Set me free!!!

storytellerです。本当に短い物語を書いたり、思い出話や日常の諸々について綴ります。

『川のほとりに立つ者は』寺地はるな

2024-07-29 06:50:50 | 読書
去年の夏、初めて寺地はるなの小説を読んだ。それは『ビオレタ』で、共感できる部分がたくさんあってとても嬉しくなった。他の小説も読んでみたいと思って図書館で手に取ったのが、この『川のほとりに立つ者は』である。あらすじも全く知らずに、ただ何となく題名と表紙の絵に惹かれて。 読後感は爽快ではあったが、同時に深く考えさせられた。繊細なテーマなだけに、単純にハッピーエンドというわけにはいかなかったのだろう。 . . . 本文を読む

縁結び神社と縁切り稲荷

2024-07-26 19:36:33 | 日記
栃木小旅行の第二弾(今回も、運転が上手で物知りなBBさんと一緒)は、足利市の名所を欲張って4か所周ることにした。予想を上回る猛暑に、暑さに強いはずのわたしもぐったり。熱中症になる一歩手前でなんとか旅を終えることができてよかった。真夏の旅はきついわ~。 最初の目的地は、縁結び神社として知られる織姫神社。 織姫山の中腹にある神社からは、関東平野や富士山が一望できるとのこと。残念、この日富士山は . . . 本文を読む

野菜をたくさん食べる!

2024-07-24 08:06:55 | 日記
真夏でも食欲は落ちず、おなか回りの脂肪も落ちない。暑苦しくてたまらない体型にうんざりする。運動(筋トレと水泳)をしても痩せないのだから、やっぱり食生活を改善するしかない!ということで、低カロリー、食物繊維たっぷりで満腹感が得られやすい野菜をたくさん食べることにした。 幸い、近くに地元の農家で採れた野菜を安価で販売しているお店があり、そこで夏野菜を中心にいろいろと買って帰る。 凝った料理はできな . . . 本文を読む

リアトリスの花言葉に想いをのせて

2024-07-21 10:18:06 | 物語
彼と出会ったのは7年前の夏。わたしも彼も南信州を一人で旅していた。 南信州の夏を彩るリアトリスの花畑を背景に、わたし達は並んで写真に納まった。別れ際、お互いの連絡先を交換しあった。当時、わたしは東京に、彼は兵庫に住んでいた。 旅先での思い出を共有できる大切な仲間という意識が恋に変わったのは、旅が終わってそれぞれ日常に戻った数日後、彼からリアトリスの花籠とメッセージが届いたときだった。 「リア . . . 本文を読む

大中寺(七不思議伝説)と太平山神社

2024-07-19 06:32:13 | 日記
栃木県は知っていたけど、栃木市は知らなかった。千葉県には千葉市、埼玉県にはさいたま市があるんだから、栃木市があってもいいのにね。失礼しました! わたしの住むBV(Bear Valley)市から栃木市までは、車で1時間半弱。物知り博士のBBさんと一緒に、栃木市にあるお寺と神社へお参りに行くことにした。 まずは、大中寺へ。もともとは真言宗のお寺であったが、荒廃していたのを快庵妙慶禅師が曹洞宗の寺と . . . 本文を読む

海の日に、美しい海辺の風景を懐かしむ

2024-07-15 07:46:20 | 思い出
海の日の今日は、あいにくの雨模様。思い出すなあ、むかし海へ家族旅行をするたび、待ってました!とばかり雨に降られたこと! 子ども達が幼かった頃、毎年夏は家族でどこかの海へ出かけるのが恒例行事だった。共働き夫婦そろって休みのとれる日は限られているし、8月はくらげの出没や土用波が心配。だから、狙い目は7月下旬だった。 ところが、梅雨が明けたはずなのに、7月下旬は結構な確率で雨が降った。わくわくして出 . . . 本文を読む

むかし佐渡島を一緒に旅した知人の幸せを願う

2024-07-12 12:59:00 | 思い出
今日は雨音を聞きながら、わたしが23歳だった年の夏の思い出に浸っている。 その頃わたしは実家で両親と暮らしていた。特に出かける予定のなかったある週末、近所の商店街をうろうろしていたら、小学校時代の同級生と偶然再会した。彼女とは小学校卒業以来だから10年以上も会っていなかった。 わたしは6年生の時その街に引っ越して、彼女と同じクラスになった。特に親しかったわけではなく、同級生の一人という間柄だっ . . . 本文を読む

森の中のカフェと断崖絶壁にある観音堂

2024-07-09 06:56:34 | 日記
朝の天気予報が、わたしの住むBV市は気温が39℃まで上がる、と恐ろしいことを告げている日に、運転が上手で長野へよく出かけるQPさんと避暑地を目指すことにした。 埼玉県北部から高速道路で2時間弱。さて、目的地はどこでしょう(クイズ出題するの好き 笑)。 最初の目的地は、森の中のカフェ、長野県北佐久郡御代田町にある「カフェ&インテリア エル」。山小屋っぽい雰囲気のある素敵なカフェだ。確かに、BV市 . . . 本文を読む

2024-07-05 06:39:41 | 物語
声。   あの人の声には魔力がある。 初めて耳にしたとき、全身が痺れるような感覚を覚えた。 あの人の声が、わたしの身体中を駆け巡る。 そして、わたしの中心にあるものをそっと揺り動かす。 気が付けば、わたしはあの人の声に魅了されていた。   あの人の言葉に深く傷ついて、 もう会いたくない、別れてしまいたい、と思っても、 わたしの心はあの人の声を渇望する。 も . . . 本文を読む

40年前、一緒に中国へ行けなかった仲間たち

2024-07-01 06:10:40 | 思い出
1985年5月。ハワイ(オアフ島)の東西センターで1か月間のセミナーが開かれた。対象は大学教員や研究機関の研究員などであったが、研究所の事務職に就いていたわたしも特別枠で参加が許可された。それは、勤務先の研究所が東西センターと共同で定期的に国際セミナーや国際会議を開催しているため、運営面での知識や技術を習得するという名目であった。 参加者は主催国アメリカはもちろん、アジ . . . 本文を読む