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『むこうだんばら亭』乙川 優三郎著

2008年05月01日 21時43分38秒 | 読書記録(2010年まで)

題名に惹かれて読んでみた。
よかった。

男と女の間にある関係性の幸と不幸、そこでどう生きるかはそれぞれ。
何ともし難い中で、それぞれが生きる光を感じる。

どれも良かったけれど、始まりと終わりがきっちりしていて、その2編が良い。
間では「散り花」と「旅の陽射し」が好き。

描写が長いけれど、くどさを感じない。
人情臭くなく、悲しみが流れているのに暗くはない。
程良い空気感が気に入った。
他の作品も読んでみないと分からないけれど、結構好みの作家かもしれない。



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