風景居酒屋 ごじゃ満開

2011年03月11日14時46分、東日本大震災発生
(since 2007/8/15)。

743) 私的岩手通史の旅 第24回

2010年06月26日 | 私的岩手通史の旅
 ご多聞にもれず、本日の前菜はW杯です。昨日未明の日本対デンマーク戦の視聴率が我が奉公先では50%で、上長も「いい試合だった」と少々興奮気味に出社してきました。観なかった私はいささかクールに聞き流していましたが、観ていれば喜びを分かち合う同士となっていたかもしれません。ちなみにデンマークを漢字で書くと「丁抹」と変換されます。


第24回 東北38年戦争 11 (宮城県栗原市 阿久戸)

 くりこま高原駅から、東北38年戦争の重要な史跡である伊治(これはる)城に向かいます。前回も触れましたが故宮脇俊三氏も名著「日本通史の旅」の中でくりこま高原駅から伊治城跡に向かっています。というか逆に氏の歩みが先にあるから、私も伊治城跡へ向かうことができるのです。

 故宮脇氏は駅前から親切な運転手のタクシーに乗り、持参の地図を頼りに右往左往しながら伊治城跡にたどり着いていますが、それからも20年後の私はインターネット経由で得た地図を片手に、駅から西に向かって歩き始めました。2月とはいえ道路に雪は無く、春先取りのハイキングです。

 駅から約30分歩くと「阿久戸」という標識が現われました。どこかで聞いたことがある地名だなと思ったのですが、地名ではなく、小説「火焔」の中で出てくる阿弖流為の父親の名前(字は阿久斗)だったということを思い出しました。小説の中で阿弖流為は伊治公呰麻呂の乱の側面支援をしています。


(阿久戸地区の標識 -宮城県栗原市 2010/02/11-)

 阿久戸地区を過ぎると一追川を渡るのですが、橋の手前に史跡の説明板が建っているのに気づき、歩を早めました。ひょっとして東北38年戦争関連の史跡かと思ったのですが、前九年合戦の古戦場跡でした。2世紀以上先の話で、我が私的通史の旅が至るのはまだまだ先でございます(笑)。

阿久戸地区はこの辺りです



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