セネガル日和2

アフリカ最西端の国、セネガル共和国での日々の出来事(2009.4~2010.3)

隊員送別会

2009-09-19 | 日記
 海外で生活していると出会いと別れは頻繁にやってくる。隊員、JICA職員、専門家、コンサルタントなど、援助関係者の出入りは激しい。中でも隊員は年4回派遣されているために、3ヶ月ごとに2年の任期を終えた隊員が帰国し、新たに2年間を過ごす隊員がやってくる。そして彼らが帰国する際には、その次に帰国する予定の隊次が幹事役となり盛大な送別会を開催する。
 久しぶりに、というか自分の送別会ぶりに参加した。会場は洒落たタイ料理レストランで、我々が行ったころにはすでに多くの日本人で席が埋まっていた。自分が現役で隊員だった時とは大半のメンバーが入れ替わり、知っている顔が圧倒的に少なくなってしまった場所で、自分が受けたセレモニーを他の誰かが受けている様子を隊員でもない客の一人として傍観するのはなんだか不思議な気がした。まさにデジャビュなのだがそこに集う人々が醸し出す雰囲気が異なった。だからだろうか、帰国隊員を前にして「お疲れ様」の気持ちは沸いたが、他の人のように涙腺がゆるむなんてことはなかった。これは既に同じような2年間を経験した者のさがなのかもしれない。1年も経たない間の出来事なのに確実に時間は過ぎて行き、自分は別の場所に居るのだなぁと寂しくも懐かしくもなくただそう思った。

[写真:送別会の様子]