(サワロ国立公園)
アリゾナ州の砂漠のオアシス・トゥーソンを中心に、東西に分かれて2つのサワロ国立公園があります。共に広大なソノラ砂漠に位置しています。ここサワロ国立公園のシンボルと言えば、何といっても世界最大級のサボテンであるサワロ・サボテン(ハシラサボテン)でしょう。大きいものでは18メートルにも達し、200年以上も生きるサワロ・サボテンですが、毎年同じように成長するわけではありません。その年の気候や湿度などによって成長の速度が変わります。天候の影響で様々な形状をしたサボテンや、古いものから若いものまでいろいろな年齢のサボテンをご覧いただけます。公園内であれば、どこでも見られるサワロ・サボテンですが、18メートル級のサイズとなると、なかなかお目にかかれません。運よく見つけられた場合は、その大きさを実感していただくため、是非近くに寄って、サボテンと並んで写真を撮っていただくことをおすすめします。また、4月から5月にかけては、白くて可愛らしいサボテンの花が満開となります。
サワロ・サボテンの他にも、かつてこの土地を聖地としていたインディオが描いた岩絵も残っています。ハイキングコースも初心者向けから整備されているため、足に自信のない方にも安心してお楽しみいただける国立公園です。
そのほかアリゾナ州では、はるか昔に火山が噴火し、それらが風化して出来た奇岩群・チリカワ国定公園や、2億年以上前に洪水によって
流され、色鮮やかに変化した珪化木(けいかぼく)が見られる化石の森国立公園へもご案内します。
また、ニューメキシコ州には、インディオのスピリチュアルな芸術の都・サンタフェや、土壁が可愛らしい世界遺産のタオス・プエブロ・インディアン・マンションなどのインディオの町が点在しています。毎年数十万人もの巡礼者を集めている不思議な砂のあるチマヨ村のサントワリオ・デ・チマヨにもご案内し、インディオの文化的魅力にも迫ります。
雄大な自然とインディオの文化が見事なまでに融合したアメリカ西南部は、どれだけ文面でお伝えしようとしても、その魅力は私の筆力では十分にはお伝えできません。実際に目で確かめ、肌で触れていただかなければ、ここの自然の素晴らしさを理解していただくことは難しいでしょう。
今回のコースでは、毎日がハイライトと言っても過言ではないほどの魅力溢れるコースとなりました。グランドキャニオンや、アンテロープキャニオンのような有名どころではない場所ですが、かえって訪れる観光客が少ないのも魅力ではないでしょうか。改めて、「地球は素晴らしい!」と体感出来るアメリカ最後の知られざる大自然を是非ご堪能ください。(川崎大地)
これからはちゃんと更新できるようにみんなでがんばります!