明日はいよいよドラフト会議。
小粒・不作に凶作とまで言われた近年には珍しく、今年は豊作イヤー。
特に大学生投手の充実振りは松坂世代で沸いた2002年以来との呼び声もあり、ドライチ確実なピッチャーだけでも7人という大豊作振り。
去年は12球団中9球団が前日までに1位を事前公表するという、異例のドラフトだったけど、今年は事前公表したのは広島・西武・ソフトバンク・中日の4球団のみ(読売は公表はしなかったが、事実上公表したのと同じだけど)。
ロッテも公表しなかった。
で、指名人数は例年通りとの事で、5~6人らしいね。
豊作イヤーだから7~8人獲って欲しいけど…。
ロッテは2位になった上に、今年はウェーバー順がセリーグ最下位から始まるため、2位の指名権は全体の22番目。
打力アップのためにENEOSの渡会隆輝が欲しいけど、中日の入札が確定。
ロッテ⇒出身が千葉、ヤクルト⇒お父さんが元ヤクルト選手、DeNA⇒横浜高出身でENEOSが横浜市…と縁があるけど、中日関係無いけどね。
まあ、ロッテが1位で投手を指名したら、籤を外したとしても渡会はそもそも指名出来ない事態になってしまったわ。
ただロッテは「点が取れない⇒3点差以内で終盤へ突入⇒セットアッパー&クローザーの登板数が増える⇒セットアッパー&クローザーが疲弊する⇒セットアッパー&クローザーのパフォーマンスが落ち、故障に繋がる」という負のスパイラルをもう何年も繰り返してるからね。
これが4点差以上開いた試合が5試合でも増えれば、セットアッパー&クローザーの登板数が全然違って来る訳じゃん。
何年同じ事やってんだよって話だよね。
なので、最低2球団の競合になるのは確定してしまったけど、渡会入札で行ってもらいたいわ。
ともかく、今年も希望を含めて予想してみる。
1位…渡会隆輝/ENEOS/内野手(二塁手、三塁手)・外野手/右投げ左打ち/183センチ/83キロ
元ヤクルト・度会博文氏を父に持つ2世選手。
高校は横浜だが出身は千葉。
高校時代にプロ志望届を提出も指名漏れの悔しさを味わったが、3年で一躍ドラフト上位候補に成長した。
セカンド:中村奨・池田、サード:安田は埋まってて、外野は荻野貴・角中・高部・藤原・山口・石川慎・和田で埋まってるけど、今年は荻野貴・高部・藤原・山口が一時全員いなくなって、岡・平沢・角中・石川慎・和田で回す事もあったからね。
荻野貴と角中も年齢的にフル出場は無理だし。
いや、去年ドライチだった西武・蛭間が打率.223、2本塁打、20打点だし、ハム・矢澤が打率.177、1本塁打、4打点、阪神・森下が打率.237、10本塁打、41打点なので、即戦力の野手といえども、いきなり活躍出来るとはもちろん思わないけど、今江・西岡以来、代表クラスの野手を育てられてないのも確かなんだよね(荻野貴は怪我が無ければ代表クラスの選手だっただろうし、角中は首位打者の年なら代表クラスの実力はあったはずだけど)。
それならバンク・柳田やレッドソックス・吉田正、DeNA・牧は学卒でも代表クラスに育った訳だし、ロッテももう学卒や社会人出身者に切り替えても良いかもね。
高部も学卒だけど、盗塁王取ったし。
中日の入札が確定。
1位…常廣羽也斗/青山学院大/投手/右投げ右打ち/180センチ/73キロ
読みは「つねひろ・はやと」。
MAX155キロだが、スピード以上の伸びを持つストレートで、総合力は楽天・岸の大学4年時に匹敵するとの声も。
青学だし、ロッテの好きそうなピッチャーだけどね。
メルセデスですら4勝8敗という無援護打線では宝の持ち腐れか…。
広島の入札が確定。
