ナイル川をさかのぼる船から 通り過ぎていく岸辺を眺める
小さな砂嵐の影響で周りの景色が霞んだ状態になっている
枯草でも燃やしているのか大きな火の手が上がっている
乾燥したこの地帯で こんなに大きな火が燃えていて周りに燃え移らないか心配になる
しかも近くにいるのは子供だけ
日本ではありえない光景
バナナ畑の向こうに家がある
日干し煉瓦の家の前の乾いた土の道を人が歩いている ナイル川方面に向かっている
屋根の上に枯草の様なものが乗っているけれどあれは何なのか・・・
家を涼しくするためなのか
もしかしたら家畜の餌なのかも・・・
今、普通に暮らしていて 私たちがこうした家畜を見かけることはほとんどないけれど
ここでは日常のあたりまえの光景のようだ
ヤギや羊や牛やロバはよく見かけた 豚は宗教上食べないので見かけない
家畜は労力になったり ミルクや肉は貴重な食糧なんだろうな
雨がほとんど降らないせいか家畜小屋は簡単に囲ったものが多い気がする
葦で簡単に囲ったところや物陰のようなちょっとしたスペースに家畜がいたりする
エジプト国旗を掲げた小さな船の脇を通り過ぎていく
ここは小さな船の船着き場 地元のひとが利用する場所のようだ
渡し船がちょうど着いたところ ぞろぞろ下りて行く
バイクごと船に乗っている人もいる 船着き場の割には殺風景だ
この森の奥に集落があるのかもしれない
大きな荷物を背負っている人は何を運んでいるのかな
家畜が草を食べている傍らで子供たちが遊んでいる 多分この子たちは学校に通ってはいないと思う
休日の金曜日でもなく昼日中にここにいるのだから
家畜の世話を任されているのだと思う
楽しそうに夢中で遊んでいる 遊び惚けるという表現がぴったりくる
夕方になったらこの子たちは これらの家畜を連れて家に帰るのでしょう
お腹を空かせて帰りいっぱい夕食を食べて 疲れているので早寝する
きっとこんな健康的な生活を送っているのだと思う
なんの遊び道具がなくても自分たちで工夫して遊んでいる 子供って本来こういうものなのだけど・・・
黄砂でさえ洗濯物を気にする私と違って この状態でも洗濯物は干しっぱなし
砂がつくのは当たり前なんだろうな 乾燥した砂漠に囲まれて生活しているんだもの