(ロスリンのグリーンマン)
聖マタイに捧げられたゴシック様式のロスリン礼拝堂は
45年の歳月をかけて1446年にエジンバラ郊外に建てられました。
この礼拝堂は、通常の教会では見られない装飾に溢れています。
特に植物に覆われた顔面像「グリーンマン」と呼ばれる
ケルト時代の豊穣の恵みのシンボルがなんと100以上も施され、
逆さ吊りにされたルシファー、角の生えたモーゼ、
フリーメーソンのシンボルとして表わされる定規とコンパス、
天井を覆い尽くす五芒星などがそれです。
あまりに異端的であるため、
何か通常とは異なった目的で建てられたのではないかと考えられていますが、
現在でもはっきりとしたことはわかっていません。
ある研究家はこの礼拝堂を精神世界への入口であり、
出口であると考えているそうです。
さらにこの礼拝堂で多くの訪問者を惹きつけるものが美しい装飾の2本の柱です。
イスラエルのソロモン王が自身の神殿建設の際に
棟梁ヒラム・アビフに建設させた渦を巻くようなデザインが
元になっているといわれていますが、
この伝説の真偽のほども定かではありません。
百聞は一見に如かず。
是非、世界唯一ともいえるこの奇妙な世界を覗いてみてください。
(川崎 大地)
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