旧市街の通り 観光客に人気の場所だ
旧市街のメインストリートに面したこの黄色の建物には モーツアルトの生家と書いてある
1756年1月彼はここで誕生している
この建物の窓が開いている部屋が 彼の生まれたところだという
音楽家の父親と 幼いころからヨーロッパ中を演奏旅行していたというモーツアルトが
ここに住んでいたのは7歳までだという
後年ザルツブルクに戻った時には新市街に移り住んだので ここで過ごしたのは幼少期だけの様だが
現在この生家は記念館(博物館)となっている 彼が誕生してから260年以上たっているので
この建物はそれ以上の歴史あるものだ
階段を上って 4階の部屋から見学しながら降りてくる
自筆の楽譜や手紙類、幼少時に使っていたヴァイオリンやピアノ、カツラや肖像画など
彼にまつわる様々なものが展示されている
モーツアルトファンや音楽に造詣の深い人たちにとっては とても魅力的な場所だと思う
その中でちょっと私の好奇心をくすぐる者があった
部屋の隅に置いてあった壺の様な物だ これが便器だというのだ
当時一般の家庭にはトイレなどなく 壺やオマルの様なものをトイレ代わりに使っていたという
一応汚物の捨て場所は決まっていたというが 多くの家庭では溜まった汚物を
窓から外に捨てていたようだ その為道路は汚物にまみれていたそうだ
とても不潔な状態だったことは想像に難くない
よくハイヒールやブーツはこの汚物から逃れるために考案されたと言われるけれどさもありなん
こんな衛生状態の悪さがペストやコレラなどの疫病を流行らせたといわれる