明日はいよいよドラフト会議。
9球団が前日までに1位を事前公表するという異例のドラフトとなったが、ロッテの1位指名は去年と同様、公表せず。
今年は5位に沈んだ事もあり、ウェーバーは3巡目と早いが、残念ながら不作の年なので、4人ぐらいしか獲らないかも…。
6人は獲って欲しいけどね。
今年も希望を含めて予想してみる。
1位…蛭間拓哉/早稲田大/外野手/左投げ左打ち/177センチ/87キロ
六大学通算12発(※10月19日現在)。
六大学を代表するスラッガーだが、東大からの嵩上げという評価もあり、評価は分かれたが、最終学年に結果を残しドライチ確定。
当たった時の長打力は誰もが認めるところだし、俊足も魅力。
西武の入札が確定済み。
1位…浅野翔吾/高松商業高/外野手/右投げ両方打ち/170センチ/86キロ
高校通算67発。
高校生では珍しいスイッチヒッターで、しかもチャンスメーカータイプではなく、スラッガータイプというSSレアなプレースタイル。
甲子園で評価を高め不動のドライチ候補に。
両打ちだから、クリンナップに浅野・安田・山口もしくは山口・安田・浅野で並んだ時、左のワンポイントに2人とも抑えられちゃうってのが少なくなるのも大きいね。
来年優勝を目指すなら蛭間、3年後の黄金時代を目指すなら浅野か。
読売の入札が確定済み。
1位…矢澤宏太/日体大/投手・外野手/左投げ左打ち/173センチ/70キロ
投手としてMAX152キロ。
しかも左。
野手としても大学球界屈指の俊足と巧打を誇る二刀流。
ロッテのニーズとしては、大きいのが打てる選手が欲しいから、長打力で蛭間・浅野を優先して欲しいけど、二刀流は魅力だよね。
中距離砲として10~15本打てれば、高部と一・二番が組めるし。
先発サウスポーとしても、今シーズンローテに入った小島・本前・佐藤奨は左だけど、いずれも技巧派だからスピードの出る左は欲しいわ。
ロメロの残留次第だけど、速球派のサウスポー枠が埋まって、左右の違いはあるけど、荻野貴の後釜枠も埋まるから、獲得出来れば一粒で二度美味しい選手だわ。
ハムの入札が確定済み。
1位…曽谷龍平/白鴎大/投手/左投げ左打ち/183センチ/80キロ
MAX152キロ。
大学ナンバーワンサウスポー。
1位は野手で行ってもらいたいけど、ロメロ以外の先発ピッチャーはみんな軟投派なので、速球派の先発サウスポーが欲しい。
オリの入札が確定済み。
1位…荘司康誠/立教大/投手/右投げ右打ち/188センチ/90キロ
読みは「しょうじ・こうせい」。
MAX157キロ。
六大学通算2勝(※10月19日現在)と実績は皆無に等しいが、今夏に157キロをマークして話題に。
1位入札が確定したけど、コントロールや変化球の精度など、投手として必要な要素がまだまだなので、上位指名は育たなかった時のリスクが怖いよね。
ボールに角度もあるし、育った時はとんでもないピッチャーになりそうだけど…。
楽天の入札が確定済み。
1位…吉村貢司郎/東芝/投手/右投げ右打ち/183センチ/85キロ
MAX153キロ。
去年は悔しい指名漏れも今年は社会人ナンバーワン右腕に成長。
ヤクルトとの練習試合で村上を仕留めた事でも評価を高めた。
そのヤクルトの入札が確定済み。
外れ1位…益田武尚/東京ガス/投手/右投げ右打ち/175センチ/86キロ
MAX153キロ。
上武大・加藤泰靖がプロ志望届を出さなかったため、右投手では益田か、東芝・吉村が即戦力の評価。
益田がリリーフタイプ、吉村が先発タイプなので、オスナ残留の感触が良ければ吉村、悪ければ益田と両睨みで狙いたい。
もちろん登録名は益田武で。
2位…山田健太/立教大/内野手(二塁手)/右投げ右打ち/183センチ/88キロ
六大学通算9発(※10月19日現在)。
大阪桐蔭ではロッテ・藤原、中日・根尾とチームメイト。
