地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し

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カンボジア豆知識②家族と結婚

2010年01月10日 21時00分50秒 | カンボジア

今回はカンボジアの家族と結婚について

カンボジアは基本的には婿取り制です。
男の子は妻方の家に入ります。
まず長女が結婚します(ほとんどがお見合いですので順番通りです)。
そして夫とともに長女の両親を扶養します。
次に次女が結婚します。
次女夫婦が両親を扶養し、長女夫婦は別に独立した世帯を構えます。
ちょうど長女夫婦の子供が歩けるようになったころです。
さらに末娘が結婚すると、次女夫婦も独立します。
末娘夫婦が両親の世話を最後まで行います。
家は末娘夫婦が住み続けます。
両親の扶養義務は法律で定められています。

長子相続の反対のように見えますが、末娘相続とは少し違います。
多額の結納金制度があるためです。
夫から妻の家に払われる結納金が今、3000ドルから10000ドル。
カンボジアとしては大金です。
(結納金が払えずに結婚できない恋愛カップルもいるようです。)

長女が結婚すると長女の親は長女の夫から結納金を得ます。
次に次女が結婚すると、また結納金が入ります。
この二つの一部が、長女夫婦が独立する時の原資になります。
次女夫婦の独立時も同じです。
末娘夫婦は妻の両親から金銭的な援助を受けられませんので、
そのまま家を相続するわけです。
それなりに合理的ではないでしょうか。
田んぼを持っている農家の場合はどうなっているのかわかりません。

お見合いは母親同士でお寺で会ったときに話して決めたりします。
お見合いとは言っても本人同士は、式まで顔合わせをしない場合もあります。
国内各地に招待状を送るので準備期間が必要です。
式は満月の日が好まれます(生理との関係を指摘する説あり)。
仏教式の結婚式は2日から4日間です(結婚式の内容は過去記事参照)。

ちなみに私の妻は「酷い目にあわされたら
これで航空券を買って帰ってくるんだよ」と
母親から渡された5000ドルを半年間隠し持っていました。
(本人いわく、自分が子供のころから働いて母親に預けていた分)
つまりは、半年の間、信用されていなかったってことですね。
(照沼 一人)

写真:ヤサ(腕:T.T)



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