セネガル日和2

アフリカ最西端の国、セネガル共和国での日々の出来事(2009.4~2010.3)

ケベ便り4

2009-07-31 | ケベ便り
 今日は約束の締切日だ。残りの商品は9つのみだがテディベアという手のかかる物ゆえ、出来上がっているか心配しながらケベメールに足を運ぶ。やはりまだハディの店にまで商品は届けられておらず、そわそわと時間を気にしながら過ごす。15時を過ぎても店に来る様子がないため、テディベア担当者に電話をかけ、とにかく商品と一緒に来てもらうように話す。そうこうするうちに他のメンバーも集まってきた。最後にテディベアも到着したがタグを付け忘れていたり、セットの巾着が作られてなかったり・・・。全員参加で急いで仕上げと修正を施し、全ての商品をなんとか揃えることができた。お金もその場で支払い、女性グループは大喜び。セネガル式に甘~いジュースで乾杯し、お互いの苦労をねぎらった。
 頼まれたこととはいえ、初対面の女性グループの作品にケチをつけなければならないのは毎回気が重かったが、お客さんに商品を“ボランティア”で買ってもらうのではなく、気に入って手に取ってもらいたかったので、細かいところまで指摘して直してもらうようにした。彼女たちにとって私はうるさい存在だったと思う。だからこの日、彼女たちから「ありがとう」の言葉と一緒にポーチを贈られた時には心底ビックリした。こちらこそ勉強させてもらって ありがとう だ。今度は遊びに行きますね。

[写真:最後の仕上げ作業の様子]

ケベバッグの写真など http://picasaweb.google.com/senegalbiyori2

遊び

2009-07-30 | 写真
                            木に登って、ハイ ポーズ!

マッサな出来事

2009-07-29 | 日記
 その兆候は昨日から表れていた。数ヶ月前に帰国したばかりの元隊員Aさんが夏休みを利用して早速セネガルに遊びに来ていた。Aさんはルーガにも立ち寄っていたため、夜ご飯を一緒に食べる約束をした。当初はレストランに行く予定だったが、待ち合わせが21時と遅くなったために、家で食事ができるように急きょ準備した。しかし、約束の時間になっても来ない。シャワーを浴び終えても来ていない。結局22時になって来られないことが判明し、夫と2人で冷めたごはんを停電のもと食べる。マッサ
 そして今朝。普段どおり朝ごはんの支度をしているとガスが切れた。ガスが音もなく切れた。お米が生煮えなのに。お味噌汁が水なのに。さらに、お皿を取ろうとした手がコップに当たり床に落下。派手に割れる。マッサ
 ガスは生活に欠かせないため、予備のガスブテイユを買えるところを探しているが今のところ見つかっていない。「中がからっぽのブテイユをガス屋に持っていき、ガス入りのそれと交換する」という手段でしか新たなガスを入手することはできないのだ。そして、ガスの詰まったブテイユは巨大な漬物石のように重い。「私は力持ち大会に出場している選手だ!」と自分を騙しつつ両手でむんずとブテイユをつかみ、店から家まで100m程の道のりを何度も何度も休みながら持ち帰る。あぁ、でもガスはありがたい。


[写真:我が家の台所。コンロ右下、緑色のがガスブテイユ]

ケベ便り3

2009-07-27 | ケベ便り
 いつもどおり朝8時半に家を出発し、これまたいつもどおり11時ぐらいにケベメールに到着する。一通り挨拶をしてから出来上がっている商品のチェックをしていると、ハディから「今からルーマ(週一回ある大きな市場のこと)に行くんだけど、一緒にどう?」と誘われた。田舎に住む者にとってルーマは生活に必要なものが何でも揃う巨大なフリーマーケットだ。二つ返事でハディにくっついてケベメールのルーマを案内してもらう。ちょっとそこでぶらぶらしてから店に戻り、商品チェックの続きをする。商品の修正は女性グループが昼食後(15時~)にとりかかってくれるが、非常にのんびりと作業は進む。そして、私が帰り支度を始める頃になってようやくエンジンがかかり出す。結局「ちょっと待って。ちょっと待って。」と足止めされ、やっぱりいつもどおりの時間に家に帰る。もう早く帰ろうとは思わないようにしよう。
 今回預かってきた商品は17点。残り9点。

[写真:ケベメールのルーマ]

ケベバッグの写真など http://picasaweb.google.com/senegalbiyori2

瀕死の仏語、救出作戦

2009-07-26 | 日記
 「言葉は生き物だ。餌を与えない(使わない)と死んでしまう」と語ったのは隊員時代の語学訓練のサンバ先生。彼に2ヶ月みっちり教わった仏語も2年間の現地語生活で瀕死の状態だ。ちなみに、英語はもう死んでいる。
 2回目の渡セネガルを前に「フランス語やるで~!」と張り切ってみたものの、独学の限界をあっと言う間に感じた。しかし、首都のように気軽に通える教室もないため、少々高くついてもいいと個人レッスンをしてくれる人を探していた。ようやく行き当たったのが夫の仕事相手でもあるルーガ州教育監督局(ルーガ州内にある県教育委員会を監督する機関)に勤めるアミナタ・バッチリーさん。心配していた月謝については「ふふっ。そんなの無料よ。」とさらりと言い、セネガル人にしては珍しくガツガツしていない。初回レッスンでは忙しい仕事の合間をぬって、問題を手書きで用意してくれていた真面目な人である。レッスン後、手土産のマンゴーを差し出すと「んもー奥さん、いいのよ。気をつかわないでー」と日本人みたいである。だいたい週2回、彼女の職場に通って仏語を教えてもらうことになった。
 これで私も仏語がばっちりぃになるか。

[写真:アミナタ・バッチリーさん。職場の彼女の部屋にて]