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田舎暮らし~南信州四季折々の記

南アルプスと中央アルプスをのぞむ田舎での四季折々のつれづれの記写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

イタリア旅日記 NO8 古代ローマに思いを馳せる

2017-07-21 13:40:52 | 日記

   ローマの街中には古代ローマの遺跡がいっぱい

   

   こういう都会の風景のすぐ横に 古代ローマ時代の遺跡が同居

   

    

   

    ここはチルコマッシモと言われる古代の戦車競技場の跡

    

    今は楕円形の野原(広場)となっている 柵も何もなくだれでも自由に出入りでき

    イベント会場として使われることもあるという 

    サッカーのワールドカップでイタリアが優勝した時はここで祝勝会が行われたらしい

    映画史に残る傑作のひとつチャールトン・ヘストン主演の(ベン・ハー)で

    戦車競技の場面のロケ地となったのがこの場所

    向こう側の小高いところはパラティーノの丘と言われるところで連なる建造物は

    古代ロ―マの皇帝の宮殿や貴族の館の遺跡、遺構

 

    

   当時は中心に分離帯があり その中央にはアウグストゥスがエジプトから運んできた

   オベリスクが立っていたそう このオベリスクは後で別の場所で目にすることになる

                                                  

    古代ローマの象徴 コロッセオ 

    写っている人物と比較するとその大きさがわかる

    

   約2000年前に10年かけて完成した民衆の娯楽施設のようなもの

   156メートルx188メートルの楕円形で48メートルの高さがあり 5万人収容

   内部は4階まであり身分ごとに座席が分けられていて 1、2階は大理石の座席

   3階は木製で女性席4階は貧民用の桟敷席

   見世物は市民の歓心を得るため皇帝を筆頭に貴族などが巨額の資金を出し

   市民は無料で楽しむことができたという

   映画のグラディエーターにあるような剣闘士同士の戦いや猛獣との闘いのほか

   アリーナの中に水を張り模擬海戦が行われたり 公開処刑なども行われたという

   剣闘士は奴隷や捕虜の中から屈強な者を選び 養成所で訓練させたそうです

   訓練は大変厳しいものでありそれ以外の時間は牢獄に閉じ込められていた様です

   試合に勝ち続ければヒーローとなり多額の賞金がもらえたり自由の身になれることもあったようで

   名誉を求めて志願して剣闘士になる者もいた様です

 

   

   コロッセオすぐ横にあるローマで最も大きいコンスタンティヌスの凱旋門 315年に建てられた

 

   この日イタリアは予想外の暑さで最高気温は30℃超え 午後の日盛りのコロッセオ周辺は暑いこと

   時々地面の乾いた土を風が舞い上げ暑さを助長 

   コロッセオ近くには剣闘士の恰好をした人がたむろしています 

   思わずカメラを向けたくなりますがご用心 お金を要求されます

   お金を払って一緒に撮らせてもらうのはもちろんOK 

   観光客を狙ったスリなどにも気を付けなければなりません

   イタリアはとにかくどこに行っても世界中からすごい数の観光客が来ていて観光大国を実感

   そして行くだけの価値ある遺産などが豊富にあるのも実感

   ローマにいると戦国時代や鎌倉時代が古く感じなくなってしまうほど

   もっともっと古いものがたくさん残されていて短い時間では一部しか見られないのが残念

 

        

 

   

   

   

   

   

  

  

     

   

      


サンピエトロ大聖堂

2017-07-02 07:26:42 | 日記

   ヴァチカン美術館や宮殿に隣接してサンピエトロ大聖堂があります

   

   美術館の中庭からドーム(クーポラ)が見えます

   

   中庭になっていたレモン

 

   サンピエトロ大聖堂はカトリック教会の総本山で世界中から信者が参拝に訪れるところです

   キリストの十二使徒の筆頭ペテロがネロ帝の迫害にあい戦車競技場で逆さ十字架にかけられ

   殉教し、葬られた墓があったところに建てられたということです

   ルネッサンス、バロック、時代の 多くの建築家、芸術家が関わった 

   世界一壮大な華麗な聖堂です 6万人収容可能と言われたくさんの礼拝堂や祭壇があります

   長さは211メートル最大幅は156メートルもあります

   柱や床に至るまですべてが一流の芸術品ばかりです

   内部は薄暗く外界とは一線を画している感がありました

   

   

   これはミケランジェロ設計のドームを下から仰ぎ見た所です

  直径約42メートル高さは120メートル かなりの高さです   

  ドームの上部には16の窓がありやわらかな自然光が入り込んでいます

  ちなみにこのドームが完成したのはミケランジェロの死後のことで 

  彼はこのドームを見ることができませんでした

      