1位…前田悠伍/大阪桐蔭高/投手/左右投げ左右打ち/センチ/キロ
ご存知大阪桐蔭のエースで高校ナンバーワンピッチャー。
MAX148キロと現代野球においては驚くほどの球速ではないが、変化球・コントロールの総合力で勝負する、実戦派の勝てるピッチャー。
今夏の甲子園出場は逃したが、U‐18で評価を高めた。
欲しいけどね。
ロッテのドライチ左腕と言うとここ20年で柳田(2005)、服部(2007)、木村(2008)、藤岡貴(2011)、松永(2012)、鈴木(2020)か…。
今残ってるのは鈴木だけ、バリバリの戦力として大成したのは松永だけか…。
いや、前田の場合は故障や、変なコーチに当たってフォームを崩されるとか、そういう成長を阻害するアクシデントさえ無ければ、間違い無くプロを代表するサウスポーに育つと思うけどね。
しかし今のチームに、高校卒ピッチャーを獲ってる余裕は無いか。
まあ、オリに入られて田嶋・宮城に続くロッテキラーサウスポーになるのは怖過ぎるから、出来ればセリーグに行って欲しいわ。
1位…細野晴希/東洋大/投手/左投げ左右打ち/センチ/キロ
MAX158キロのアマ最速左腕。
左の158キロは右の163キロに匹敵するけど、しかしプロで伸びない東洋大で、しかもコントロールに難アリ…。
東都のザ・ミサイル(チャップマン)なのか、それともザ・マイン(地雷)なのか?
バンクやオリに入られてロッテキラーになったら困るけど、鈴木が敗戦処理、菊地がプロのレベルに弾き返された今、1位の枠を無駄には出来ないからね…。
パリーグのどっかの球団が獲って、向こう7年でロッテ戦通算30勝とかされたら目も当てられないけど、ロッテが獲るのは怖いよね。
ノーコン左腕は中後で懲りただろうし…。
2位…上田希由翔/明治大/内野手(一塁手・三塁手)/右投げ左打ち/182センチ/90キロ
名前の読みは「きゅうと」。
東京六大学通算10発(※10月25日時点)。
高いミート力と盗塁の出来る俊足を併せ持つが、純粋な俊足巧打タイプではなく、ホームランも中村奨吾(通算11発)に匹敵し、長打力も秘める。
左打ちなのと三塁が安田と被るのはネックだけど、Aランク(外れ1位もしくは2位上位)の野手ではナンバーワン。
去年なら1位だったろうけど、投手が豊作の今年なら2位でも残ってそうなので。
ただ2位まで残っても、渡会をロッテが1位で獲れたら、中日(全体の13番目)が先に獲るか…。
2位…真鍋慧/広陵高/内野手(一塁手・三塁手)/右投げ左打ち/189センチ/92キロ
高校通算62発。
去年の段階では来年のドライチ確実と言われたが、3年時に十分な実績を積み上げられなかった事と、大学生投手が覚醒続出で2位まで残りそうな予感。
映像で見た感じは良さそうだけど、平沢・安田・藤原の左打ち高卒トリオが伸び悩んだので、どうしてもロッテでは育てられない気が…。
広島でレギュラー掴んで、「あの時獲っておけば…」と悔やむ日は来るかもだけど、ロッテは3位(全体の27番目)で残ってたら…という事で。
まあ、3位までに残ったらオリ(25番目)か阪神(26番目)が先に獲るか…。
2位…木村優人/霞ヶ浦高/投手/右投げ左打ち/185センチ/76キロ
MAX150キロ。
甲子園出場経験は無いが、U‐18に選ばれ国際大会を経験した。
身長の割に体が大きくないのが気掛かりだけど、体が出来る頃にはオリ・山下クラスになってもおかしくないね。
けど再来年の2025年に優勝を目指すつもりなら、素材型の右腕を獲ってる場合じゃないか…。
