~ SERENE SKY ~

流風香(るうか)の日々の日記や好き勝手な自己主張、呟きを書いていくブログ♪

ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」

2018-08-16 | TV・ドラマ感想
このドラマのタイトルを見たとき、どんな内容なのか、すごく、気になっていました。見始めてから感じたこと… それは…

やはり、こんな感じかぁ…

このドラマの原作が、どんな人によって書かれたのか、正直、知りません。理由は、知ってしまったら、おそらく、先入観が入ってしまうと思ったから…。全く何も知らない状態で見たいと思ったのです。生活保護の不正受給が事件になり始めてきた今日この頃ですが、事件が起こるたびに感じていたことがある。世の中の人の意見を見る機会があると、いつも、こう思う。

この人たちの頭から「健康で文化的な…」の部分は削除されているんだなぁ…

世の中の人たちの頭には、とにかく、生活保護受給者は必要最低限度の生活だけを送らなければならないんだ!!という気持ちだけが反映されている。だから、ものすごい、極端な発想をしている人が増えているように思うのです。病気などで仕事ができない場合…

健康で…

までは考えてくれる人はいるかもしれない。でも…

文化的な…

の部分については疑問に感じる人がいるのではないだろうか?と思うことがある。そして、このドラマに出てくるようにケースワーカーは、普通の家庭に生まれ育ち、普通に仕事をしている人たちです。だから、受給者の気持ちなんて度外視して形だけにものすごくこだわる。勿論、生活保護は国民の税金で賄われている以上、不正受給は認められないというのは理解できる。でも、今夏の酷暑の中、光熱費を節約するためにエアコンを使用しなかったせいで亡くなった人もいる。その人たちに関して、世の中の反応を調査するニュース番組は、ほとんどなかった。ただ…

どういう状況で…

何が原因で…

そして、対策は…

という内容ばかり…。

なぜ、電気が止まっていたのか?

なぜ、この酷暑の中、エアコンを使用しなかったのか?

生活保護受給者の置かれた立場や状況、気持ちを説明するようなことはなかった。これって、世の中の人たちが、そんな人たちのことは、どうでもいいと考えていて、視聴率に繋がらないから報道しなかったってことだよね?そんな中での、このドラマだったけど…

やっぱり、役所目線なんだねぇ…

という思いしかなかった。そして、今週は、親子関係が問題で連絡を取らずにいた若者の話。正直、あの父親を見て思ったのは…

流風香の父親みたいだ…

ということ…。そう、全く同じタイプの父親。人前では、ものすごく、愛想がよく、優しくて、紳士的で、素敵なお父さんを演じていました。あの若者が、父親が来ると分かった途端、逃げ出した気持ちが、流風香には、よく分かる。そして、流風香が、いつも、感じていたこと…

親子なんだから話し合えば分かる

離れてても子供は親に会いたいはず…

という世間の妄想に近い思い込み…。正直、親から虐待されて育った流風香からすれば…

それは、あなた達にとっては普通でも…

流風香にとっては、異常な親なのよ!!

表面上は、ものすごく、いい人を装っていた父親に、人当たりが良く、明るいと言われる母親。この二人に周りの人は騙され続けました。少しだけ、両親の本性が分かっているのは親戚だけだったけど、結局、親戚たちも似たり寄ったりの感じだったから、正直、流風香としては、仲良くなりたいとは思わない。とりあえず、必要最低限のお付き合いだけしとけばいいかな?って感じです。そんなわけで、若者の父親が登場しただけで、自分の父親を思い出してしまった。そして、世の中の…

親子の絆は絶対!!

