老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

卒業生に贈る言葉「一歩踏み出す勇気と、本当の優しさを」

2010-03-27 06:02:03 | 大阪府大
今週火曜日の「学位記授与式」(卒業式)に大阪府立大学奥野理事長・学長が卒業生に
贈った言葉が「一歩踏み出す勇気と、本当の優しさを」でした。

卒業式

イノベーションを起していく、いわゆる「社会を牽引していけるリーダー」になるために
必要なものとして、「一歩踏み出す勇気と、本当の優しさ」の2つを挙げられました。
それぞれ具体的な事例を挙がられています。
詳細は大阪府立大学のHP

<一歩踏み出す勇気>
自分の世界(専門分野であったり、クラスやクラブなど仲間の世界であったり、
趣味の世界など)から少し踏み出す勇気を持って欲しい

ある学生から「他人の言葉で傷つくことがとても嫌だし、人を傷つけることは、もっと
嫌なので、できるだけ友達を作らず、話もしないようにしている」と相談され、

「海や川にいる貝殻は殻を閉じてじっとしていれば、敵が来ても大丈夫、傷つくことは
ないでしょう。でも、その貝が殻を閉じたまま水を入れなければ栄養を取ることが
できませんから、成長することが出来ません。もし殻を開いて水を入れると、栄養も
入ってきますが、砂や石ころも入ってくるでしょう。それによって痛みを感じたり、
傷がついたりするでしょう。痛みも、苦しみも全く無しで成長することは、きっと
難しいのではないですか?」そのような話をされました。

<本当の優しさ>
努力すれば必ず報われるという方程式は用意されていません。必ずしも希望する結果が
出ると保障されているわけでもありません。しかし、たとえどのような結果が出ても、
それを受け入れることのできる人、どのような困難があっても負けない人、その人には
本当の優しさがあるのです。その優しさを持って欲しい。

武豊騎手がフランスへ行った時にいつも世話になるハモンドという年配の調教師は、
武豊騎手を「ユタカは、他の選手と違うハートを持っている。彼には、強靭な体力と
精神力を持っている者だけが備えている“優しさ”があって、それを競走馬が感じる」
と語っています。

そのように評される根拠と思われる言葉がハモンドさんのオフイスにあります。それは、
1908年にノーベル賞を受賞した、Joseph Rudyard Kiplingというイギリスの作家が
書いた有名な詩です。

もし、あなたの周りの人があなたを非難しても、落着きを失わないなら、
もし、みんながあなたを疑っても、人を思いやることができるなら
もし、夢を持っても、それに振り回されないなら
もし、勝利を得ても、それに酔うことなく、敗北があっても、くじけないなら

もし、今日のようなつらい別れがあっても、それを自分を変えるチャンスと信じられるなら
その時、あなたは立派な大人になる

私にとっても「贈る言葉」となりました。理事長・学長、有難うございました。


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