3位…佐倉俠史朗/九州国際大付属高/内野手(一塁手)/右投げ左打ち/184センチ/110キロ
高校通算31発。
佐々木麟太郎・真鍋と並ぶ高校ビッグスリースラッガーだが、下級生時の爆発的な活躍をドラフトイヤーで見せられず、大学生投手の台頭もあって、相対的に評価が下がった感じ。
中村・山川の100キロスラッガーを育てた実績のある西武なら育てられるかもだけど、ロッテじゃ無理か…。
左打ちの上、ファーストしか守れないのも痛い。
3位…明瀬諒介/鹿児島城西高/投手・内野手(一塁手・三塁手)/右投げ右打ち/184センチ/90キロ
名字の読みは「みょうせ」。
高校通算49発。
ピッチャーとしてMAX152キロの強肩は、若い頃の今宮に匹敵するが、今宮同様、プロでは野手一本で勝負するとの事。
プロ志望届を出さなかった佐々木麟太郎もそうだけど、真鍋・佐倉が左打ちなので、右のスラッガーは貴重。
外野守備にも挑戦しているとの事で、ライトで育てたい。
3位…横山聖哉/上田西高/投手・内野手(遊撃手)/右投げ左打ち/181センチ/82キロ
高校通算30発。
ピッチャーとして150キロ近い速球を投げる強肩が魅力。
友杉とは5歳差だけど、同じ左打ちの小川とは7歳差、藤岡裕とは12歳差なので藤岡裕の後継者として確保しておきたい。
3位…椎葉剛/徳島インディゴソックス/投手/右投げ右打ち/182センチ/85キロ
MAX159キロは大谷輝龍と並び、今年のドラフト候補ナンバーワン。
ただ四国のレベルを考えたら上位指名は怖いけど、ロッテの2位(全体の22番目)までに東都七人衆&前田クラスのSSランク(競合確実)・Sランク(単独入札)のピッチャーは残ってないよね。
だったら2位までは野手を指名して、3位から投手指名で獲得なら納得出来るわ。
このスピードなら抑えも務まるだろうし、澤田・西村と次世代クローザーの座を争いたい。
3位…大谷輝龍/富山GRNサンダーバーズ/投手/右投げ右打ち/180センチ/82キロ
名前の読みは「ひかる」。
MAX159キロは椎葉剛と並び、今年のドラフト候補ナンバーワン。
石川県出身・独立リーグ出身と言うと角中がいるし、独立リーグからセーブ王とか獲ったら夢あるよね。
4位…廣瀬隆太/慶應義塾大/内野手(一塁手・二塁手)/右投げ右打ち/182センチ/91キロ
東京六大学リーグ通算19発(※10月25日時点)を誇る現役最強スラッガー。
高橋由伸氏以来、慶應卒のバッターのプロでの伸び悩みは「慶應の呪い」と言って良いほどだけど、中日からハムに移籍の郡司(19年4位)が打率.254、19打点、バンクの柳町(19年5位)が打率.257、34打点とまずまずの結果を残した。
これで風向きが変われば良かったけど、バンクの正木(21年2位)が15試合30打数1安打、打率.038、読売の萩尾(22年2位)は11試合16打数1安打、打率.063という惨憺たる成績。
萩尾はルーキーだから大目に見るとしても、正木は2年目だし、プロのレベルに慣れてこれだからね…。
六大学のスターに対して4位は失礼だけど、上位じゃ怖くて指名出来ません…。
もちろん、他のチームに入って大活躍されたら悔しい思いはするだろうけどね。
まあ、ロッテは4位で残っていたら指名させてもらいましょう。
4位…黒木陽琉/神村学園高/投手/左投げ右打ち/183センチ/78キロ
MAX146キロ。
名前の読みは「くろぎ・はる」。
黒木という名前が良いね。
良いカーブ持ってるし、左のジョニーとして指名したい。
4位…藤田和樹/延岡学園高/投手・外野手/右投げ左打ち/186センチ/76キロ