   ドームの真下にはベルニーニ作のブロンズの天蓋があります

   天蓋の内側には聖霊を象徴するハトが描かれ 教皇の象徴である冠、鍵、聖書、剣をもつ

   天使が上部の4隅に立っています(ちょっとみにくいですが写真で2人は見えます)

   この下に教皇の祭壇があり その下(地下)に聖ペテロの墓があるという

   サンピエトロ寺院で最も神聖な場所となっています

   ここでぜひ見ておきたいのはミケランジェロ初期の作品で

   ダビデ像と並ぶ最高傑作と言われる(ピエタ)像

   ピエタとはイタリア語で(慈悲)とか(哀れみ)と言いう意味だそうです

   20代半ばの作品でこれによってミケランジェロの名声が確立したといわれています

   聖堂の入り口近くにあるのですが 有名な作品なのですごい人だかりができていました

   先に奥のほうから見てきて ちょっと人だかりがすくなくなった時に近寄って眺めました

   

   磔の刑に処されたのち十字架から降ろされたイエスキリストの亡骸を抱く聖母マリアを

   題材としています 約2年をかけて大理石の一枚岩から作り上げた作品で

   マリアの肩から斜めにかかっている帯にミケランジェロの署名があります

   過去にこの像は2度にわたり破損行為を受けているため今は防弾ガラスによって保護されて

   いてあまりそばに近づくことができません 

    

    外に出ると中が暗かっただけにまぶしい青空で 気温が高く日陰を探して歩きたいほど

   それでもやっぱり青空は気持ちいい

   キリストに授けられた天国の鍵を持っているペテロの像が青空に突き抜けています

   余談ですがペテロはイタリア語ではピエトロ  英語ーピーター フランスーピエール 

   ドイツーペーター ロシアーピョートル ハンガリーペーテル 

   ギリシャ語で岩とか石という意味

   

   サンピエトロ広場 中央にオベリスクがたっています(写真左側)

   ミサが行われる場所には椅子がたくさん並んでいます

   写真左奥の方向に簡単な柵があるのですがそこがイタリアとの国境になります

   

   ヴァチカン市国と教皇を警護する衛兵

   クレメンス7世の時世に戦があったときスイスの傭兵が自らの命も顧みず教皇への忠誠を

   尽くしたということで その時からヴァチカンを守るのはスイスの衛兵が担っている

   ということです

   当時180余名いた傭兵のうち生き残ったのは42名だけだったということです

   ヴァチカンの衛兵になるにはカトリックのスイス国民、19~30歳まで、

   身長174センチ以上、スイス軍の基礎訓練を終了、品格良好、などの条件をクリア

   しなければなりません

   東南アジアから来たと思われる修道服を着た若い女の子たちがまるでアイドルでも

   見つけたかのように騒いでしきりに写真をとっていました

   

   

   

   

   

   

 

    

   

   

 

   

   

   

 

   


イタリア旅日記 NO5 ヴァチカンの芸術つづき

2017-06-29 19:53:56 | 日記

   

   ヴァチカン美術館は床から天井まですべてが見どころです

   

   これは円形の間の床の 古代モザイク画です

 

   

   地図の間のギャラリーには1580年代に描かれたイタリア各地及び教皇領の地図が40点

   あります  このギャラリーは幅6メートル長さは120メートルもあり、その天井は

   金を基調とした絵画で埋めくされ豪華絢爛という言葉がぴったりです 

   

  このギャラリーのつき当たりにはバチカンの紋章とレリーフがあります

  天井の絵一枚づつ見てもみごとな描写力で素晴らしいものです

 

   ヴァチカン美術館での一番の見どころはやはりシスティーナ礼拝堂のミケランジェロ作

  (最後の審判)のフレスコ画だと思います

   フレスコ画というのは壁に漆喰を塗り 生渇きのうちに顔料で描くため

   やり直しがきかず高度な技術が必要だそうです

   ルネサンスの芸術家ミケランジェロが5年の歳月をかけた大作で

   400名以上の人物が描かれています

   美術の教科書などで見かけたことがあるかもしれません・・・

   キリストが裁きを下し天国に行く善者と地獄に行く悪者を分けている場面です

   大きさは約14メートル×約13メートル 個人の絵画作品として史上最大です

   ただ残念なことに館内は撮影禁止となっていて画像がありません 

   会話も禁止されています なのでここだけはガイドの説明も事前にほかの場所で聞きます

   でもついその素晴らしさを口にしたくなり小声で話してしまいます

   世界中から来た大勢の観光客が次から次へと出入りしているので 

   その小声が集まっていつしかだんだん大きくなります すると館内放送で注意されます

   しばらくは静かになるのですが いつの間にかまたざわつきはじめ注意されます

   天井にはやはりミケランジェロによる(創世記)を題材とした場面が描かれています

   南壁面はモーゼの生涯の物語 北壁面にはキリストの生涯の物語が描かれています

   現在ここはローマ教皇を選出するコンクラーベの会場として使用されているとのこと

   徳島県鳴門市の大塚国際美術館というところにこの最後の審判のレプリカがあるそうです

   

