ヌーはタンザニアのセレンゲティからケニアのマサイマラにかけて何千キロも移動します。途中、マラ川を渡るヌーの集団の景色は有名です。ヌーの大移動は有名ですがシマウマもほとんどヌーと同じ移動をしています。
シマウマは人間と何千年もの間、近くで暮らしてきました。ところが遂に人間はシマウマを家畜化することができませんでした。それはシマウマの潔さに起因するのではないかと自分は思っています。
草食動物のシマウマはライオンやヒョウ、ハイエナやリカオンといった捕食者に常に狙われています。もう一つ言えば、人間もその捕食者の一つだったと思われます。捕食者と遭遇した時、シマウマの選択は二つ。逃げるか戦うか、です。片方の選択肢「戦う」の武器としてシマウマは強烈な蹴りを持っています。その後ろ足のキックはまともに当たれば捕食者の誰もが戦闘不能に陥るほどの威力を持っています。
シマウマが逃げ切れないと確信した時「戦う」選択をします。人間は遂に「逃げる」か「戦う」どちらかというシマウマの潔さに家畜化を阻まれた気がします。穏便に治めるという選択肢は持っていないのです。
気が強く懐かないシマウマにちょっと惹かれます。
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