コロナ禍で試合数が少ない中、六大学最多のヒット数を誇る安打製造機。
右打ちでセカンドを守れるとなると、期待するのは当然中村奨の後継者。
西武の森以来、大阪桐蔭出身者が大成してないとの声もあるけど、跳ね返したいね。
2位…森下翔太/中央大/外野手/右投げ右打ち/182センチ/88キロ
パワーとスピードで蛭間に一歩譲るが、東都で揉まれた実力は本物。
1位⇒蛭間×で、1位を投手にシフトした場合、2位で指名か。
ただロッテより指名順の早い中日の2位指名との噂もあるね。
あそこも貧打に苦しんでるし。
まあ、セカンドを守れる山田の方がロッテのニーズは高いので、2位で山田が残っていれば山田、残っていなければ森下の両睨みで行けば良いか。
2位…山田陽翔/近江高/投手・外野手/右投げ右打ち/175センチ/78キロ
MAX149キロ。
上背は無いが、甲子園通算3位となる115三振を奪った本格派投手。
打撃センス◎。
2位…金村尚真/富士大/投手/右投げ右打ち/176センチ/82キロ
MAX150キロ。
上武大・加藤泰靖がプロ志望届を出さなかったので、大学生右腕ではトップレベルの評価。
でも沖縄か…。
高校・大学で沖縄人気質が抜けておいてくれないと、ぬるま湯ロッテに染まっちゃうからね。
かと言って西武辺りに獲られて、多和田みたいに活躍されるのも悔しいし…。
悩むわ。
2位…斎藤響介/盛岡中央高/投手/右投げ左右打ち/177センチ/72キロ
MAX152キロ。
岩手から将来のエース候補を獲りたい。
2位…内藤鵬/日本航空石川高/内野手(三塁手)/右投げ右打ち/180センチ/100キロ
高校通算53発。
角中の高校の後輩(角中の卒業時は校名が日本航空第二)。
首位打者2回の天才バットマンとは異なりスラッガータイプだけど、右の長距離砲は貴重。
内藤・安田・山口という並びも良いねえ…。
3位…入江空/茨城日産/投手/左投げ左打ち/178センチ/80キロ
MAX154キロ。
ロッテだと技巧派左腕が小島・本前・佐藤奨、速球派左腕がロメロだけになるから、もしロメロが抜けちゃうと速球派左腕がいなくなっちゃうね。
一昔前ならロッテ化(アマチュア時代に150キロオーバーの速球で鳴らしたピッチャーが、いくばくかのコントロールの上昇と引き換えに、技巧派・軟投派ピッチャーにモデルチェンジしてしまう事。例:大嶺兄、藤岡貴など)が怖かったけど、岩下・種市で風向きが変わって来て、佐々木朗で完全に脱却出来たからね。
こういう速球派のサウスポーも狙って行きたい。
ただ入江と林優樹の両獲りは出来ないから、先発優先なら入江、リリーフ優先なら林優樹になるか。
3位…長谷部銀次/トヨタ自動車/投手/左投げ左打ち/184センチ/80キロ
MAX150キロ。
母方のご先祖様に杉田玄白がいるという異色の経歴。
長谷部でサウスポーだと元楽天の長谷部がわずか11勝と大成しなかったけどね。
今年はサウスポーの候補少ないし、積極的に狙って行きたい。
3位…友杉篤輝/天理大/内野手(遊撃手)/右投げ右打ち/171センチ/68キロ
スポーツライターの西尾典文氏がロッテの1位候補として推していた選手。
2位で来る所あるかも知れないけど、ロッテは2位の指名順が早いから、2位ならもっと長打力のある野手か、良いピッチャー獲れるでしょ…というのが正直なところ。
長年貧打に泣かされているロッテの場合、荻野貴みたいに「意外と長打力ある」じゃ困るんだよね…。
やっぱ長打力を期待出来る選手だと、例え相手の抑え投手が相手でもわくわく出来るじゃん。
でも大塚晶文に諸積・小坂、サファテに岡田・早坂、モイネロに藤岡裕・小川じゃ1点差でも「どうやって1点取るか」を組み立てるところから始めないといけないからね。
