
皆様は、グリーンランドについてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
世界最大の島、雪と氷に覆われた極寒の地、先住民イヌイット、
探検家・故植村直己さんの犬ぞりでのグリーンランド縦断について
ご存知の方も多いでしょう。
子どもの頃、世界地図を見て、
「この大きな大陸?島?は一体どんなところだろう」と
思ったことを今でも覚えています。
メルカトル図法の世界地図では、
グリーンランドは、オーストラリアよりもはるかに大きく描かれていて、
その名もグリーンランド(緑の大地)。
全く想像がつかないこの地が一体どんなところなのかと興味を持ちました。
私と同じように、この最果てのおおきな未知なる島に
子どもの頃、興味をお持ちになった方もいらっしゃるのではないのでしょうか。
そこで、私がぜひ皆様にご紹介したい春のツアーが、
「雪と氷に覆われた最果ての島・グリーンランド大自然とオーロラ鑑賞の旅」です。
グリーンランドは、世界最大の島です。
厚さ3,000mとも言われる氷床と万年雪が国土の80%を覆っています。
長い間、デンマークにより統治されてきましたが、1979年に自治政府が発足し、
デンマークの自治領となりました。
さらに2009年6月にその自治権を拡大し、
今、一つの国としての一歩を踏み出そうとしているところです。
では、雪と氷に覆われたこの島が、
なぜグリーンランドと呼ばれるようになったのでしょう。
西暦982年頃、アイスランドのヴァイキング・赤毛のエイリクが殺人を犯し、
3年間の国外追放の刑に処されました。
彼はこの期間を利用してヴァイキング精神で探検に出かけ、
グリーンランドを発見したと言われています。
そして、多数の入植希望者が集まることを願い、
この島を「グリーンランド」と命名したという説が最も有力です。
探検と入植の歴史は引き継がれ、彼の息子レイブル・エリクソンは 、
西暦1000年にアメリカ大陸、ニューファンドランド島(ランスオメドゥ)を
発見したと言われています。
この入植活動は、原住民との衝突などにより失敗してしまいますが、
コロンブスがアメリカ大陸を発見した1492年よりも約500年も前に、
北欧のヴァイキングたちにより、アメリカ大陸が発見されていたことを想うと、
歴史の浪漫を感じずにはいられません。
ただ、はっきりとした原因はわかっていませんが、
15世紀頃にヴァイキングの入植地は全滅し、現在のグリーンランドは、
先住民族カラーリット(イヌイット)が人口の約90%を占めています。
極北の地に生活する彼らの顔立ちは、私たち日本人にそっくりです。
それだけでも親近感がわいてきますが、彼らは穏やかで優しく、
この北の大地を訪れる旅人を暖かく迎えいれてくれるように感じます。
また、グリーンランドには、多くの野生動物が生息しています。
雪と氷に覆われたこの場所にも生命が息づいているのです。
今回の旅では、グリーンランドの玄関口であるカンガルスアックから
内陸氷床アイスキャップへとアプローチいたしますが、
その途中には、ゾウの祖先であるマストドンやマンモスと同じ時代を生き、
人間の狩猟や気候変動にもかかわらず絶滅することなく
太古から生き残ったジャコウウシや
トナカイ、北極ウサギなどに出会えるかもしれません。
そして、グリーンランドの旅のハイライトは、
何といっても雪と氷が創りだす大自然の芸術です。
見渡す限り続く氷原、数千年の時を経た氷河から海に放たれた無数の氷山、
雪や氷がこんなにさまざまな色を帯びるのかと驚くことでしょう。
雪と氷に覆われた最果ての島…
もしかするとこのツアー名だけで、(北海道の方は特に)敬遠してしまう方も
いらっしゃるかもしれませんが、
それを超えるほどの驚きと出会いがあると私は思います。
なぜなら「脅威」という言葉が空回りするほどの大自然の営みを
目にすることが出来るからです。
それは、どれだけ科学や建築の技術が進歩しようとも
決して人の手では生み出すことの出来ない神秘の世界です。
そして、3月は冬季ならではの夜空を彩る
オーロラをご覧いただけるチャンスもあります。
ここ数年、グリーンランドのツアーは、
航空機のスケジュールの調整が難しく見送って参りましたが、
このたび、グリーンランド航空の協力を得て、
数年ぶりにツアーを発表いたしました。
ぜひこの機会にグリーンランドを訪れていただけたらと思います。
3月9日発 成田発着9日間¥484000(催行決定)
(中村 亜希子)
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