチ/78キロ
上背は無いが強肩が魅力の外野手。
ライトはマーティンのレーザービームがあるけど、来年で契約が切れちゃうからね。
備えはしておかないと駄目だわ。
右打ちなので藤原との差別化は図れるけど、打撃が伸びるかどうかは神のみぞ知るわ。


6位…黒田将矢/八戸工大一高/投手/右投げ右打ち/188センチ/80キロ
MAX149キロ。
種市の後輩。
種市と同じ6位で指名し大輪の花を咲かせたい。


6位…味谷大誠/花咲徳栄高/投手/右投げ左打ち/180センチ/81キロ
二塁送球1秒78の強肩捕手。
左打ちなのが佐藤都と被るが、5歳差なので世代交代を考えれば上手く進むか。


6位…丸山和郁/明治大/外野手/左投げ左打ち/174センチ/77キロ
名前の読みは「かずや」。
左打ちの俊足巧打タイプの外野手は藤原・和田と被るけど、去年西武が4位で獲得した若林が今シーズン序盤に大活躍だからね。
怪我が無ければ60盗塁で盗塁王&新人王だったぐらいだし…。
それぐらい俊足は脅威だわ。
井口監督でいる限りは、和田を代走の切り札としてベンチに置いておく事になっちゃうから、和田をスタメンで使える様に、俊足選手をベンチに入れておきたい。
もちろん、丸山がスタメンで和田を代走の切り札にするのでも大丈夫だけど。


その他千葉枠…古田島成龍/中央学院大/投手/右投げ右打ち/175センチ/82キロ
MAX151キロ。
地元枠で。


その他千葉枠…山﨑凪/中央学院大/投手/右投げ右打ち/175センチ/80キロ
MAX149キロ。
高校が千葉英和(出身は東京)。
地元枠で。


その他千葉枠…原田泰成/日立製作所/投手/右投げ右打ち/182センチ/91キロ
MAX151キロ。
高校が東海大望洋。
東海大望洋が夏の甲子園に初出場した際(2014年)、二年生ながら登板していたので、覚えている地元のファンも多いはず。


その他千葉枠…大谷拓海/セガサミー/外野手/右投げ左打ち/182センチ/85キロ
中央学院高時代は投手兼外野手で、同姓の元祖二刀流・大谷二世と話題に。
ところが夏の大会前に頭部に打球を受けて評価が急降下。
下位指名か育成指名との情報も流れる中、社会人へ進み、野手に専念した。
3年の雌伏の時を経てドラフト上位候補生に上り詰めるはずが、社会人でもこれと言った実績が作れず。
長打を秘めるバッティングに、投手として145キロを計測した強肩の守備も魅力だったが、現状ロマン枠に。
ZOZOマリンで見た弾丸ライナーは鮮烈だったけど、育成指名の評価で、3年で戦力外になるなら、社会人に残った方が良いよね…。
中央学院の後輩・細谷怜央はプロ志望届出さなかったけど、この選択だけは本当に難しいわ。


その他千葉枠…相馬優人/東京ガス/内野手(二塁手)/右投げ左打ち/172センチ/74キロ
高校は健大高崎だが銚子出身。
地元枠で。



こんなところか…。

ここ7年の成績が

・15年:3位=73勝69敗1分、勝率.514、打率.257、防御率3.69、総得点561、総失点563、本塁打85、盗塁71
・16年:3位=72勝68敗3分、勝率.514、打率.256、防御率3.66、総得点583、総失点582、本塁打80、盗塁77
・17年:6位=54勝87敗2分、勝率.383、打率.233、防御率4.22、総得点479、総失点647、本塁打95、盗塁78
・18年:5位=59勝81敗3分、勝率.421、打率.247、防御率4.04、総得点534、総失点628、本塁打78、盗塁124
・19年:4位=69勝70敗4分、勝率.496、打率.251、防御率3.90、総得点642、総失点611、本塁打158、盗塁75
・20年:2位=60勝57敗3分、勝率.513、打率.235、防御率3.81、総得点461、総失点479、本塁打90、盗塁87
・21年:2位=61勝51敗18分、勝率.545、打率.242、防御率3.70、総得点541、総失点515、本塁打114、盗塁102