友杉も田中もそれぞれ走攻守に優れた才能を秘めた選手たちだけど、ロッテに欲しいのは一にも二にも長打力だからね。
という訳で、指名順遅いけど、3位で残ってたら狙いましょう。
3位…田中幹也/亜細亜大/内野手(遊撃手)/右投げ右打ち/166センチ/65キロ
スポーツライターの菊池高弘氏、『週刊ベースボール』誌のロッテ番記者、『野球太郎』誌のドラフト予想でもロッテの1位候補に挙げられていた右打ちの遊撃手。
高い身体能力に裏付けられた広い守備範囲と、東都の通算盗塁記録を塗り替えるほどの俊足が持ち味だけど、肝心の長打力が…。
残念ながらピストル打線のカンフル剤にはならないよね。
元中日の宇野勝氏、西武・松井稼頭央ヘッドコーチみたいな強打のショートなんて(ドラフト時点では)10年に1人すらいない訳だから、高望みしても仕方ないけど「右の源田」にはなれても、将来30本打てる選手になれるかと言えばそれは無理な訳で…。
選手生活晩年のサブローみたいに、長打力を付けるために体を大きくしたら、守備・走塁面がポンコツになってしまったら、ショートだと意味無いしね…。
茶谷が打率.248打って守備も水準以上にこなしている現状、即戦力のショートは余程の逸材(再来年の明治・宗山クラス)じゃない限りは狙わなくても良いかな。
いや、「右の源田って簡単に言うけど、ロッテに源田並みに活躍してるショートいないじゃん」って言われりゃそりゃそうなんだけど、源田はドラフト3位だからね。
1位で狙うべき選手と3位で獲れた選手とじゃ評価が違うわ。
こんだけ色んな所でロッテの1位に押されると「そんなに良い選手なの? じゃあ獲らなきゃ」って思っちゃうロッテファンもいるかも知れないけど、俊足巧打のチャンスメーカータイプの選手は、3位で残ってたら狙いましょう。
4位…林優樹/西濃運輸/投手/左投げ左打ち/173センチ/70キロ
MAX146キロ。
高校時にプロ志望届を提出も指名漏れ。
あの時オレは評価してたんだけど…。
下位だと拒否だったのかと思ってたけど、そうではないらしいので、獲っておいて欲しかったけどね。
あの頃はストレートが130キロ台だったけど、140キロ中盤までスピードアップし、指名確実のドラフト候補にレベルアップした。
4位で残ってたら欲しい。
4位…萩尾匡也/慶應大/外野手/右投げ右打ち/180センチ/84キロ
六大学通算9発(※10月19日現在)。
今日時点では、今秋リーグ戦で打率・本塁打・打点でそれぞれリーグトップ。
4年春まで活躍したけど4年秋に調子を落とした選手より、4年秋に結果残した選手の方が活躍するのはセオリーだけどね。
けどOBがプロで伸びない事で有名な慶應だからね。
どうだろう?
1個上の先輩・正木(現ソフトバンク)が2位の高評価で.254、3本塁打、5打点という成績だからね…。
伸びるのか?
伸びないのか?
それが問題だ。
5位…海老根優大/大阪桐蔭高/外野手/右投げ右打ち/182センチ/85キロ
俊足強肩の外野手。
高校は大阪桐蔭だけど出身は千葉。
高校通算11発とパンチ力はそこまでではないが、下位で獲っておけば花開くかも。
西武に獲られたら危なそうだし。
5位…森本哲星/市立船橋高/投手/左投げ左打ち/175センチ/72キロ
夏の甲子園に出場したイチフナのエース。
小笠原(現中日コーチ)は大成とまでは行かなかったけど、通算31勝を上げたし、林昌範(元読売・ハム・横浜)は貴重な左腕として22勝・22セーブ・99ホールドの実績を残したし、岩嵜(現中日)はバンク時代、球界を代表するセットアッパーだったからね。
プロ入りした選手は10人ぐらいで、智弁和歌山なんかと比べれば分母は全然少ないけど、その割には結構粒揃いだよね、イチフナOB。
という訳で現状では下位指名の評価だけど、獲っておけば大成してくれるんじゃないかと。
打撃センス○。
