地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し

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バイユーのタペストリー

2007年11月24日 17時33分32秒 | フランス・モナコ

ノルマンデイーといえば、モンサンミシェル、カマンベール・チーズ、「シェルブールの雨傘」、モネとジャンヌ・ダルクのルーアン、画家たちに愛されたオンフルール、エトルタの海岸、ノルマンディー上陸作戦のオマハビーチやユタビーチ、りんごブランディ「カルバドス」、イギリスミステリーでお馴染みの古い保養地・ドーヴィルなど、いろいろと知られているものがありますが、弊社の照沼に言わせると、なんといってもこのバイユーのタピスリーとカーンの男子修道院付属教会だそうです。
場所はここ

このたびこのパイユー・タピストリーがユネスコの「世界の記録」に選ばれました。
ユネスコでは、自然遺産、文化遺産、複合遺産、文化的景観、無形遺産以外に、1997年から「世界の記録」として記録遺産を定めています。
世界の歴史に重大な影響をもつ事件・時代・場所・人・主題・社会的価値を持った歴史的文書などが対象で、「中国雲南省の古代ナシ族トンパ文字による歴史的文書」「故宮博物館所蔵の清代の歴史文書」などが選ばれています。
現在、158点が登録されており、フランスからの登録は6点目になります。
その中で最も有名なものが1789年の「人間と市民の権利の宣言」、フランス革命の際のいわゆる「人権宣言」です。

バイユーのこの素晴らしい亜麻布地のタペストリーには、ヘースティングスの戦い(写真上)など、1066年のノルマンディー公ギヨームによるイングランド征服「ノルマン・コンクエスト」の物語が刺繍されています。

英仏百年戦争の原因からクイーンズ・イングリッシュの由来まで、英仏関係の全ての始まりが「ノルマン・コンクエスト」にあるわけですが、そんな歴史上の大事件がこまやかな刺繍で、いきいきと高い芸術性で織り上げられている素晴らしいタピストリーです。
(中村 亜希子)

 



上:ヘースティングスの戦い(2点)


お祝いの様子


当時の農民の生活

行かれる際は、人物関係は把握していった方がいいかも。
タピスリーの直接的な説明は、日本語イヤフォンガイドで聞くことができます。



 


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