こう。
※2021年シーズンは10月10日時点

先発陣は西野・種市が年間を通して不在、石川が故障で離脱、美馬が2試合連続の大炎上、期待の二木・岩下は思ったほど勝ち星を伸ばせなかったが、サウスポーの小島が完投3内完封2と覚醒。ホープの佐々木朗は10日間隔を空けての過保護登板だが、プロ初勝利を含む2勝を上げ、緊急補強のロメロも故障まではローテ入りした。
中継ぎ陣は澤村がメジャーに移籍、唐川が途中で戦線離脱、ハーマンは連投が利かず不安定という状況も、佐々木千が躍進、トレードで加入の国吉も活躍し穴を埋めた。
そして益田は開幕直後にバンクに2勝を献上したが、その後は徐々に調子を上げて行き、36セーブとここ数年で最高の安定感を誇る年となった。
一方の打線は荻野貴が通年で活躍し、マーティン・レアードも長打で打線を引っ張ったが、一時期3割の中村奨、2割8分の藤岡裕に疲れが見え、安田・藤原・山口はレギュラー定着とまでは行かなかった。エチェバリアは超人的な守備を見せ、打撃は低調で助っ人としては苦しいが、2点タイムリーを阻止するプレイはツーラン打ったのと同じなので、そういう意味では貴重な戦力となり、和田も代走だけで24個の盗塁を稼いだ。捕手は加藤匠が自動アウト製造機になっているが、リード面と強肩で田村には無いストロングポイントを見せた。
※今年の成績は10月10日時点

先発陣が盤石ではなかったものの、リリーフ陣は鉄壁で、打線も得点・ホームラン数・盗塁数がリーグ1位となった事により

・次世代エース候補生不在
・将来の四番候補不在
・慢性的な左腕日照り
・リリーフ陣の疲弊
・機動力野球が縮小
・守備の綻び
・ここぞの場面でバントなどの小技が出来ない
・若手野手が左打ちばかり

の解消にいくらかの目途が立った。
ここから来期は

・西野と種市の復帰
・佐々木朗の成長
・安田と藤原、山口の更なる上積み

というプラス要素があるけど、一方で

・絶対的なエースの不在:大事な試合で必ず勝ってくれる山本・千賀クラスのスーパーエースがいない
・抑えの後継者:益田と唐川は同級生なので、益田の次世代のクローザー
・根本的な貧打の解消:長打力に関してはマーティンとレアードの助っ人コンビに完全に依存しているため、二人のどちらか一方にでも何かあるとすぐに貧打に逆戻り 
・左のセットアッパー不在:松永が全休、成田・山本・永野・中村稔が思う様に結果を残せず、唐川・国吉・佐々木千は全員右
・田村はリードと盗塁阻止に難、加藤匠は打撃に難、佐藤都は捕手としての総合力不足
・マーティンとレアードの流出の可能性:ロッテではクルーズ・デスパイネ以来の当たり外国人なので、当然他球団に狙われる
・選手層が薄い:これは編成面と言うよりは井口監督の主力偏重主義の弊害だけど、準レギュラーの出番が少ないので、レギュラーが抜けると戦力がガタ落ちする

と課題も残った。
こうなると補強ポイントは

A:山本・千賀と投げ合えるスーパーエース
B:左の先発タイプ
C:完全に払底状態の左のリリーフ
D:益田の後の守護神
E:荻野貴の後継者の右のリードオフマンタイプ
F:田村が国内FA権を行使した際の後釜キャッチャー
G:和製大砲候補

となるね。

Aは佐々木朗が本格化すればOKだし、そもそも今年は3球団以上が競合する様なSSランクのピッチャーはいないね。つーか、山本は4位だし、千賀に至っては育成上がりだから、松坂・田中マー君みたいにスーパーエースになると思って獲った訳じゃ無いしね。スーパーエースになれるだけの素質のあった阪神・藤浪は足踏み状態だし、これぞ…っていうピッチャーがいても、期待通りにスーパーエースになってくれるかどうかは分からないけどね。
Bは小島が覚醒したけど、ロメロがあれだけ活躍しちゃうと、故障さえ完治すれば流出を想定しないといけなくなっちゃうよね。セリーグの読売や阪神は諦めるけど、バンクに獲られた日には目も当てられないわ。鈴木がリリーフで使われる可能性もあるので、もう1枚即戦力の左が欲しいところ。
Cは鈴木をリリーフに回せば大分改善されるけど、先発も出来るピッチャーだしね。そう簡単にリリーフ一本と決め付ける訳にはいかんよね。松永の完全復活か、成田・山本・永野・中村稔の覚醒がないと来年以降も厳しいわ。
Dは益田と唐川が同い年だけど、佐々木千と国吉のいずれかを回すか、岩下・種市・西野など、力のある右ピッチャーを回せば誰かがはまるか。何だかんだ言って、小林雅以降は薮田・小林宏・荻野忠・内・益田…と、抑えは日本人ピッチャーでやり繰りして来た実績はあるしね。フラフラだった状態の時も多かったけど。
Eは、今年は荻野貴がここまで怪我無くフル出場してくれてるけど、いつ故障するかヒヤヒヤさせられるし、藤原と和田が左打ちなので、右打ちの俊足巧打タイプの野手が欲しい。
Fは田村が抜けてしまった時、リードと肩の良い加藤匠は打力不足、打撃センスのある佐藤都はリード・キャッチングがまだまだ…なので、総合力の高いキャッチャーが欲しいけどね。まあ、伊東・古田・谷繁・城島・里崎・阿部みたいなキャッチャーは5年に一人ぐらいしか出ないか。これがある意味スーパーエースより難しい補強ポイントだわ。
Gは今年に限って言えば、得点もホームランも10月10日時点(残り13試合)でリーグ1位だけど、主軸をマーティン・レアードの両助っ人が打っている以上、結局二人が引き抜かれるか、もしロッテに残ってくれたとしても、衰えが出た時に、安田・山口・西川たちがその穴を埋めるスラッガーに育っているかどうかは分からんのだよね。たまたま外国人の野手が当たれば良いけど、そうもいかない事も多々あるから、和製大砲をどっしり据えたいよね。まあ、ハム・清宮、阪神・佐藤輝みたいに狙った選手を上手く獲れても、大成するかどうかは分からないので、こればっかりは、毎年長打力のある選手を地道に獲って行くしかないわ。

