★ 岩波少年文庫にこの本があるのを気がついたのは最近の事。
で、図書館にて早速借りてきて、読む。
「一握の砂」という歌集は有名であり、あまりコメントの付けようがない位で、SDTMとして、感じたことをさらりと述べることにしたい。
歌としても、独特の長い詩の列であるが、その個々の節が独立と思えるが、連続体として繋がる不思議な歌である。現代人には若干難解な文語調にも思えるが、心地よい響き . . . 本文を読む
★ 図書館の新書コーナーにあったこの本。
敗戦時、中国に残された方が、日本軍のまま在留するという不思議な運命に翻弄されながらも、敗戦10年後に帰国し、中国で日本軍がやってきた事も自戒し、中国人の懐の深さも感じ入りながら、戦後の日中の橋架けを担っていた。
ただ、帰国時の扱われ方や当時の上官が本国での報告がとても信じがたい内容に憤慨、裁判を起こす。しかし、実態についての隠蔽する等、妨害工作に遭い . . . 本文を読む
★ 【野田隆著:北欧=鉄道旅物語】
大分前に読んだ本です。著者の野田隆さんは、このBLOGにTBもして下さるネット友人でもあります。
野田隆さんは、著書を幾つも出ており、最近はTV出演もされ、業界人になったとも思えるほどの「鉄」に関する情報発信者としてご活躍です。
野田隆さんの本の出会いは、「ドイツ=鉄道旅物語」からですが、何度も読み返して味わった本は「北欧=鉄道旅物語でした。北欧 . . . 本文を読む
★ 1年前では、聖徳太子の本を読むとは考えられませんでした。
縁とは不思議なものです。図書館での哲学コーナーへ足を運ぶ自体、1年前だとありえなかったです。大抵は、「鉄道」「自然科学」「子供の本」系統、、誰とは無しに後押してくれたのは亡くなった両親なのかもしれません。実家にある膨大な書籍には、両親が東京に出てきて亡くなるまでの色々の書籍が1、2階狭しとあり、その中に結構哲学や心理学系の本があったので . . . 本文を読む
☆ 小説家というよりは精神科医の加賀乙彦さんのドフトエフスキーの精神分析という感じの本。
この本を読もうと思った切欠は①梅原猛さんの著作に現代人の不安定な精神状態について、それを予兆していた「ドフトエフスキー」の小説のことを述べていた事、②実家にまさにその本があった事。この2つが重なっています。
SDTMは正直な話、有名な作家にも拘らず、かれの著作は読んでおらず、妻や娘にちょっと聞いてみ . . . 本文を読む
★ この本を見つけたのは、偶然で図書館の心理学コーナーを見て回った際に「梅原猛著作集」と言う白い背表紙の大きなハードカバーがずらずらと並んでいるのが目に付いたというのが実情です。梅原猛さんは顔は知っていたのですが、哲学者と認識はしていなかったので、今回の読書でどういう方なのかを理解する事も初めてでした。その中で、特に「オウム真理教」についての記述に引かれました。
オウム真理教へ走る人ってどうい . . . 本文を読む
☆ 著者の鹿野さんは岩波ジュニア文庫では「日本の現代」という本を執筆しています。また、岩波新書では「日本の近代思想」を出しています。
今回の試みは、日本の近代思想史をそのままの時系列として流すのではなく、各思想家に踏み止まって、何を各人が成し遂げたのかを言及するという新しい手法をとっています。最初は、何か人物年鑑の感じで抵抗があったのですが、何の何の、各思想家の事も大枠の理解もでき、各時代の . . . 本文を読む
★ 政治学に興味があって、、という訳ではないのです。
この本を読もうとした契機は、日本は近代・現代について少し勉強をしてみようという事から、どちらかと言うと歴史の紐解きを目指した事が発端になります。
偶々、図書館で手にしたこの本、最初から専門用語が飛び交い、こりゃ駄目だと思ったのですが、巻末に用語解説が付いており、理解促進の助けとなるようになっています。
姜さんの主旨は、おそらく巻 . . . 本文を読む
☆ 第二次世界大戦時のイギリス首相チャーチルが書いた回顧録の抜粋となるこの本。有名なこの本で、彼はノベール文学賞を受賞している。
原著は非常に長い回顧録となっているため、なかなか触手が出難いのですが、この抜粋版、ドイツと日本との対戦にチューンしたものとなっているため、日本人には馴染みやすい構成になっています。
SDTMもチャーチルには興味あるものの、原著に手を染めることはなかったことから . . . 本文を読む
☆ 茨木さんが亡くなられて、行きつけの図書館にて彼女の作品が定常的に貸出状態でした。本日夕方、図書館に行ってみて、「言の葉1」や一連の作品が並んでおり、一時の「流行」は収まったのだと感じました。
再度、読んでみたくなり、この本を借りてきました。前回以上にじっくりと読んでみたいと思います。特に彼女の若い時の作品を、です。 . . . 本文を読む
☆ 山本周五郎の中短編の秀作を最近発刊しているのに気が付き、図書館にて借りてきたのがこの「惑う」。
SDTMのような気の短い性格の読者にはぴったりな程ほどの長さの作品ばかり。でも、人生の機微と言うか、筋書きが先んじて読めてしまう程のものではない処が「山本周五郎」ならではの展開力。人間の奇麗事ではすまない世界を納得させるだけの人情味をかもし出させるのは、彼しか居ないような気がする。
今回 . . . 本文を読む
★ 光村ライブラリの中にあった「山本周五郎」の作品に触れ、彼の作品を読む気になり、文庫本を図書館にて探し当て、読んだものです。
いやいや、すごい内容の本でした。貧民窟に住まう庶民たちの生き様を描き出している。要は、ぎりぎりの生活に追われているために、ありのままの自分をさらけだしている庶民たち。おそらく、「山本周五郎」はそんな人々が人間らしいと感じたに違いない。不条理な人間社会と描くというより . . . 本文を読む
★ 図書館にこのTOPの画像にあるような本が5冊新刊でおいてあり、なんとなく触手が伸びて、一気読みしてしまいました。
光村図書のHPにこのシリーズの紹介も出ており、中学生用国語教科書で掲載した中で選りすぐりを纏めたものだということです。HPにも掲載内容が出ています。
1~3:文学、4:解説、5:詩というジャング分けがしてありました。
文学のシリーズで読み応えを感じたのが2,3あり . . . 本文を読む
★ 妻が学生時代に読んだ児童文学書。中2の娘の愛読書でもある。
福音館の雑誌「母の友」にてお勧めの本と出ていたのを機会に
読んでみることにした。
#TOPの画像は、中2の娘が小学高学年の際に作ったきり絵です。
原画はこれです。
青イヌ(オオカミ)に滅ぼされたトナカイ族が、よみがえって
無意味な殺生をしないごく健全な自然摂理を取る戻そうとする話です。
荒 . . . 本文を読む
★ 小4の娘の国語の教科書に「ごんぎつね」が掲載されており、それに刺激されたのか、娘が図書館で【新見何期:童話集】を借りてきました。何気なく寝床に着く際の本読みにこの本を読んだのでした。
新見南吉の故郷が知多半島の半田だということをはじめて知りました。JR東海の武豊線と名鉄河和線が通っているところです。現在は、新見南吉記念館もあるようです。(実は撮り鉄でも有名な地なのですね。これは脱線)
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