今回は「爽籟高清」。これにつきる。
素晴らしい作品だった。
水墨世界のようでいて、淡い青と肌色、金と橙が絶妙に使われている。
二羽の鷹の躍動と表情、山の空気、松の存在感、奥行きある空。
その迫力とは反対に、なんとも柔らかい世界観が印象だ。
貼り付けではなく屏風立てで見たかった。
「乳の願い」も凄かった。
あの細やかさは尋常ではない。
技巧の限りを尽くした作品。
でも、これ見よがしに使っているようには見えなくて、静かで明るい穏やかな世界にただ惹き込まれる。
「葡萄と栗鼠」をみて、一番に木島櫻谷の作品を思い出した。
でも、全く違う。
構図の使い方も色合いも、印象の世界だ。
本当にこの人は、色彩感覚が違う。
そして、金の使い所をよく分かってる。
上手いな~と思わせる力量は、やはり別格だ。
同時開催の京都現代作家展
何度か見ていた竹内浩一で、偶然にも良かった。
こうした写生があった上での、あの作品なのかと興味深かった。
写生にも独特の雰囲気があった。
蛙が鳴いたとかその時の状況が書き込んであって面白かった。
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