MAX148キロ。
高校通算25発。
黒木コーチの後輩に当たるスリークォーター右腕。
バッティングセンス◎。
黒木陽琉とどちらかを獲って、54を付けさせたいね。
5位…宮崎一樹/山梨学院大/外野手/右投げ右打ち/184センチ/84キロ
大学生野手ではナンバーワンの脚力。
関甲新リーグのレベルを考えると割り引かないといけないけど、阪神大学野球リーグ出身の友杉も.254とルーキーとしては及第点の成績を残したので、その辺は気にしなくて良いか。
もう何年も後継者を…と言われている荻野貴はもちろん来年39歳だけど、岡も気付けば来年33歳だから、右打ちの俊足巧打タイプの外野手は獲っておかないとね。
意外と長打も打てるのが荻野貴・岡と共通してるし。
5位…東恩納蒼/沖縄尚学高/投手/右投げ左打ち/173センチ/73キロ
名前の読みは「ひがしおんな・あおい」。
MAX147キロ。
大学進学が噂されたが、一転プロ志望。
上背の無い右腕ながら、ピッチャーとしてのセンスは抜群。
しかし沖縄か…。
ロッテの場合「ぬるま湯体質+沖縄人気質=伸び悩み」という計算式が成り立つんだよね…。
オリ・宮城みたく、ロッテ以外で大成したら悔しい思いするだろうけどね。
しかしロッテじゃ育てられないか。
6位…早坂響/幕張総合高/投手/右投げ右打ち/176センチ/70キロ
MAX151キロ。
地元も地元の幕張総合高のご当地右腕で、投手転向1年で151キロまで球速を伸ばし、一躍ドラフト候補に躍り出た。
そもそも幕張総合が野球エリート校じゃない事もあり、とにかく線が細いけど、プロの食事とトレーニングで体を大きくしたら、凄いピッチャーに育ちそう。
地元だし狙って行きたい。
6位…菰田朝陽/拓大紅陵高/外野手/左投げ左打ち/175センチ/71キロ
読みは「こもだ・あさひ」。
俊足・強肩の外野手で、意外な長打力も秘める。
肩も遠投110メートルとまずまずの強肩だが、ベースランニングはプロに入ってもトップレベルと称される。
ハム・五十幡、ロッテ・和田、バンク・周東クラスの脚力なら是非欲しいけど、ただ盗塁数は思ったほど伸ばせておらず、スタートとスライディングの技術を小坂コーチや諸積コーチから吸収したいところ。
地元だし、下位で指名して大輪の花を咲かせたい。
その他千葉枠…根本太一/東洋大/投手/右投げ右打ち/180センチ/78キロ
MAX149キロ。
木更津総合時代は1学年上の野尻(法政大⇒Hоnda)とともに甲子園を沸かせたが、東洋大では完全に伸び悩み。
高2で甲子園で剛速球を披露した時は、とんでもないピッチャーが出て来たと興奮したもんだけどね。
ハム・鈴木健がドラ4、楽天・早川がドライチ、ヤクルト・山下がドライチ、法政大・篠木が来年のドラフト上位候補…と、プロ志望届を出さずに大学・社会人で、プロで通用するだけの実力を身に着けた一方で、地引とか黄本みたいに、高校時代にプロ志望届を出せば指名があったであろう選手が、伸び悩んでプロ入り出来なかった事もある訳だから、どっちが正しいとは言えないけどね。
その他千葉枠…飯塚脩人/早稲田大/投手/右投げ左打ち/178センチ/84キロ
MAX151キロ。
高校が習志野。
習志野3年時に見た時は、将来的には守護神も務まるほどの逸材と思ったけど、早大では完全に伸び悩んだ。
練習嫌いとの噂も…。
才能があっただけに惜し過ぎる。
その他千葉枠…下山昂大/中央学院大/内野手(三塁手)/右投げ右打ち/174センチ/80キロ
地元中央学院大の選手。
右打ちのサードだけど、安田を押し退けてレギュラーを獲るのは苦しいか。
