友人から電話があった。
「遠い世界へと旅立ったあの人の散骨をするの。一緒に来てくれると嬉しい。」
彼女とは、大学卒業後最初の職場で出会って以来の付き合いだ。
彼女が人生のパートナーと出会ったときも、わたしは彼女と一緒にいた。
誰が見ても魅力的な男性だったその人に、彼女は夢中になった。
わたしと会うたびに、彼女はその人の素晴らしさを語って聞かせてくれた。
ある日、彼女は深く傷つき、涙をこぼしながらわたしに話してくれた。
彼に言われたの、「きみへの想いに偽りはない。だけれど、結婚と言う形はとれない。」って。
世界中を飛び回わる仕事に生涯を捧げた彼。
最愛の女性との穏やかな暮らしより仕事を選んだ彼を、彼女は恨まなかった。
妻にはなれなくても、彼と人生の輝く瞬間を共有することができれば、それでいい、と言って。
2人を知るわたしの目にも、確かに友人と彼は深く結びついていた。心も体も。
一緒にいられる時間は限られていても、誰も2人の間に入れないくらい、結びつきは強固であった。
愛し合い、信頼し合い、時には傷つけ合い、それでも誰よりも互いを大切に思っていた2人。
彼が望んだ通り、2人にとって思い出深い海に彼の遺灰を撒く。
そして友人はわたしに言った。
「わたしの命の灯が尽きたときは、わたしの遺灰をここに撒いてほしいの。
そうすれば、わたし達はこの海で永遠に結ばれる。
二度と離れず、ずっと一緒にいられる。」
友人の願いを、わたしは複雑な思いで聞いていた。
彼女の願いはもちろん叶えてあげたい。
でも、その前にいつかは友人に話さなければいけないことがある。
今までどうしても彼女に伝えられなかった、わたしの本当の気持ちを。
わたしも、彼女が愛したあの人を、秘かにずっと愛し続けていた。
叶わぬ恋と分かっていても、彼への想いを断ち切ることはできなかった。
彼がこの世に存在する限り、わたしは幸せであった。
そのことを、友人にも知ってほしい。
こんばんは
このお話しは、True Story ですよね?
いつかのStoryにあまりに似ていて!
あの時、「彼には実は家庭があったので...」なんてヤボなコメントしちゃいましたっけ。
韓国ドラマでは海とか湖への散骨はよく見かけますが、日本でも出来るのですね。
彼はまだお若いのに残念でしたね。
二人の女性から愛されて、ほんとに魅力的な男性だったと想像できます。
彼女に打ち明けたら、きっと彼への想いをシェアできる人がいて安心されると思います。
storytellerさんは、お仲間からよく苦しい胸の内を相談されますね。
それだけ、storytellerさんはお姉さん的で、聞いてもらいたい雰囲気があるのですね。
切ないお話しでしたけど、何か清々しい気持ちにもなりました。
2人の女性に愛されながら、自分の信念を貫き通した人。そして最期まで自分を愛してくれた女性に見守られて海に散っていく…。その男性にとっては最高の人生だったと思います。
密かに友人の恋人に想いを寄せていた女性。 少し切ないけれど、美しいお話として読んでしまいました。 私とBFも結婚せずに遠距離を続けています。お互いの最期はどうなるのだろう、と読んでいてふと思ってしまいました。
え?え?え?これに似た物語って!?
記憶にな~い。と焦って自分の書いた物語を
読み返しちゃいました 汗。
もしかして、「リアトリスの花言葉・・・」のこと?
いや~ん、あれもこれもフィクションですわよ~。
でも、true storyのように感じてもらえたならそれは嬉しいです。
ちなみに、日本でも海洋散骨はできます。
どこでもよいというわけではないけれど。
実はちょっと散骨のことを考えていて、
それをテーマにした物語を書いてみたいと思ったのが、
この物語につながったのです。
そして、2人の女性に愛された男性のモデルは、
憧れの藤原新也氏!若い頃から彼のファンなんですわたし。
「インド放浪」とか、すごい衝撃だったなあ。
コメントありがとうございました♪
>その男性にとっては最高の人生だったと思います。
そうですね、幸せな人ですよね。
でも、ひたすら彼が日本に戻って来るのを待つ友人は、
心の底では寂しさを感じていたのではないか、と
わたしは想像しています。
そして、自分の想いを相手にも友人にも伝えられずにいた
「わたし」も、苦しい思いを抱えていたのではないか?と。
といいながら、わたし自身はこのような恋愛は出来ないので
(寂しがり屋で会いたいときに会えないと嫌)
ある意味、2人の女性の生き方に憧れもあります。
allyさんはまさにわたしの憧れ!
