
(レプティス・マグナ)
リビアの国名「LIBYA」とは、ギリシャ神話に出てくるエパポスとメムピスの娘リビュエのことで、ポセイドンの愛人からきています。
古代ギリシャでは、ギリシャから見て、海の向こう側であるエジプトより西の北アフリカの地中海地域をリビアと呼んできました。
リビアの歴史は大変古く、紀元前10世紀にフェニキアの植民地となり、紀元前7世紀には、ギリシャ人が地中海の貿易中継地として活用し繁栄しました。
その後、カルタゴの支配下に入り繁栄を続けましたが、カルタゴの没落後はローマの植民地となりました。
ローマ時代のリビア北西部には、貿易の基地としてサブラータ、オエア(現トリポリ)、レプティス・マグナの三ヶ所に都市が建設されました。
オリーブや小麦などをローマに供給し、「ローマ帝国の穀倉地」として繁栄を極めたこれらの地域は、「トリポリタニア地方」と呼ばれ、皇帝により支配されていました。
その後、ローマ帝国の衰退とともにこれらの都市も衰退を見せはじめ、7世紀に入りアラブの侵入により破壊され放棄されました。
これまでに発掘・復元された遺構は、全体のほんの一部といわれておりますが、それでも世界有数の規模であり、黄金時代を偲ばせ、古代文明の偉大さを今に伝えてくれます。
2月の旅でご案内します。
(中村 亜希子)
今日からキューバの旅の添乗に行ってまいります。
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