こんなところか…。
ここ9年の成績が
・15年:3位=73勝69敗1分、勝率.514、打率.257、防御率3.69、総得点561、総失点563、本塁打85、盗塁71
・16年:3位=72勝68敗3分、勝率.514、打率.256、防御率3.66、総得点583、総失点582、本塁打80、盗塁77
・17年:6位=54勝87敗2分、勝率.383、打率.233、防御率4.22、総得点479、総失点647、本塁打95、盗塁78
・18年:5位=59勝81敗3分、勝率.421、打率.247、防御率4.04、総得点534、総失点628、本塁打78、盗塁124
・19年:4位=69勝70敗4分、勝率.496、打率.251、防御率3.90、総得点642、総失点611、本塁打158、盗塁75
・20年:2位=60勝57敗3分、勝率.513、打率.235、防御率3.81、総得点461、総失点479、本塁打90、盗塁87
・21年:2位=61勝51敗18分、勝率.545、打率.242、防御率3.70、総得点541、総失点515、本塁打114、盗塁102
・22年:5位=69勝73敗1分、勝率.486、打率.231、防御率3.39、総得点501、総失点536、本塁打97、盗塁132
・23年:2位=70勝68敗5分、勝率.5072、打率.239、防御率3.40、総得点505、総失点524、本塁打100、盗塁73
こう。
9年の内5年がAクラスなので、90年代の暗黒時代に比べれば遥かに善戦してるんだけど、どうしても勝率1位での優勝には届かないんだよね…。
で、今年はと言うと
・ポランコがホームラン王を獲得
・安田、藤原、山口、友杉、茶谷がレギュラー・準レギュラーとして1軍定着
・種市と西野の先発ローテ復帰
・ペルドモが最優秀中継ぎを獲得
・トレードで獲得した西村と坂本が活躍
・育成で獲得した澤田が活躍
・横山、中森、中村稔がリリーフで1軍定着
・トレードで獲得した石川慎が左ピッチャー対策として機能
という上積みがあったものの、その一方で
・佐々木朗がローテを守り切れず
・美馬は経年劣化に歯止めが利かず、石川と二木は全休
・オスナをバンクに引き抜かれ、益田が守護神に復帰したが安定感に欠けた
・澤村が復帰したが1軍の戦力としては機能せず
・小野が故障し、唐川、国吉、佐々木千、東條が戦力として機能せず(国吉はクライマックスで登板)
・松川が2軍で武者修行のため正捕手の不在
・中村奨の大不振
・高部が全休で機動力野球が縮小
・守備の綻び
・平沢は1軍に定着出来ず、安田、藤原、山口は殻を破るところまではいかず、結局荻野貴・角中・岡に頼ってしまった
とマイナス面も目立った。
いや、荻野貴・角中・岡が活躍してくれたのは嬉しい誤算だけど、世代交代が進んでないって事だからね。
痛し痒しだわ。
ここから来期は
・佐々木朗が5年目で育成計画がついに完成(予定)
・故障者の復帰
・中森や松川、池田の上積み
というプラス要素があるけど、一方で
・先発陣では石川と美馬の年齢的な衰え(石川に至っては故障で全休)
・リリーフ陣では唐川と国吉、佐々木千、東條が戦力として機能せず、益田はリーグ2位のセーブ数をマークしたものの、バンクに移籍したオスナの安定感には遠く及ばなかった
・タイトルを獲得したポランコとペルドモが他球団に引き抜かれる恐れがある
・ドライチで獲得した高校卒野手陣の内、平沢は完全に伸び悩み、安田・藤原はレギュラーとして起用されたが、期待通りの成長曲線を見せたとは言えない
と課題も残った。