アメリカと日本で仕事をしながら、遠距離恋愛を続けている。
なんて潔く、自立していて、そして自由な生き方!!
まるでドラマのようです。もっとお話が聞きたいです~。
コメントありがとうございました♪
いつも実際の話なのか物語なのかと思います😅
この女性はきっと寂しかったと思いますよ。
海への散骨は私も希望してるのですが、結構残された家族は大変みたいですね。
今、母は言語聴覚士さんのお世話になっています。
本当にスペシャリストですね。
みなさんに、創作か現実の話かどっちだろう?と
考えていただけるのも楽しみの一つです 笑。
この物語の「友人」と「わたし」と違って、わたしは寂しがり屋なので、遠距離恋愛など
頻繁に会えない人とは恋をできないかも。
先日のピエリナさんの記事に、言語聴覚士によって嚥下食が4割だったり9割だったりする、
とあったのがとても気になっています。
そんなに大きく違って大丈夫なのか?と。
でも、わたしは日本では実践していないので、
間違ったコメントをしてはいけないと思って、控えました。
嚥下リハビリは時間がかかり、根気の要るものですが、
少しずつ良くなっていくことをお祈りしています。
コメントありがとうございました♪
私の書き方が悪かったです。
この9/4のこと、2回にわたって書いたので、一方はちゃんと書いたかもしれないけど、一方はきちんと書かなかったかも💦
主食が9割、副食が4割です。
でも、この週末はお休みなので残念。
でも、言語聴覚士さんもお休みを取られないといけないですものね。
病院にお1人ということはないと思うのですが、特殊なお仕事なので、やはりあまりスタッフは多くないのでしょうね。
それとも、やはり続けて毎日食べさせない方がいいのですか?⁉️
プロフェッショナルのご意見、是非聞かせて下さいね。
看護師さんも恐れておられるのに、家に連れて帰って私が出来るものかどうか。
微妙な角度のようですし。
特殊なお仕事だなとは思っていましたが、こんな形でお世話になるとは想像していませんでした。
言葉だけではなく、嚥下機能にも関わっておられるのですね。
主食が9割、副食が4割です。
なるほど、そういうことだったのですね。
わたしは複数の言語聴覚士さんの間で
リハビリプランが異なっているのか、と
勘違いしてしまいました。失礼しました。
お役に立てれば、とは思うのですが、
アメリカと日本の嚥下リハビリにいくつかの違いがあること、
嚥下障害の原因となる疾病・傷病の種類や重症度によって
対応が異なることなど、
かなり複雑な要因が絡んでくるので、
無責任なことをコメントするわけにはいかず、
わたしとしても申し訳ないやら、もどかしいやら。
でも、一般的なことであればお話を伺って
それに対してお答えできるかもしれません。
ちなみに、アメリカでは医師・看護師・言語療法士の3者が
常に同じ考えのもとでリハビリを進めているので、
言語療法士が休みの日は、看護師が対応できる範囲で
対応していました。
それでもなかなか難しい問題があって・・・。
わ~、なんだかいろいろと思い出しちゃいました。
こんな感じでしかお話できずごめんなさい。
悩ませてしまってすみません💦
なかなか微妙な難しい問題ですし、その場に患者がいないと特に難しいですよね。
言語聴覚士さんのお仕事にこのような分野もあると初めて知りました。
これから特別な注意と関心と尊敬を持って接することが出来ます〜❣️
ありがとうございます❤️
いえいえ、わたしも少しでもお手伝いできることがあれば!という
気持ちなので、差し支えない範囲でこれからも
お話してくだされば嬉しいです。
お母様がお好きな物を美味しく食べて、快適に過ごせる
お手伝いができれば!
コメントありがとうございました♪