     

   

 

 


イタリア旅日記 NO4ヴァチカンの芸術の数々

2017-06-27 20:03:52 | 日記

   ヴァチカンに入るのには肌を露出しない服装でないと入れません

   ほかの教会なども同じです

   ノースリーブ、短パン、ミニスカートなどはNGです 

   場所によっては上に羽織るものを売っているところもあります

    ヴァチカン美術館博物館 公式の名前は(教皇の記念物、博物館ギャラリー)

   規模は世界最大級とされ美術館や建造物の複合体といったもので

   多くの建物、部屋、中庭が複雑に配置されています

   古代(ギリシャ、ローマ)彫刻 エジプト、エトルリア(イタリア中部にあった

   都市国家)美術 ヴァチカン図書館、システィーナ礼拝堂等

   大小24の美術館の総称です

   ゆっくり見れば2~3日ではとても見切れないほど

   

     

   これは中庭に置かれているブロンズの松ぼっくりです 

   何気なく置かれていますが なんと1~2世紀に作られたローマ時代の噴水です 

   鱗片の穴から水が出るようになっていたようです

   1~2世紀といえば日本ではまだ弥生時代のことです 

  すぐ下の台座は3世紀の浴場の柱頭だったもので競技者の姿が彫られています 

 

     

   ラオコーン像 古代ギリシャの大理石の彫像

   1506年ローマ皇帝ネロの宮殿跡のぶどう畑から出土

   それをローマ教皇ユリウス2世が入手したとのこと

   トロイア戦争で女神アテナの怒りを買いラオコーンと二人の息子が

   アテナの放ったヘビに絞殺される場面です

   この像はミケランジェロに大きな影響を与えたといわれています

   写真だとわかりにくいのですが ラオコーンの切羽詰まった苦悩に満ちた表情が

   リアルに表現されています

 

   

   ベルべデーレのトルソ

   紀元前1世紀(ローマ時代)の大理石彫刻 1500年代ユリウス2世の時代に

   ローマで発見された ヘラクレスをかたどったもとのいわれています

   頭と四肢が欠けた状態で発見されました

   かなり大きな物で この部分が残っているだけですが筋肉の様子など迫力に圧倒されます

   ユリウス2世が欠けた部分を修復するようミケランジェロに依頼したけれども

   (このままが美しい)と言って依頼を断ったそうです

   

   動物の間

 

   

   

   キアラモンティ博物館  古代彫刻コレクション

   古代ローマや古代ギリシャの彫刻が1000体もあるそうです

  

   石棺の間もあります 大理石の石棺

     

   これは希少な赤大理石で作られた石棺 コンスタンティヌス帝の母ヘレナの物

   ライオンの像が下で支えています

   石棺の周りには高貴な人の物らしい精巧な彫り物が施されています

   向かい側にはコンスタンティヌス帝の娘の 赤大理石の石棺があり

   そちらはオオカミが下で支えています

   

   彫像に葉っぱがついていますがこれはぶどうの葉ともイチジクの葉ともいわれ

   後からつけられたものとのこと

   こういう風に葉っぱが付けられたものがいくつもありました

   

   

   

  

   

   

   

  

   

      

   

 

    

      

   

      


イタリア旅日記 NO3 ヴァチカンへ

2017-06-25 16:09:47 | 日記

       世界最小国ヴァチカンへ

      ローマ市内を車窓から見れば

     

 

 

   あちこちにこんな落書きが・・・ ローマ以外の町でも同じようでした

   

   古い歴史を感じられる建物

   

   

   

   道路が普通に駐車場となっています もちろん違反ではありません

   

   ゴミ置き場  ボトル、紙などと別れています

   

   きれいな花で飾られた家

   

   

   この塀に沿って行くと入口に着きます

   

   入場券を持っていない人が長蛇の行列を作っていました

   予約済であってもかなり長い列に並びました

   行列のわきには露店のお土産屋さんがあります

   

   

   カモメがたくさん飛んでいました  ハトもいたるところで見かけました

   

   美術館の入り口の上にあるラファエロとミケランジェロの彫刻

   

   この下に入口があります