セネガル日和2

アフリカ最西端の国、セネガル共和国での日々の出来事(2009.4~2010.3)

ゴミ問題

2009-05-14 | 日記
 久しぶりの日本はエコブームの渦中にあった。その盛り上がるまでの過程を知らない私は、何がどうなって本当に環境に役立っているのか小首をかしげていた。そんなにひねくれてしまったのは、やはりセネガルでの2年間があったからだろう。
 ここではポイ捨ては当たり前。いたるところにゴミがある。銀行を利用する教養ある大人たち(※)ですら、ゴミ箱にゴミが捨てられない状況である(結果、ゴミ箱の周りにゴミが散乱している)。プラスチック系のゴミが急速に増えたこと。環境に対する教育ができていないこと、意識が低いこと。国がそれに対する施策をほとんどとっていないこと等、これらの要因が重なって現状を招いている。そして、この現象はセネガルだけではなく、他の多くのアフリカ諸国でも同様だと耳にする。
 もちろん、今のセネガルの状況がいいとは思わないが、日本のエコブームもそこまで環境に対して手が回せるという“豊かさ”の一つの表れなのかもしれないとふと思った。


※セネガルで銀行を利用することは一般的ではない。きちんとした仕事を持ち、比較的お金持ちの人が利用している。

[写真:我が家の裏に広がるゴミ野原。肌色に見える砂地以外は一面ゴミで埋まっている]