5位…米田天翼/市立和歌山高/投手/右投げ右打ち/175センチ/81キロ
MAX150キロ。
ドラフト時点での評価では小園(DeNA)に及ばないけど、パリーグは球場も広いし、3年後に抜きたいわ。
5位…森下瑠大/京都国際高/投手/左投げ左打ち/180センチ/75キロ
MAX143キロ。
甲子園での登板経験も豊富な本格派サウスポー。
打撃センス○。
5位…谷井一郎/明星大/投手/右投げ左打ち/181センチ/84キロ
MAX159キロは立教大・荘司を抜いて今ドラフトナンバーワン。
しかし明星大が首都大学の2部なので、対戦相手のレベルが大学レベルでもそれほど高くなく、そして谷井自身がまだまだ変化球もコントロールも未完成なので、上位指名は怖いよね。
そもそもスピード出るけどストライク入らないピッチャーだったら、3Aにゴロゴロいるし、ゲレーロみたいに良い時は良いけど悪い時は修正出来ない…じゃ、プロの1軍じゃ困る訳で。
佐々木朗・ゲレーロ・谷井の160キロリレーなんて夢があるけど、上位じゃ怖いので、下位で残ってたら指名しよう。
5位…バルザー・ブライアン/常総学院高/投手/右投げ左打ち/182センチ/84キロ
MAX154キロ。
スピードだけなら今年の高校生でナンバーワン。
投手経験が浅く、実績も無いのだが、その分伸び代は無限大。
川越コーチは退団してしまったけど、大隣二軍投手コーチが相当優秀らしいので、大隣コーチがいる内に投手として必要な技術を身に着ければ、数年後にはすごいピッチャーに育ってそう。
下位で狙いたい。
5位…福永裕基/日本新薬/内野手(二塁手、三塁手)/右投げ右打ち/180センチ/83キロ
サードの他にセカンドも守れる強打の内野手。
セカンドを守れる割にはパワーがあるので欲しいけど、ドラフト戦略としては池田を獲った意味が薄れてしまうか。
6位…茶野篤政/徳島インディゴソックス/外野手/右投げ左打ち/175センチ/81キロ
独立リーグの首位打者がプロでそう簡単に通じないのは分かってるけど、茶谷・茶野の茶茶(ティー・ティー)兄弟で売り出せるので。
6位…藤原大智/新潟アルビレックスBC/外野手/右投げ両打ち/169センチ/75キロ
本当、独立リーグのスピードスターがいきなりスピードスターになれるほど甘い世界じゃないけど、和田はなまじ1軍で代走の切り札に使われちゃうから、打撃が悪くても2軍に落として調整し直すって事はさせてもらえないんだよね。
なのでもう1人代走の切り札を用意すれば、和田をスタメンで使える試合も増えるし、もし走塁の癖が見抜かれてたとしても、二軍で再調整も出来る様になるしね。
まあ、最初から代走ありきなのは本人にとっては失礼だけど、とりあえず代走要員として1軍のベンチに入れておきたい。
登録名は藤原大で。
その他千葉枠…片野優羽/市立船橋高/捕手/右投げ右打ち/183センチ/95キロ
地元出身の強肩強打の大型捕手だが、しかしロッテには松川・佐藤都がいるので優先度が低いのが惜しい。
ただ右の長距離砲がいくらでも欲しいから、縁があれば指名したい。
まあ、吉田以外にも捕手を切るかどうかか。
その他千葉枠…野尻幸輝/法政大/内野手(三塁手)・外野手/右投げ左打ち/178センチ/92キロ
高校が木更津総合(出身は岐阜)。
投手として143キロを記録した強肩の守備が魅力だが、六大学では通算打率2割に届かず、ホームランもゼロと大学野球のレベルに弾き返された。
安田と同じ左打ちなのも痛い。
社会人経由で、社会人の一線級を打てたら指名…って感じかな。
その他千葉枠…臼井浩/東京ガス /投手/右投げ左打ち/168センチ/75キロ
名前の読みは「いさむ」。
MAX154キロ。
大学が中央学院。
入社6年目、28歳のオールドルーキー。
最後のチャンスにプロ入りなるか?
