地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し

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セルティックなキリスト教国・アイルランド

2008年07月12日 16時55分21秒 | アイルランド・北アイルランド
みなさん、こんにちは。川崎です。
今週、東トルコの旅から帰国しましたが、今日は先月行ってきた、
ヨーロッパの西の果て、アイルランドのお話です。

パブでは地元の女性バーテンダーの美しい歌声を聴きながら
おいしいギネスビールをいただき、
ドネゴールの静かなホテルでは妖精の声?を聞き、
 [ドネゴール/ホテル・ミルパーク]

本当に思い出深い旅となりました



さて、カトリックの国アイルランドには、
キリスト教以前から伝わるケルトの文化があります。
かつて遥かウラル山脈の東から欧州へ移動してきたケルト民族は、
ローマ帝国との戦いに敗れ、現在のイギリスやフランス北西部、
そしてアイルランドへと追いやられました。
(中村俊輔選手のいるセルティックというチーム名はケルトの意味です)

ローマの影響をほとんど受けることのなかったアイルランドには、
ケルトの伝統や文化が受け継がれ、
後にアイルランドの守護聖人である聖パトリックが
キリスト教伝道のために紀元後500年代に訪れるまで
ずっとケルトのドルイド教を信仰していました。

アルプス以北のヨーロッパで、キリスト教にゲルマンの伝統や風習が取り入れられたように、
アイルランドでは、みごとにケルトの文化とキリスト教が融合し、
他国では見られない珍しいキリスト教文化が完成しました。

他の西ヨーロッパ諸国と同様に、アイルランドはローマ・カトリックという位置づけですが、
教会に置かれているケルト十字架(写真)には、
ケルトの信仰の対象であった太陽が合わさっており、
また、渦巻きを始めとしたケルト文様もふんだんにレリーフとして残されています。

ケルト以前のかなり古い時代からアイルランドには人々が定住していました。
紀元前3200年ころの宗教的な神殿といわれるニューグレンジなど、
当時の遺跡も点在しています。ちょうど、夏至と冬至の時にのみ、
神殿の内部まで太陽の光が届くように計算されて造られたこれらの遺跡は、
一見の価値がある世界でも大変貴重な建築物だと思います。

他の西ヨーロッパ諸国に比べ、大都市が点在しているという訳ではありませんが、
自然の美しさ、人々のおおらかさもまた魅力のひとつといえるでしょう。
また来年訪ねてみたいという想いを胸に帰国しました。
(川崎 大地)

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(世界遺産・ニューグレンジ遺跡)


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