老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

本当に辛いこと

2008-02-25 18:44:07 | 学研都市
カミさんが「これ、読んでみては!」と渡された女性週刊誌。半月前に
娘と北海道旅行した時の空港での待ち時間に買った雑誌らしいです。

その記事は「シリーズ人間」の「庶務の愛ちゃん スーパーカー開発を
特命される」でした。

日産が昨年12月に発売して3ヶ月待ちのスーパーカーGTRの開発
チームでチーフの名参謀として活躍し、あのカルロス・ゴーンCEO
をもうならした紅一点 中川愛さんの話です。

読んでいきますと私とよく似た境遇で同じような経験をされています。
もちろん中川さんには足元にも及ばないですが。

ビックプロジェクト:GTR開発→けいはんな文化学術研究都市開発
場違いな仕事:庶務からデータエンジニア→スタッフからデベロッパー
職場:専門用語が飛び交う現場(これは同じ)
自分の役割:自分がなんの役に立つか分からなかった(これまた同じ)
耐える:突き刺さる言葉や視線に耐えて物影で泣いた(これも同じ)
徐々に溶け込む:中川さんのデータを使う→私の作った研究会に参加

雑誌の記事にありますが、「キミはなんのためにここにいるの?」
これはとても辛いです。私も「立石さん(元の会社の名前、私の名を
言わない)なんで来たん(どうして、来ましたか?)」これには絶句。
「どんなんことがあっても、このビルの、この窓から飛び降りないから
来たんです。」

けいはんな学研都市については、今までに何回か記事にしたことが
ありますが、中川さんとは別の意味で辛かったことを思い出しました。

第3セクターへの出向で学んだこと

第3セクター出向1年目

高度情報化研究会

場違いな職場の第3セクターで、専門用語が飛び交いチンプンカンプン
です。しばらくして分かってきたことは、産官から来た職員の情報収集
能力の高さです。私の担当テーマを他の方のほうがよく知っています。
何故だろう?

彼らはいろんな形で情報収集をしています。それは例えば「飲むこと」と
「ゴルフ」です。 「飲むこと」は上は料亭から下は赤提灯まで、誘って
情報を入手します。「ゴルフ」については、私の生き方を変えて練習を
しました。

ある日、定時後机の前の人の電話が鳴り取りました。それは飲むお誘い
です。電話してきた人も分かっています。前の人に電話を渡しました。
前の人はウキウキして帰りました。もちろん私にまたお誘いがありません。

単身赴任の部屋に帰って悔し涙を流しました。何故だろう?
こちらからお誘いをしないからだろうか。早速、出向元の部署のA星さん
に電話をしましたところ、人事担当のY常務から電話があり食事をする
ことになりました。

京都・岡崎の料亭の離れで二人の会食です。今までの話をしましたところ、
「分かった。君にかかる費用は全部私が面倒見ます。領収書、請求書を
全て送ってきてください」温かいお言葉に思わず手を握り締めました。

もう鬼に金棒です。もう怖いもの無しです。青天井です。早速、お誘い
です。でも、誰も来てくれないのです。これには流石の私でも落ち込み
ました。何故だろう? それよりも先に心のダメージが大きいです。

「誘われない」辛さより、「誘っても、来てくれない」辛さの方が
もっと辛いです。本当に辛いです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。