皆さん、こんにちは。川崎です。
今回は少しオカルトの話です。
個人的に大好きなポルトガルのトマールという町には、世界遺産にも登録されるキリスト修道院という場所があります。八角形の見事な教会部分(珍しいアダムとイブのフレスコ画もあります)や、美しいいくつもの回廊、そしてポルトガルの各地で見られるように、ここの装飾も植物や船で使われる道具等が表現されています。
中世の騎士団だったテンプル騎士団の一部がポルトガルへ渡り、キリスト騎士団と名前を変えて生き続けていましたが、彼らの本拠地がここ、トマールだったのです。
この修道院には、かつて巡礼者や、貧しい人たちに施しを与えたり、宿泊させてあげる場所がありました。現在では、修道院見学の最後に訪れる回廊で、今でもパンを焼いていた窯などが残っています。
この回廊には、地下へと続く螺旋状の階段があります。元々は地下倉庫があり、そこに食料やワインを保管しておいた場所だそうですが、後にフリーメーソンのイニシエーションの儀式(入会の儀式)を行うための場所として利用されたそうです。
17世紀以降、ヨーロッパ各地ではフリーメーソンの会員数が飛躍的に増えていきました。
なぜ、この場所で?と思うかと思います。
はっきりとしたことはわかっておりませんが、もしかすると、多くの巡礼者が集まる場所なので勧誘をしていたのかもしれません。今のように交通整備が良くなく、隣町に行くのにも数日かかるような時代、一度に多くの人が集まる場所というのは勧誘目的で考えるには好都合だったのかもしれません。元々、貴族など、裕福な人のみが入会できる組織でしたが、時代と共にその敷居が下がり、ある程度の人であれば入会できるようになりました。
果たして、嘘なのか本当なのか…
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