老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

「地域金融機関および中小企業との産学連携プロジェクト」末松千尋 産学金連携フォーラム

2008-03-18 20:05:22 | 勉強
昨日の午後、大阪大学中之島センターで産学金連携フォーラム
-地域金融機関を活用した新たな事業展開に向けて-に参加して
「地域金融機関および中小企業との産学連携プロジェクト」末松千尋氏
を聞きました。

今までいろいろな連携に関係してきましたが、この組み合わせは初めて
の金融機関が入った連携フォーラムです。ビジネスは人、物、金、情報
ですから、ある意味当然かもしれません。

この産学金連携フォーラムの事務局を地域計画研究所がしていて、N平
所長から案内が来ました。別の予定がありましたので基調講演だけの参加
となりました。

場所は、大阪大学の医学部の跡地に出来た「大阪大学中之島センター」で
初めて訪れました。こういう機会がなければなかなか行けない場所です。

基調講演
「地域金融機関および中小企業との産学連携プロジェクト」
 京都大学大学院経済学研究科 教授 末松千尋氏

現在、末松教授は京都大学産官学連携センターのイノベーション・
マネジメント・サイエンス(IMS)研究部門で「トランザクション・
トラッキング・システム(TTS)によるデータ収集と分析をされています。

ややこしいカタカナばかり並びましたが、要は日本が世界一生産性の高い
工場を実現した工場内における科学的データ収集・分析の「TQC」を
工場外におけるトランザクション・コスト(取引費用)を収集・分析して
「TQC」の発展形態としての高付加価値型ビジネスやサービスを実現
するものです。それにより日本の次世代競争力を育成しようとしています。

トランザクションコストとは、製品やサービスの取引のプロセスにかかわる
コストで、売り手と買い手の間に発生するあらゆるコストです。

TTSの最大の特徴は感覚的に捉えがちな業務の時間と目的を明確に数値化
して把握し、その後の成果と併せて検証できる点です。そのためかけるコスト
をより有効化する改善策が立てやすくなります。

現状は、TTSに入力する者によって入力内容に若干違いが発生したり、
データ入力に手間がかかるといった問題点もあります。

現在研究の途中ですが、「TQC」が成功したように問題点を克服して
日本の企業の「企業価値の向上」が達成できることを願っています。

このフォーラムの本来の目的である金融機関の役割を説明した事例発表を
聞くことが出来ませんでしたが、基調講演だけでも「TTS」を知って
価値が十分にありました。


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