親は子供を愛し…

子供は親を慕うもの…

こんな昔からの妄想が、虐待を受けながら育った流風香に、どれほど不愉快にさせたことか…。こんなようなことを言われるたびに…

またか…

と思っていた。だから、半田さんの「私たちは、あの親子のことを何も知りません。」という言葉に…

本当に、こういうこと言ってくれる人がいればいいよね…

と素直に思いましたね。だって、流風香のことを何も知らないくせに、分かったようなことを言われても説得力なんて、これっぽっちもありません。そして、親子の絆がどうのという人に限って、相手のことを知ろうという気持ちがありません。なぜか、親である自分の立場を正当化したいがために、親の気持ちを押し付ける人の多いこと…。なんか…

自分の価値観押し付ける人が多いのよね…

だから、少しは生活保護受給者の目線になって描かれていればいいなぁ… と思ったのだけど…。

やっぱり、役所目線かぁ… (遠い目)

このドラマを見て、どれだけの人たちが生活保護受給者の置かれている立場に目を向けてくれるのかなぁ…?それとも、今夏の酷暑で生活保護受給者が亡くなったニュースを見て、初めの回の受給者の自殺で、他のケースワーカーの言った…

1世帯分の受給者が減ってよかったじゃん!!

って思ってる人が、ほとんどなんだろなぁ… という感覚しかない。だけどね、若い人も含めてだけど…

今は健康でも…

将来は、どうなるか分からない

もしかしたら、地下鉄サリン事件の被害者のようにテロで障害者になるかもしれない。会社に行く途中で事故に遭って身体障害者になるかもしれない。心身ともに健康だと思っていても、もしかしたら、うつ病になっているかもしれない。これって、誰にでも起きることなのに、なぜか、健常者というのは…

自分の健康は、このまま続く…

と思っている人が多い。こういう怪我や災害、事故なんていうのは、ある日、突然起こるもの…。ある日、突然、障害を負うことになる可能性があるって言うことを考えない人が多いんだよね。もし、そうであれば、障害年金や生活保護なんて言うシステムは必要ないはず…。こういうシステムがあるということは…

必要だからなんじゃないの?

って思う。そんなことを考えながら、ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」を見ているわけです。ただ… 世の中の人の考える…

文化的な最低限度の生活

って、何を意味しているのか理解できてる人っているのかなぁ…?言い換えるなら…

健康で人間的な最低限度の生活

という感じでしょうか?少し抽象的だけど、健康で人間らしい最低限度の生活… という意味と流風香は考えています。それなら、

健康で人間らしい最低限度の生活って、どういう生活よ!!

ってことになるんでしょうけど、それは、人によって見解が分かれるところのように思います。そう考えると… 一時期、生活保護受給者のバッシングしてる人の気分の悪くなるような言い分、例えば…

現物支給で、お金は必要最低限の金額だけ渡せばいい

というのは、ちょっと、違う気がする。それに、生活保護は、現物支給が基本です。ただ、いちいち、役所で生活必需品を購入し、受給者に配布する手間暇を省くために受給者に生活必需品の調達を任せているだけにすぎません。それに、生活の中で必要なものは、人それぞれ違っています。それを見極めて、全部、役所にやらせろ!!というのも、なんとも、乱暴な話のように思えます。生活保護費を渡して、必要なものを調達してもらい、人間らしく生活してもらいましょう!!というのが生活保護だと流風香は考えます。でも、個人個人の事情を、ケースワーカーが全て把握することが難しいケースが多いことも事実。話したくないこと、触れられたくないことを根掘り葉掘り聞かれるわけですし、見られたくない自分の弱さを見せることにつながるようなことは、いくら、ケースワーカーだったとしても言いづらいはずです。なんというか、知らない人に土足で自分の家にドカドカと踏み込まれるようなイヤァ~な感じがするものですよね。だって、自分のプライベートなことを話さなければならないわけで、担当のケースワーカーが、必ずしも自分の事情を理解してくれるとも限らないわけです。だから、申請が通らなくて困る人が出てくる。本当に困っている人のための制度なのに…。なんだか、ダラダラと思ったことを書いてしまいましたが… ありきたりのドラマにならないことを祈るのみの流風香でした。





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