以上を踏まえた上で、補強の優先順位はB(先発左腕)、C(救援左腕)、G(長距離砲)か。
BCGって注射みたいだけど。
個人的な願望では

1位:山下(大型速球派左腕)/抽選×⇒達(大型右腕)
2位:山田龍(本格派左腕)
3位:有薗(右の長距離砲)
4位:深沢(変則技巧派右腕)
5位:粟飯原(俊足巧打の左打ち内野手)
6位:味谷(左打ちの強肩捕手)

とかが良い指名だと思うけど「その順位でその選手は無理だよ」のオンパレードか…。
あと上位で左2枚は藤岡裕・中後で固めた2011、松永・川満で固めた2012があるけど、大成したのは松永だけだしね…。
やはり「力の劣る左よりは右を優先」の方が良いか?
でもロッテがバンクを凌駕してリーグの盟主になるためには、攻めたドラフトしなきゃ駄目か。
得点がリーグ1位なのになぜか得点力不足に泣かされてるから

1位:正木(右の長距離砲)
2位:ブライト(右の長距離砲)
3位:有薗(右の長距離砲)
4位:前川(左の長距離砲)
5位:鵜飼(右の長距離砲)
6位:吉野(右の長距離砲)

こんな指名はどうだろう?
う~ん、ロマンはあるけど、モノにならなかった時が怖過ぎるか。
まあ、残念ながら来年石川・美馬・二木・岩下・本前がローテを守れるとは思えないから、投手は必要だよね。
確実に戦力になる指名というと

1位:隅田(速球派左腕)
2位:赤星(本格派右腕)
3位:古賀(右打ちの強肩捕手) 
4位:深沢(変則技巧派右腕)
5位:粟飯原(俊足巧打の左打ち内野手)
6位:丸山(俊足巧打の左打ち外野手)

って感じか?
隅田の抽選が確定してるのは仕方ないけど、バンクの戦力整備が進んだ時に、互角に戦えるチームとは言えないか。
来年(2022年)のローテ候補が

・小島(左/26歳)
・岩下(右/26歳)
・二木(右/27歳)
・石川(右/34歳)
・美馬(右/36歳)
・河村(右/25歳)
・鈴木(左/24歳)
・佐々木朗(右/21歳)
・本前(左/25歳)
・森(右/23歳)
・種市(右/24歳)
・西野(右/31歳)

こうだとすると、隅田・佐藤隼はもちろんローテに入り込む事は可能だね。
でも3年後(2024年)のローテ候補が

・佐々木朗(右/23歳)
・小島(左/28歳)
・河村(右/27歳)
・種市(右/26歳)
・中森(右/22歳)

こうだとしたら、この面子の中に入って見劣りしないのは山下になるかな?
来年のドラフトで例えば上武大3年の加藤泰靖を指名したら、この中に入っても全然見劣りしないと思うけどね。
やっぱスケールの大きいピッチャーの方が良いか…。
となると

1位:山下(大型速球派左腕)
2位:羽田(大型左腕)

こういう夢のある指名の方が良いのか?
いや、育たない時が怖いか…。
う~ん…。
今の地位、バンクが世代交代期、西武が弱投のパリーグでAクラスを守るだけなら、失敗の少ない、コントロールの良いピッチャーで足りない部分を補う指名でも良いと思うけどね。
バンクの世代交代、西武の投手整備が済んだ数年後に、互角以上に戦いパリーグの覇権を握る盤石なチームと考えると、攻めないと駄目かな…。
難しいね。

まあ、泣いても笑っても明日の今頃には結果出ているので、是非とも抽選になったら「○○獲ったどー!」と言わせてくれ。
抽選にならない場合は、「そう来たか…。なるほど。これは楽しみだね」と言える様な指名にしてくれ。

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