今年は有力な選手も少ないし、こんなところか…。
ここ8年の成績が
・15年:3位=73勝69敗1分、勝率.514、打率.257、防御率3.69、総得点561、総失点563、本塁打85、盗塁71
・16年:3位=72勝68敗3分、勝率.514、打率.256、防御率3.66、総得点583、総失点582、本塁打80、盗塁77
・17年:6位=54勝87敗2分、勝率.383、打率.233、防御率4.22、総得点479、総失点647、本塁打95、盗塁78
・18年:5位=59勝81敗3分、勝率.421、打率.247、防御率4.04、総得点534、総失点628、本塁打78、盗塁124
・19年:4位=69勝70敗4分、勝率.496、打率.251、防御率3.90、総得点642、総失点611、本塁打158、盗塁75
・20年:2位=60勝57敗3分、勝率.513、打率.235、防御率3.81、総得点461、総失点479、本塁打90、盗塁87
・21年:2位=61勝51敗18分、勝率.545、打率.242、防御率3.70、総得点541、総失点515、本塁打114、盗塁102
・22年:5位=69勝73敗1分、勝率.486、打率.231、防御率3.39、総得点501、総失点536、本塁打97、盗塁132
こう。
完全試合を達成した佐々木朗がエース格に成長、小島・ロメロ・佐藤奨・本前のローテ入り、守護神・オスナの活躍、松川の1軍定着、盗塁王を獲得した高部、打率.263、9発47打点の安田、16発57打点をマークした山口、打数は少ないが打率.248をマークした茶谷が遊撃のレギュラーに定着した事により
・次世代エース候補生不在
・次世代守護神候補生不在
・機動力野球が縮小
・慢性的な左腕日照り
・リリーフ陣の駒不足
・正捕手候補の不在
が解消され
・将来の四番候補不在
・リリーフ陣の疲弊
・守備の綻び
・ここぞの場面でバントなどの小技が出来ない
・若手野手が左打ちばかり
・誰が出てもとにかく打てないショート
の解消にも目途が立った。
ここから来期は
・佐々木朗の更なる成長
・種市の本格復帰
・河村の復帰
・松川・安田・茶谷・高部・山口の更なる上積み
というプラス要素があるけど、一方で
・石川と美馬の年齢的な衰え(美馬は後半エース格だったが、年齢的に来年も同じ活躍が出来るとは限らない)
・抑えの後継者:益田の次世代のクローザー(後半はオスナが君臨したが、オスナが退団した時にどうするかが不透明)
・オスナ・ゲレーロ・ロメロの流出の可能性:オスナは元メジャーのセーブ王の実力を見せ、メジャー復帰や他球団の引き抜きも有り得る。ゲレーロも場合によっては欲しがる球団がいるかも。ロメロは援護不足にカリカリする場面があり、打線に不満を覚えている可能性アリ
・根本的な貧打の解消:マーティンとレアードの不調により、シーズンを通して貧打、特に長打力不足に苦しんだ
・左のセットアッパー不在:本前・佐藤奨は先発タイプで、鈴木がリリーフでは結果を残せず。成田は使われなかった
・選手層が薄い:これは編成面と言うよりは井口監督の主力偏重主義の弊害だけど、準レギュラーの出番が少ないので、レギュラーが抜けると戦力がガタ落ちする
・新外国人野手が打つかどうかは完全に未知数
と課題も残った。
こうなると補強ポイントは
A:石川・美馬の代わりにローテを守れる即戦力投手(出来れば左が良いが右でも可)
B:依然払底状態の左のリリーフ
C:益田の後の守護神
D:荻野貴の後継者の右のリードオフマンタイプ
E:和製大砲候補
F:打てる二遊間
G:サウスポー殺しのバッター
となるね。
Aは岩下の先発復帰、種市・河村の復活、中森・横山・古谷の成長があれば何とかなるので、喫緊の問題ではないね。
ただ左の場合はドラフトで補強しなきゃいかんけど。
Bはヤクルトから坂本を獲得したが、成田が使われず、松永は支配下に復帰したが1試合も登板しないまま引退で、今年も解消されず仕舞い。
速球派でも技巧派でも良いので、ここぞの勝負所で吉田・柳田を抑えられるピッチャーが欲しい。
Cはオスナが残ってくれれば日本人ピッチャーに頼らなくても良いんだけど、メジャー復帰や引き抜きがあるとね…。
現に早速バンクが狙ってるし。