プラスの要素よりも不安な要素の方が多いので、補強ポイントは
A:石川・美馬の代わりにローテを守れる即戦力投手(出来れば左が良いが右でも可)
B:坂本と中村稔だけではまだ足りない左のリリーフ
C:今度こそ本当に益田の後の守護神
D:荻野貴の後継者の右のリードオフマンタイプ(外野手ならなお良し)
E:和製大砲候補
F:中村奨を控えに追い遣れるセカンド
となるね。
Aは東都七人衆の常廣や武内を獲得すれば事足りるんだけど、ドライチじゃないと獲れないから、ピッチャーを優先しちゃうと野手が後回しになっちゃうんだよね。
そして、野手を獲らないと点が取れないままなので「援護が出来ないので投手を見殺し」、「とどめを刺せないので勝ちパターンのリリーフ陣が疲弊する」、「リリーフ陣が試合をひっくり返され先発の白星を消してしまう」、「先発を引っ張る事になり、先発も疲弊してしまう」…という負のスパイラルに陥っちゃうよね。
もちろん、ペナントでもクライマックスシリーズでも、ブルペンデーをやったみたいに、先発ピッチャー足りなかったのは確かだけど、無理にブルペンデーしなくても、2軍で直近で一番良いピッチングしたピッチャー投げさせても良い訳なので、やはりAを後回しにしても、打力強化を優先させたい。
Bは坂本が想像以上の拾い物で、中村稔は最後に大コケしたけど、戦力外もチラつく中で、まずまずの結果を出してくれた。
もちろん、まだ足りないけど、4位・5位でも獲れる可能性あるので、優先度はまだ低い方だわ。
Cはリーグ2位・36セーブを上げたにも関わらず、益田はフラフラで、連投も出来ないといういよいよ危険水域に。
澤村もヨレヨレで役に立たなかったのも痛恨。
現有戦力では西村か澤田が候補だけど、椎葉・大谷みたいな剛速球右腕がフィットしたら面白いんだけどね。
Dは山梨学院大・宮崎が第1候補。
左打ちだけど日体大・松浦、白鴎大・福島、青学大・中島の俊足大学生の内の誰かでも良いか。
高校生ならやはり左だけど菰田でも良いしね。
Eはポランコがロッテ悲願のホームラン王を獲得したけど、シルエット強奪の心配と、あと去年のレアード・マーティンが同時に衰えたみたいに、急に打てなくなった時にチームの順位に直結しちゃうので、安定して打てる長距離砲は欲しいよね。
やっぱ1発のあるバッターがいるといないのとでは、威圧感が違うので。
ここにフィットするのはやはり渡会か。
プロで30本のスラッガータイプと言うよりは、ホームランは15本だけど、状況によってはヒットも狙って行けるクラッチヒッタータイプだけど。
ただ中日が指名を公言したので、抽選になっちゃうけど。
Fは中村奨の4年契約に「130試合スタメン起用確約」って項目があるんだろうけど(無かったら逆におかしいので)、いくら何でもリーグワーストの20併殺は無いでしょう。
打撃好調だった池田も、読売戦でK‐鈴木にデッドボール当てられてから打てなくなっちゃったけど、それでも最終的に40試合で.269だったし、もっと使えば中村奨の.220よりは打ったでしょ。
「中村君、君はセカンドのレギュラーだし、早大卒だし、将来の幹部候補生とも考えているので、是非ロッテに残ってくれたまえ」
「年俸や契約年数もですけど、130試合スタメン起用確約してくれたら残りますよ」
…とかいう会話がフロントとの間にあったかどうかは闇の中だけど、「俺は打率がどんなに低かろうが、何回併殺しようがレギュラーだもんね」とか考えながら野球やってる人がレギュラーじゃ駄目でしょ。
フラットな競争をしないと。
中村奨と藤岡裕以外にも鳥谷氏を重用した井口前監督もそうだけど、とにかくこのぬるま湯体質だけは何とかして欲しいよね。
