こういうのを見てしまうと！

　　　　　　　　　　【ケビンベーコンとわかりませんでしたね】

伊豆高原は朝方晴れていましたけれど
食事が終わる頃には雨です、ママが迷った末に持ってきました
僕は今朝のサッカー中継に夢中で寝不足ぎみ、
ビデオ背中で見ていますと
ママのすすり泣きの声が聞こえてきます、思わず画面に釘付けね！

たった５ドルを盗んだ末に、凶悪犯人が放り込まれる
アルカトラルスの刑務所行き、脱走を企て失敗
その後３年にも及ぶ劣悪、非道な穴倉（独房）暮らし
耐えかねての殺人事件です
（僕が見たのはこの辺からですが・・・）

若手弁護士の活躍がここから始まります
結局、刑務所の副所長、所長の証人喚問、権力を敵に回して
闘い、弁護士の弁論さえ渡ります

犯罪は刑務所の劣悪環境が作り出すと論破！


有能な弁護人でも被告の真の気持はわかりません
たとえアルカトラルス刑務所の非業を暴いても、殺人事件には
変わりませんから、無罪釈放にはなりません
刑が軽減されようと陪臣員が評決を下しても、
刑務所に戻りたくない被告は最後に自殺！

アメリカ映画の典型的、裁判シーンです
日本の法廷に入った事ある人が何人居ますでしょうか
法廷傍聴は自由なのです！
日本の法廷はアメリカ映画のようにはいきません
裁判長だけが威張っているのです、弁護士だって異議（オブジェクション）
を唱える弁護人なんてそうはいません
一審で異議を言う事の重要性すら理解しているのかしら？
まるで裁判長に「ヒラメ」のような卑屈な弁護士だっています
最難関の司法試験を受かっても
刑事裁判を一回も闘わずに弁護士生命を全うする方も
いらっしゃっるそうです


映画の結末で、この事件がアルカトラルス刑務所を
廃墟に追い込んだ理由を述べていました。
犯罪人は全て有罪なのかしら、まれに無罪もあります
アメリカは自由の国、法事国家ですから何より人権を重んじます
判決は裁判長が下すのではなく、陪審員が評決を下します
弁護人と検察は裁判長より陪臣員に向かって話すのです
だから、日本より無罪の可能性は高くなります

それと終身刑があり、懲役１５０年なんていうのもあります
日本では無期懲役でも模範囚であれば１５年で出所の可能性
これが最近問題になっているのですね！

ヤング事件を取り上げた意欲的作品、涙なくして語れません
人の非条理と運命の悪戯を取り上げた作品、
妹の為にたった５ドルの窃盗事件
今思うと、犯罪足りえるのでしょうか？
本来ならば刑務所送りにならずに警察官説諭でおしまいのはず
軽い事件でも社会的に抹殺される
落とし穴は現代でもありますね！


被告人ヤングに１２ｋｇも減量で体当たり演技した
ケビンベーコンはいい。
裁判映画は俳優の演技力が光ります、これから日本では
周防監督が挑戦します、一度見てみたいね！