★ ちとせ様のBLOGに茨木のり子さんの詩についての記事が掲載され、茨木さんの訃報をはじめて知りました。
SDTMは、山猫編集長の薦めで、昨年はじめて彼女の詩に触れたばかりなのですが、一気に彼女の作品類を通勤電車の中で読み上げてしまいました。なかなか元気の良い女性で、私からすれば父母と同世代に当たります。この世代は非常に強い。戦争経験から這い上がって、今の日本を築き上げた世代です。その中で、茨 . . . 本文を読む
★ 山猫編集長のお勧めで、図書館から借りて読み始めました。正直な話、「詩」をじっくり読むなんて、『初めて』なんですよ。本当に!小中高と自慢じゃないけど国語の成績は最低でしたらかね。文を読まなくても、なんとなく判るって感じで「数学・理科」の勉強が出来てしまっていたんです。これは社会人になって、非常に痛手を被る原因になっています。人に説明するとか、納得してもらうのに文章の読書きができないのは大変です。 . . . 本文を読む
★ 「迷走する帝国」はアウレリウス帝没後のカラカラ帝以降、武人皇帝が輩出してくるまでを記述しています。堅牢だったローマ帝国も徐々に力を落としていくが、それを懸命にリカバーしようとする各皇帝の動きを理解できます。
今回は、その中で3つのテーマを切り出してみました。単純にこれが原因だということは無く、ただ現実として数百年にわたりローマ帝国が維持されたという事が驚きで、その一旦を理解できたような気がし . . . 本文を読む
★ 詩歌といっても、、現代詩を中心に最近読み漁っています。
高村光太郎の詩は、直接的な表現でわかり易いです。ただし、意味はするどく、厳しいものです。その詩で目に止まった物は、【冬の言葉】です。
以下に一部抜粋します。
この世の少しばかりの擬勢とおめかしとを
冬はいきなり蹂躙する
冬は金シキを打ってまた叫ぶ
一生を棒にふって人生に関与せよと。
厳しいですね。余計なことをせ . . . 本文を読む
妻が朝日新聞の書評に出ていたのを読んでおり。図書館の最新刊コーナーにあったの見つけて早速借りて来たのでした。
中2の娘が先んじて読み始めて、2日間で「上下」とも読破してしまいました。
彼女曰く『試験前にこんな本を置いてあったら、大変だよ』とか、、、娘が読み終えた後、妻が読み始めました。妻は日常が忙しくなかなかじっくり読書の時間がないとしきりに零すのですが、今回はなんとか都合をつけて読んでしまって . . . 本文を読む
☆ 塩野七生さん著の大作を9月の中旬より読み始め、
第9巻の「 賢帝の世紀」を読み終えた処です。
幾つかの巻で感想でも書く機会があったのですが、ついつい
延ばしてしまっています。こう読んで行くと「皇帝」というか
ローマ人の上に立つものの考え方が段々と染み付く感じがしてきます。
たとえば、【カエサルが曰く】
『人は見たくないものを見ず、見たいものを見るものだ』とか、、 . . . 本文を読む
☆ 【書評】「すべての時間を花束にして」(まど・みちお)
聞き語り形式の本です。まどさんの歴史が凝縮されていると言っても過言ではないでしょう。
色々と話されている中で、頭に残った言葉を述べてみます。
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「生き物をほほずりしたくなる。
可愛いという感じです。
人間もおなじだと思って . . . 本文を読む
☆ 詩歌を読んでも、やはり中々真意を掴めず、入門書は無いかと図書館で模索しておりました。小学生用のコーナーに行き、【まど・みちお】さんの著作とかが置いてある処に【少年少女のためにの日本名詩選集 萩原昌好編:あるなろ書房1987年】のシリーズが数冊あり、いつくかを借りてみました。
三好達治、萩原朔太郎という名に触手が伸び、読んで見ました。なかなか読み応えあったなかで、佐藤春夫さんの詩も含まれてお . . . 本文を読む
☆ 岩波ジュニア文庫に「ことばの力」(川崎 洋著)があり、それを最初読んで、書評でも書こうかな、、と思っているうちに「ママに会いたくて生まれてきた」が図書館で目に付き、読みはじめてしまいました。
川崎さんの著書は膨大で、いくつでも見つかる感じがしますが、この本のタイトルに引かれてしまいました。実は、NHKの子供用歌にそういう出だしがあるのを聞いたことがあるからです。とは言うものの、読み出したら . . . 本文を読む
★ 「詩のこころを読む」を読んでから、目覚めたとはおこがましくて言えませんが少し興味が湧いてきて、関連する図書を探したところ、【詩の楽しみ】に出会いました。著者の「吉野 弘」さんは高校生の詩の選者になっていた経験から、その「詩」の書き方について解説する機会を狙っていたようです。内容を詳細に述べることは避けますが、引用された詩でSDTMがおぉ、、と感じた作品を2つほど紹介します。解説は今回省きます。 . . . 本文を読む
★ 今回の書評は、『まざあぐうすさん』のBLOGの記事「「セックス・ボランティア」の書評」に対して、SDTMがコメントを入れたのが切っ掛けになっています。コメントには、『人権問題』に触れていたので、その辺を「日本国憲法」でどのように扱っているのか、知りたかったのがこの本を読む発端になっています。正直な話、高校生時代に『政経』という授業で少ししか勉強しなかったので、今回社会人として、勉強し直しになっ . . . 本文を読む
☆ 文学が苦手なSDTMですが、岩波ジュニア新書には結構親近感があって、最近お札の絵柄に選ばれた【樋口一葉】さんの紹介ということもあって、読み始めました。
勿論、有名な『たけくらべ』はおおよそ読んでいますが、だからと言って、特別な感想を持ったかというと残念ながら『国語』という教科の一部をやむを得ず読んだものです。しかし、この本の展開は今で読み返すと中学校時代読んでも何故面白いのか判んないだろうなぁ . . . 本文を読む
★ 塩野七生さん著作の3部作の最期の本になります。
レパントの海戦は、1571年ギリシャのレパント沖で戦われた海戦です。ヴェネツィア共和国とスペイン王国を主な構成国とするキリスト教連合艦隊と、オスマン・トルコ帝国の率いるガレー艦隊とで行われた海戦でした。
1453年のコンスタンティノープルの陥落以降、ロードス島を落とし、負け知らずのオスマン・トルコ帝国は、1570年に、ヴェネツィアの国営造船 . . . 本文を読む
★ この本は、ある新書に紹介があって、読んだ物です。
(実は、その辺の記憶が怪しいのですが、、)
【藤本ひとみ】さんの本は、初めてです。彼女書いた本で『皇帝ナポレオン』というのを家族が借りていたのは知っていた程度です。
内容は、大枠として、
実在の『女王マリア・テレジア』に付き添うユダヤ出身の隻眼の青年『エドゥアルト』が、武勇と知謀を尽くして、『ハプスプルク家』のために疾風怒濤のヨーロ . . . 本文を読む
☆ 柳澤桂子さんの著作の本です。彼女は有名な「サイエンスライター」です。もともと生命科学者でしたが、ある病のため、職を断念し、「サイエンスライター」を目指した方です。現在も、病のため外出はできないものの、家の中で集めることの出来る情報を元にして、「生命」に関するコメントをしています。
さて、『母なる大地』という本ですが、生命科学に詳しい著者ができるだけ信用のおける論文を元手に、現在の「環境汚染」 . . . 本文を読む