森・嘉弥真・上林クラスの実績があっても、戦力外で血の入れ替えを断行するバンクと、江村・井上・三木クラスの成績でも戦力外にならないロッテとじゃ、体質が全然違うよね(ドラフト後に追加の戦力外があるかも知れないけど)。
まあ、バンクの場合、支配下枠に空きが無くて育成選手のモチベーションが上がらないという、ロッテとは違う問題点があるけど。
ただ成績や実力じゃなくて、その他の要素で優先的に起用される選手がいるんじゃ、FA移籍した鈴木大地じゃないけど、他の選手は白けちゃうから、とにかくレギュラーは白紙で、キャンプ・練習試合・オープン戦で結果を出した選手を使ってくれ。
以上を踏まえた上で、補強の優先順位はE(長距離砲)、A(先発投手)、D(外野手)か。
個人的な願望では
1位:渡会(ミート力抜群の左のクラッチヒッター)/抽選×⇒即戦力投手
2位:上田希(俊足巧打の左打ち内野手)
3位:岩井(本格速球派右腕)
4位:明瀬(強肩強打の右のスラッガー)
5位:椎葉もしくは大谷(豪速球右腕)
6位:黒木(技巧派左腕)
7位:早坂(速球派右腕)
8位:菰田(超俊足リードオフマン)
とかが良い指名だと思うけど「その順位でその選手は無理だよ」のオンパレードか…。
上田希は2位まで残ったとしても、渡会をロッテが引き当てたら中日が先に獲るよね。
岩井の3位も無理か。
まあ、吉井監督は投手欲しいだろうし、渡会を1位で獲れれば2位は投手か。
ロッテの2位(全体の22番目)に残りそうで一番良いピッチャーってなると、明大・村田か、大商大・上田大河か、それか高校生だけど木村か。
木村は3~4年かかるだろうから、即戦力なら名城大・岩井を含めた村田・上田大の3人か。
となるとその3人の誰かを2位で指名して、下を繰り上げる
1位:渡会(ミート力抜群の左のクラッチヒッター)/抽選×⇒即戦力投手
2位:村田もしくは上田大もしくは岩井(即戦力の右ピッチャー)
3位:明瀬(強肩強打の右のスラッガー)
4位:椎葉もしくは大谷(豪速球右腕)
5位:黒木(技巧派左腕)
6位:早坂(速球派右腕)
7位:菰田(超俊足リードオフマン)
なら行けるか?
2巡目遅い代わりに、3巡目が早いから、明瀬は3位でも残っておかしくないか。
流石に真鍋は無理そうだけど。
いや、早坂・菰田のポテンシャルを他球団が6位・7位まで見逃さないか?
いや、マジで悩むね。
一番まずいパターンは渡会を中日との抽選で外し、外れ1位で東都七人衆の指名漏れもしくは古謝に再入札して、それも抽選で外してしまい、2位相当のピッチャー(村田・上田大・岩井)を繰り上げて指名するってパターンか。
それなら最初から打力アップ優先で渡会×⇒上田か、育つかどうかは賭けになるけど真鍋を狙うか、六大学19本の長打力に賭けて廣瀬を狙うか。
いや、流石に1位で冒険は出来ないか。
まあ、今年なら最初の抽選を外しても、常廣、武内、西舘勇、前田、渡会以外でも例年の1位クラスは確保出来るか。
ただ例年なら2~3球団の競合は確実なSSランクが8人(東都七人衆+前田)もいる割には、単独入札クラスのSランクが少なくて、外れ1位か2位上位クラスのAランクも少ないという、豊作の割には極端なドラフトだね。
SSランク1人とAランク1人獲れれば勝ち組だけど、ロッテはウェーバー順が遅いから、Sランクの渡会と、Aランクのピッチャー1人獲れれば80点は付けられるかな。
まあ、泣いても笑っても明日の今頃には結果出ているので、渡会に入札するなら是非「渡会獲ったどー!」と言わせてくれ。