オスナが退団なら岩下がリリーフで無双状態だったから、岩下守護神でも良いと思うけどね。
ただそうすると先発が一枚足りないか。
種市・河村がローテに戻れば岩下クローザーで良いけど。
Dは左打ちだけど高部がいるので、無理に獲りに行く必要は無くなった。
矢澤を野手で起用するなら2人とも左打ちになっちゃうけど、一、二番を打たせても良いか。
3位で獲れるのなら、田中幹でも良いけど、ロッテの3位までは残らないか。
Eは山口が16本塁打、安田が9本塁打を放ち、西川僚祐がイースタン打率2位の.276、8本塁打、48打点、山本大斗が打率.236、イースタン本塁打王の12本塁打、34打点をマークしたものの、20~30本塁打を期待出来るレアードとマーティンの不調を最後まで埋められなかった。
ここに浅野や蛭間が入って来ると、新外国人が外れた時でも打線に厚みが出て来るけどね。
まあ、どれだけチャンスメーカータイプが頑張っても、クリンナップが帰してくれないと話にならないので、長打力のある選手はいくらでも欲しいわ。
Fは結局中村奨が2割5分・10本塁打前後をうろちょろ、打撃に上積みが見込めない藤岡裕が優先的に使われ、小川は打撃が非力、エチェバリアは藤岡裕の優先起用のせいでサードに回される…と、二遊間の攻撃力不足は深刻だった。
中村奨は三番を打つからには3割か15本塁打、それか30盗塁ぐらいしてもらわないとね。
ロッテに残れば早大卒だし幹部候補生だけど、寵愛を受けた井口監督が退団したので、FA移籍の可能性はあるか。
ショートは茶谷が.248をマークし、守備も標準以上の動きを見せた。
でもただでさえ打てないチームに、打線の穴が二つも三つも空いてたらいつまで経っても貧打から抜け出せないよね。
クリンナップが走者を帰すのは当たり前だけど、打てる二遊間を補強して打線に厚みを持たせたいわ。
Gは単純に願望。
今年もオリの田嶋・山崎福、バンクの大関とかにいい様にやられてるからね。
佐々木朗を田嶋・山崎福・大関に当てて、1点も取れずに見殺しにしちゃうんじゃ勿体ないし、いい加減どうにかして欲しいわ。
以上を踏まえた上で、補強の優先順位はE(長距離砲)、F(打てる二遊間)、B(左のリリーフ)か。
もちろん1回のドラフトじゃ補強し切れないけど、個人的な願望では
1位:蛭間(左の長距離砲)/抽選×⇒松尾(右の長距離砲)
2位:内藤(右の長距離砲)
3位:田中幹(俊足巧打の右打ち内野手)
4位:谷井(剛速球右腕)
5位:林(技巧派左腕)
6位:森本(技巧派左腕)
7位:藤原(走塁のスペシャリスト)
とかが良い指名だと思うけど「その順位でその選手は無理だよ」のオンパレードか…。
蛭間は西武との競合になるけど、ロッテの打力をアップさせ、西武の打力アップを阻止出来るという一挙両得な指名。
籤を当てられれば会心の一撃になりそう。
松尾は阪神が入札するという話もあるので、外れ1位じゃ残らないか。
2位の内藤も山口や安田、西川、山本大斗と競わせて打線を強化させたい。
3位の田中幹は1位での獲得には反対だけど、3位なら欲しい。
実際にはロッテの3位までは残らないだろうから、欲しいなら2位で行くしかないけど。
谷井はもっと上の順位で行く所あるかも知れないけど、ロッテはロマン枠として下位指名で。
林は元々コントロールが良かった上に、スピードもアップしたので中継ぎであれば1年目から使えそう。
ただこの指名はロッテに都合良過ぎるか…。
まずいのは投手力強化を目指して即戦力ピッチャーやサウスポーを上位指名する事と、二遊間を強化するために俊足巧打の選手を集める事だよね。
チームがどんどん小粒になっちゃうわ。
ただ、2年前のドラフトで早川(現楽天)を抽選で外した時に、即戦力投手が軒並み指名された後で、牧(現DeNA)を獲得したら負けドラフトだってオレは書いたけど、実際には鈴木より牧を獲った方が良かった訳だから、今回の予想も今秋時点での話だけどね。
ただ、明日時点での評価で、「良い選手が獲れたドラフトだった」とは思いたいよね。
まあ、泣いても笑っても明日の今頃には結果出ているので、是非とも抽選になったら「○○獲ったどー!」と言わせてくれ。
抽選にならない場合は、「そう来たか…。なるほど。これは楽しみだね」と言える様な指名にしてくれ。