老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

第3セクターへの出向で学んだこと

2007-06-21 20:55:06 | 学研都市
20年前の今日、辞令を受け取り、(財)関西文化学術研究都市推進機構へ、
社外出向しました。それは、経済界マターへの社外出向の第1号でした。

出向するまでの出来事は、ブログのカテゴリー「学研都市」に記事に
しています。

その事務所は、今の場所の京阪奈(現地の「けいはんなプラザ」)ではなく、
京都駅前の日生三哲ビルの6Fでした。

落ち着いた感じのビルに、北山の見える場所にある上品な事務所です。
そこに20名足らずの職員で、女性が2名いました。

しばらくすると仕事の内容やメンバーが分かり始め、「これはえらいところ
へ来た」と、まず思いました。

仕事は「都市開発」で、これは会社も私自身もまったくの素人で無関係
です。逆に言えば、利害が絡みません。一から一所懸命学ぶしか
ありません。

それよりもビビッタのは、出向で来ている人たちです。コンピューターの
CPUで言えば、私が8ビットなら彼らは32ビットいや64ビットかも
知れません。

何せ処理が早いのです。パ、パ、パ、と次から次へと処理していくのです。
これには参りました。付いて行くのがやっとで疲れます。
こちらが得意分野ではないのはありますが、それにしても凄いです。

彼らは、いわばキャリアです。そして、この第3セクターの財団は
キャリアパスだったんです。「こら、アカンは。太刀打ちできん」

そうは言っても、スタコラと帰るわけには行きません。
いろいろありましたが、いろいろやりました。その辺はまたの機会に
書くとして、4年間居たこの財団で4つのことを学びました。

1.やるまでは気を使うが、やると決まってやりだしたら周りを気にしない
  彼らは、本当にジェントルマンで、最善を尽くして気を使います。
  しかし一旦やりだしたら止まりません。それまでの私の経験では、
  逆でした。やるまでは周りのことを気にせずに、やりだしてから
  周りに言われて止まります。

2.即決即行
  即時に決断して(決心を含んだ判断で、単なる判断ではありません)
  即時に行動します。いちいち出向元にお伺いを立てません。それだけ
  彼らには権限が与えられていたみたいです。というか、トップの決心
  の仕方を知っているようでした。そして次の行動が早いです。

3.率先垂範
  よく言われる言葉ですが、これを身を持って体験しました。この財団
  では、上の方(部長や常務)が先に動きます。
  象徴的なのは宇野会長、小林理事長もです。これには頭が下がります。
  これをやられて下が動かないわけには行きません。

4.絶対に逃げない
  彼らは、どんなことがあっても「絶対に」逃げません。財団では、
  時として、利益の代表者の集まりまりみたいなものですから、激しい
  議論を交わします。財団内部はもちろん、中央省庁や自治体、財界
  などでの調整でも、事が起こって修羅場みたいになっても絶対に
  逃げません。それまでの経験では、事が起こって逃げ出す人、
  横向く人、後ろを向いて知らん振りしてしまう人が大勢いました。
  事が起こって向かっていく集団をはじめて見ました。
  
丁度、サラリーマン生活の折り返し点で出向しました。その後の
サラリーマン生活が大きく変わりました。

この学んだ4つポイントが、後半のサラリーマン生活だけでなく
人生をも変えたターニングポイントような気がします。


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2 コメント

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southAsia (southAsia)
2007-06-23 17:34:27
はじめまして。southAsiaと申します。いつもはROMオンリーで楽しくBLOGを見せてもらっています。
楽しみにしてるんで更新頑張って下さいね!
僕のブログではターバン野口の折り方を紹介しています。
暇があったら是非どうぞ。
http://panicblog.blog109.fc2.com/?eid=3192
返信する
更新は大変です (sean)
2007-06-23 19:32:59
southAsiaさん コメント有り難うございます。

更新は大変です。でもがんばります。
よろしく。
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